<科段>
清浄の道(第一部)
序章 因縁等についての言説
第一章 戒についての釈示
一 「何が、戒であるのか」
二 「どのような義(意味)によって、戒であるのか」
三 「何が、それにとって、特相であり、効用であり、現起であり、境処の拠点であるのか」
四 「何が、戒の福利であるのか」
五 「そして、この戒は、どれだけの種類があるのか」
(一)一種類のものとしての戒
(二)二種類のものとしての戒
(三)三種類のものとしての戒
(四)四種類のものとしての戒
1 戒条による統御としての戒
2 〔感官の〕機能における統御としての戒
3 生き方の完全なる清浄としての戒
4 日用品に等しく依拠したものとしての戒
5 四つの完全なる清浄の成就の手順
(五)五種類のものとしての戒
六 「そして、何が、それにとって、汚染であるのか」
七 「何が、浄化であるのか」
第二章 払拭〔行〕の支分についての釈示
1 糞掃衣の者の支分
2 三つの衣料の者の支分
3 〔行乞の〕施食の者の支分
4 〔家を選ばず〕歩々淡々と歩む者の支分
5 一坐〔だけの食〕の者の支分
6 鉢に〔盛られた行乞の〕食〔だけを食する〕者の支分
7 〔規定された食〕以後の食を否とする者の支分
8 林にある者の支分
9 木の根元にある者の支分
10 野外にある者の支分
11 墓場にある者の支分
12 〔坐具が〕広げられたとおり〔の場所〕にある者の支分
13 常坐〔にして不臥〕なる者の支分
第三章 〔心を定める〕行為の拠点を収め取ることについての釈示
一 「何が、禅定であるのか」
二 「どのような義(意味)によって、禅定であるのか」
三 「何が、それにとって、特相であり、効用であり、現起であり、境処の拠点であるのか」
四 「禅定は、どれだけの種類があるのか」
(一)一種類のものとしての禅定
(二)二種類のものとしての禅定
(三)三種類のものとしての禅定
(四)四種類のものとしての禅定
(五)五種類のものとしての禅定
五 「そして、何が、それにとって、汚染であるのか」
六 「何が、浄化であるのか」
七 「どのように、修められるべきであるのか」
(一)十の障害
(二)〔心を定める〕行為の拠点を与えてくれる善き朋友
(三)自己の性行に随順するもの
(四)四十の〔心を定める〕行為の拠点
第四章 地の遍満についての釈示
(五)〔禅定の〕修行に適切ならざる精舎と適切なる精舎
(六)〔見難き〕小なる障害
(七)修行の規定
1 地の遍満(1)
(一)四つの遍満の汚点
(二)遍満の作り方
(三)作り為された〔遍満〕の修行の方法
(四)二種類の形相
(五)二種類の禅定
(六)七種類の正当なるものと不当なるもの
(七)十種類の〔瞑想の境地に〕専注する〔禅定〕に巧みな智
(八)精進の平等なること
(九)〔瞑想の境地に〕専注する〔禅定〕の規定
(一)第一の瞑想
(二)第二の瞑想
(三)第三の瞑想
(四)第四の瞑想
(五)五なる瞑想
第五章 残りの遍満についての釈示
2 水の遍満(2)
3 火の遍満(3)
4 風の遍満(4)
5 青の遍満(5)
6 黄の遍満(6)
7 赤の遍満(7)
8 白の遍満(8)
9 光明の遍満(9)
10 限定された虚空の遍満(10)
11 十の遍満についての雑駁なる言説
第六章 浄美ならざるものという〔心を定める〕行為の拠点についての釈示
1 膨張したもの(11)
(一)〔墓場等に〕赴くことについての規定
(二)遍きにわたり形相を近しく観ること
(三)十一種類〔の観点〕によって形相を収め取ること
(四)〔墓地等への〕行き帰りの道を綿密に注視すること
(五)〔瞑想の境地に〕専注する〔禅定〕についての規定
2 青黒くなったもの(12)
3 膿み爛れたもの(13)
4 切断されたもの(14)
5 喰い残されたもの(15)
6 散乱したもの(16)
7 打ち殺され散乱したもの(17)
8 血まみれのもの(18)
9 蛆虫まみれのもの(19)
10 骨となったもの(20)
11 十の浄美ならざるものについての雑駁なる言説
第七章 六つの随念についての釈示
1 覚者の随念(21)
(一)阿羅漢
(二)正等覚者
(三)明知と行ないの成就者
(四)善き至達者
(五)世〔の一切〕を知る者
(六)無上なる者
(七)調御されるべき人の馭者
(八)天〔の神々〕と人間たちの教師
(九)覚者
(十)世尊
2 法(教え)の随念(22)
(一)見事に告げ知らされたもの
(二)現に見られるもの
(三)時を要さないもの
(四)来て見るもの
(五)導くもの
(六)識者たちによって各自それぞれに知られるべきもの
3 僧団の随念(23)
4 戒の随念(24)
5 施捨の随念(25)
6 天神たちの随念(26)
7 六つの随念についての雑駁なる言説
第八章 〔他の〕随念たる〔心を定める〕行為の拠点についての釈示
1 死についての気づき(27)
(一)殺戮者の現起〔の観点〕からの死の随念
(二)得達の衰滅〔の観点〕からの死の随念
(三)〔他者を自己と〕対照する〔観点〕からの死の随念
(四)〔他者と自己の〕身体の多くが共通なる〔観点〕からの死の随念
(五)寿命の力弱き〔観点〕からの死の随念
(六)〔生命の〕無相なる〔観点〕からの死の随念
(七)〔生命に〕時間の限界ある〔観点〕からの死の随念
(八)〔生命の〕瞬間にして微小なる〔観点〕からの死の随念
2 身体の在り方についての気づき(28)
(一)七種の収取に巧みな智
(二)十種の意を為すことに巧みな智
(三)三十二の部位についての詳細の言説
(四)〔瞑想の境地に〕専注する〔禅定〕の生起
3 呼吸についての気づき(29)
(一・二・三・四)十六の基盤のうち第一の四なるもの
(五・六・七・八)十六の基盤のうち第二の四なるもの
(九・十・十一・十二)十六の基盤のうち第三の四なるもの
(十三・十四・十五・十六)十六の基盤のうち第四の四なるもの
4 寂止の随念(30)
第九章 梵住についての釈示
1 慈愛の修行(31)
2 慈悲の修行(32)
3 歓喜の修行(33)
4 放捨の修行(34)
5 〔四つの梵住についての〕雑駁なる言説
第十章 形態なきものについての釈示
1 虚空無辺なる〔認識の〕場所という〔心を定める〕行為の拠点(35)
2 識知無辺なる〔認識の〕場所という〔心を定める〕行為の拠点(36)
3 無所有なる〔認識の〕場所という〔心を定める〕行為の拠点(37)
4 表象あるにもあらず表象なきにもあらざる〔認識の〕場所という〔心を定める〕行為の拠点(38)
5 〔四つの形態なきものについての〕雑駁なる言説
第十一章 禅定についての釈示
1 食についての嫌悪の表象の修行(39)
2 〔地と水と火と風の〕四つの界域の〔差異の〕定置の修行(40)
八 「何が、禅定の修行にとって、福利であるのか」
清浄の道(第二部)
第十二章 〔種々なる〕神通の種類についての釈示
1 〔種々なる〕神通の種類
(一)確立の神通
(二)変異〔の神通〕
(三)意によって作られる神通
第十三章 神知についての釈示
2 天耳の界域の知恵
3 〔他者の〕心を探知する知恵
4 過去における居住(過去世)の随念の知恵
5 有情たちの死滅と再生の知恵
6 五つの神知についての雑駁なる言説
第十四章 〔五つの心身を構成する〕範疇についての釈示
一 「何が、智慧であるのか」
二 「どのような義(意味)によって、智慧であるのか」
三 「何が、それにとって、特相であり、効用であり、現起であり、境処の拠点であるのか」
四 「智慧は、どれだけの種類があるのか」
(一)一種類のものとしての智慧
(二)二種類のものとしての智慧
(三)三種類のものとしての智慧
(四)四種類のものとしての智慧
五 「どのように、修められるべきであるのか」
1 形態の範疇
2 識知〔作用〕の範疇
2―1 善なるもの
2―2 善ならざるもの
2―3 〔善悪が〕説き明かされないもの
2―3―1 報い〔としての善悪が説き明かされない心〕
2―3―2 〔報いを生まない純粋〕所作〔としての善悪が説き明かされない心〕
3 感受〔作用〕の範疇
4 表象〔作用〕の範疇
5 諸々の形成〔作用〕の範疇
5―1 善なるもの
5―2 善ならざるもの
5―3 〔善悪が〕説き明かされないもの
6 感受〔作用〕の範疇の過去等の区分
7 〔五つの心身を構成する〕範疇についての知恵の細別
第十五章 〔認識の〕場所と界域についての釈示
1 諸々の〔認識の〕場所
2 諸々の界域
第十六章 機能と真理についての釈示
1 諸々の機能
2 諸々の真理
(一)苦しみについての釈示
(二)集起についての釈示
(三)苦しみの止滅についての釈示
(四)苦しみの止滅に至る〔実践の〕道についての釈示
第十七章 智慧の境地についての釈示
1 「無明という縁あることから、諸々の形成〔作用〕があります」
2 「諸々の形成〔作用〕という縁あることから、識知〔作用〕があります」
3 「識知〔作用〕という縁あることから、名前と形態があります」
4 「名前と形態という縁あることから、六つの〔認識の〕場所があります」
5 「六つの〔認識の〕場所という縁あることから、接触があります」
6 「接触という縁あることから、感受があります」
7 「感受という縁あることから、渇愛があります」
8 「渇愛という縁あることから、執取があります」
9 「執取という縁あることから、生存があります」
10・11 「生存という縁あることから、生があります」「生という縁あることから、老と死があり、諸々の憂いと嘆きと苦痛と失意と葛藤が発生します」
12 生存の輪についての言説
第十八章 見解の清浄についての釈示
第十九章 疑いの超渡の清浄についての釈示
第二十章 道と道ならざるものの知見の清浄についての釈示
1 三つの遍知
2 五つの〔心身を構成する〕範疇の無常を所以にする触知
3 九つの行相
4 形態の触知
5 形態なきものの触知
6 三つの特相の揚挙
(一)形態の七なるものを所以にする三つの特相の揚挙
(二)形態なき七なるものを所以にする三つの特相の揚挙
7 十八の大いなる〔あるがままの〕観察
8 生成と衰失の随観の知恵
9 〔あるがままの〕観察に付随する〔心の〕汚れ
10 三つの真理の〔差異の〕定置
第二十一章 〔実践の〕道の知見の清浄についての釈示
1 生成と衰失の随観の知恵
2 滅壊の随観の知恵
3 恐怖の現起の知恵
4 危険の随観の知恵
5 厭離の随観の知恵
6 解き放ちを欲する知恵
7 審慮の随観の知恵
8 諸々の形成〔作用〕の放捨の知恵
9 随順する知恵
10 経の適応
第二十二章 知見の清浄についての釈示
1 第一の〔聖者の〕道の知恵
2 預流果
3 第二の〔聖者の〕道の知恵
4 一来果
5 第三の〔聖者の〕道の知恵
6 不還果
7 第四の〔聖者の〕道の知恵
8 阿羅漢果
9 四つの知恵の知見の清浄の威力
(一)覚りの項目
(二)出起
(三)力の結合
(四)捨棄
(五)作用
第二十三章 智慧の修行の福利についての釈示
六 「何が、智慧の修行にとって、福利であるのか」
1 種々なる〔心の〕汚れを砕破すること
2 聖者の果の味を経験すること
3 止滅の入定に入定することができること
4 〔供物を〕捧げられるべき状態等の実現
結び