有効打突(ゆうこうだとつ)

投稿日: 2013/08/15 11:16:57

「今の当たったのに何で1本じゃないの?」

大会会場でよく聞かれる話です。

剣道試合・審判規則第12条では「有効打突」の条件について、

充実した気勢、

適正な姿勢をもって、

竹刀の打突部で打突部位を

刃筋正しく打突し、

残心あるものとする。

と規定しています。

また有効打突には、図のように「要件」と「要素」があり、3人の審判員は「有効打突の条件」に基づく「要件」や「要素」により有効打突を見極めます。

・打突の強度不足(要素)

・打突部位はとらえていた(要件)が、手の内の冴え(要素)がなかった

・打突後の身構え、気構えがない(残心)など。

「すりあげ技」のように「玄妙な技」は打突が軽くても1本になる場合があります。

審判員はその時、なぜ旗を挙げたか、挙げなかったかについて、常に説明責任を問われる覚悟で判定し、試合者は日々「有効打突の条件」を満たす稽古を重ねてきたかが、その試合において問われるのです。