懸待一致(けんたいいっち)

投稿日: 2013/11/24 14:06:34

懸かる=攻撃、待つ=防御。

つまり“攻防一致”のことです。

戦いの中では、懸かる中に待ち、待つ中に懸かる態勢を維持します。

仕掛け技が得意なだけでは、いつか相手に出鼻を打たれたり、返されたりします。

出頭技や返し技が得意なだけでも、相手に待っていることが伝われば、間を詰められたり、引っ掛けられたりして打たれます。

「懸待一致」を実践するためには、たとえば返し技が得意でも、まずは先々の先の気で相手を攻め、隙があれば相手に打ち込むという攻め(本当に隙があれば技を仕掛けるぎりぎりの気位で)をしていきます。

そうすると大抵、相手がこちらの攻め気に押され、まだ十分な打ち間ではないところで打ちこんでくる、そこを返すのです。

その時、もし相手が打ってこれなければ、こちらが十分な間合いと態勢になっている可能性が高いですから、そうであれば自信を持って打ち込めばよいのです。

ちなみに「打つか、受けるか」は、最悪の剣道、

「打ってよし、返してよし」

これが剣道の醍醐味です。