Search this site
Embedded Files
Skip to main content
Skip to navigation
名古屋社会心理学研究会 (NSP)
Home
過去の開催記録
2025年度
2025年度 第1回NSP
2024年度
2024年度 第1回NSP
2024年度 第2回NSP
2024年度 第3回NSP
2023年度
2023年度 第1回NSP
2023年度 第2回NSP
2023年度 第3回NSP
2019年度
2019年度 第1回NSP Greg Bonn氏(King Fahd University of Petroleum and Minerals)
2019年度第3回NSP 石井敬子氏(名古屋大学情報学研究科)
2018年度
2018年度 第1回NSP 白木優馬氏(神戸学院大学心理学部)
2018年度 第1回NSP 白木優馬氏(神戸学院大学)
2018年度 第2回NSP 寺嶌裕登氏(名古屋大学教育基盤連携本部)
2018年度 第3回NSP 浜村武氏(Curtin University・国際交流基金フェロー)
2017年度
2017年度 第1回NSP 柳澤邦昭氏(京都大学こころの未来研究センター)
2017年度 第2回NSP 竹村幸祐氏(滋賀大学経済学部)
2016年度
2016年度 第1回NSP 栗田季佳氏(三重大学教育学部)
2016年度 第2回NSP 吉澤寛之氏(岐阜大学大学院教育学研究科)
2016年度 第3回NSP 大坪庸介氏(神戸大学大学院人文学研究科)
2015年度
2015年度 第1回NSP 村山綾氏(日本学術振興会特別研究員 / 関西学院大学文学部)
2015年度 第2回NSP 太幡直也氏(愛知学院大学総合政策学部)
2015年度 第3回NSP 塚本早織氏(名古屋大学大学院環境学研究科)
2015年度 第4回NSP 脇本竜太郎氏(明治大学情報コミュニケーション学部)
2014年度
2014年度 第1回NSP 佐藤剛介氏(名古屋大学学生相談総合センター)
2014年度 第2回NSP Victoria Yeung 氏 (Lingnan University, Hong Kong, 香港,嶺南大学)
2014年度 第3回NSP 黒川雅幸 氏(愛知教育大学)
2014年度 第4回NSP 石黒 格 氏(日本女子大学)
2013年度
2013年度 第1回NSP 石田靖彦氏(愛知教育大学)
2013年度 第2回NSP 大嶽さと子氏(名古屋女子大学短期大学部)
2013年度 第3回NSP 金政祐司氏(追手門学院大学)
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度
2001年度
2000年度
1999年度
1998年度
1997年度
1996年度
1995年度
1994年度
1993年度
1992年度
1991年度
1990年度
1989年度
1988年度
1987年度
1986年度
1985年度
1984年度
1983年度
1982年度
お問い合わせ
リンク
アーカイブ(関係者限定)
名古屋社会心理学研究会 (NSP)
2024年度 第
2
回NSP
玉井
颯一
氏(
淑徳
大学)
日時
2024年
10月26日(土)15:00 ~ 17:00
場所
名古屋大学教育学部 2階 E・F演習室
発表者
玉井 颯一 氏(淑徳大学)
Researchmap
題目
排斥を実行する心理プロセスと排斥されることへの情動反応
概要
特定の個人を集団から追放する排斥 (ostracism/social exclusion) は、2000年代以降、心理学や神経科学の多くの研究で注目されてきた。一方、先行研究の多くは、排斥された個人に関心を寄せており、「なぜ他者を排斥するのか」その実行プロセスが考察の対象となることは少なかった。本発表では、申請者がこれまで取り組んできた排斥を行使する個人の心理プロセスに関する研究成果を紹介する。さらに、従来の排斥研究で扱われてきた排斥された個人の心理状態について、依然として議論が不十分(不適当)な点を指摘した上で、発表者が近年取り組んでいる研究成果を報告する。
開催報告
排斥(Ostracism)とは、集団から特定の個人を追放し、孤立させることを指し、人間社会のさまざまな集団で観察される現象である。従来の排斥に関する研究では、主に臨床心理学的な観点から、排斥された個人の心理的苦痛に焦点が当てられることが多かった。しかし、発表者の玉井氏は、排斥を行使・支持する側の心理的メカニズムにも注目し、従来とは異なる視点から排斥の研究を行ってきた。本発表では、他者を受容するという一般的な社会規範に反して排斥を行う(あるいは傍観する)個人が、その際に生じる心理的苦痛にどう対処するかを検討した研究、さらに従来の排斥研究で扱われてきたが未だ十分に解明されていない、被排斥者の心理的痛みと身体的痛みの関連性についての研究など、計3つの研究知見が紹介された。
3つの研究を通じて、応報主義や道徳教育論よりも功利主義的な思考が、教育機関における非行児童に対する排斥の容認・支持を正当化する可能性が示された。また、従来の研究で、排斥による心理的痛みが身体的痛みと類似の神経反応を引き起こす可能性が指摘されていたが、この主張の一部は支持されつつも、「痛み(pain)」はあくまでネガティブな情動全般を示す比喩として用いられており、排斥に特有の情動パターンは存在しない可能性があることが示唆された。
フロアからは、調査や実験において排斥の文脈を再現する難しさや、それに伴う知見の生態学的妥当性についての質問がなされた。また、AIやLLMの発展に伴う、排斥をはじめとする情動を扱う心理学研究のあり方についても活発な議論が交わされた。
文責:名古屋大学教育発達科学研究科 研究生 佐名龍太
参加者:14名
Google Sites
Report abuse
Page details
Page updated
Google Sites
Report abuse