2013年度 第2回NSP 大嶽さと子氏(名古屋女子大学短期大学部)

投稿日: Nov 25, 2013 7:24:1 AM

日時

2013年7月27日(土)

発表者

大嶽 さと子 氏(名古屋女子大学短期大学部保育学科)

テーマ

「ひとりぼっち回避規範」が友人関係に及ぼす影響

概要

青年期の友人関係は、特定の同性友人グループに所属し、多くの時間を固まって過ごすという特徴がみられます。そのために、一緒に過ごす友人がいないと、学校生活の中で不適応感や居場所のなさを感じてしまうこともあります。このような状況が生じる背景として、「無理にでも友だちを作り、一緒にいなくてはいけない」と考える規範意識(以下「ひとりぼっち回避規範」とする)が存在しているとし、この規範意識が学校生活における友人関係にどのような影響を及ぼしているのかについて、これまで検討を重ねてきました。

今回の発表では、「ひとりぼっち回避規範」が友人関係に及ぼす影響に関する研究例として、(1)中学生を対象とし、学級内での地位や友人との関わり方の様相に及ぼす影響に関するもの、(2)大学生を対象とし、対人ストレスに及ぼす影響や、青年期における友人との関わり方の変容について検討したものについてご紹介させていただきます。拙い内容ではございますが、今後の課題や展望に関しまして、みなさまから忌憚のないご意見をご教示いただけましたら幸いに存じます。