物打(ものうち)・元打(もとうち)・中結(なかゆい)・弦(つる)

投稿日: 2013/08/24 15:09:56

物打とは、竹刀の剣先(けんさき)から中結までの刃部(じんぶ)で、『有効打突の条件』にある“竹刀の打突部”のことです。

逆に、中結から鍔元(つばもと)までの刃部を元打といい、元打での打突は有効打突となりません。

刀で一番切れ味が良いところは「切っ先三寸(きっさきさんずん)」といわれ、その由来から竹刀の打突部である物打も決まったといえます。

中結は竹刀の全長の約1/4と規定されていますが、わりと守られていないことが多く、緩んでいたり元打のほうに下がっていたり、ひどい場合は、中結が回って弦が反対側を向いてしまっているケースも見受けられます。

危険防止のため、稽古前後の竹刀点検は必ず行い、また監督や審判も、試合者の中結や弦が緩んでいないかなどのチェックを怠ってはいけません。

なお、結びなおした中結や弦は伸びて余ってくるので、潔くハサミで切ります。

参考

【剣道試合・審判規則 第13条】 「竹刀の打突部は、物打を中心とした刃部(弦の反対側)とする。」

【剣道試合・審判・運営要領の手引き 三 運営要領(その他の要領)④】「中結は剣先から全長の約1/4の箇所でしっかりと固定させる。不備であれば危険を防止するために取り換えさせる。」

一寸 =3.03030303 センチメートル