虚実(きょじつ)

投稿日: 2013/08/15 11:31:43

攻められるなどして「はっ!」とした、心の動じた状態が「虚(きょ)」。

逆に心が動じていない状態は「実(じつ)」。

互いに相手の「実」を避け、「虚」を打つ。

自ら(みずから)も「虚」の状態を極力(きょくりょく)作らず、「実」の状態で攻める。

呼気(こき:息を吐いている状態)は「実」、吸気(きゅうき:息を吸った瞬間)は「虚」。

吸気はなるべく生命維持に最低限必要なレベルに抑え、細く長い呼気の状態で相手を攻めていく。

どんなに強い相手でも、技を出す瞬間は「虚」になります。

その機会に、自分が「虚」であれば当然打たれますし、逆に「実」の状態であればその機会に打ち勝つことができるでしょう。

「実」の状態をつくるためには、構え(フォーム)も重要です。

足幅が広かったり、相手から剣先がはずれた状態は、心も動揺します。

普段の稽古で、なるべく「虚」の状態が少なくなるよう、呼吸や構えを整えることが肝要(かんよう)です。