7月26日朝、ペナンにあるUSM(マレーシア科学大学 Universiti Sains Malaysia)へ。ハスナールが教えている大学で、USMミュージアムのディレクションもしている。
大学のカフェテリアでブランチをとり、ミュージアムの展示見学へ向かった。
昨年春のリサーチで佐藤をはじめ何人かは訪れていた場であるが、展示スペースが拡大し、バージョンアップされていた。
一般的に、Museumを日本語にする時、その展示内容により「博物館」か「美術館」のどちらかを選んで使用するが、USMの展示スペースは両方が融合したようなスタイルになっており、「ミュージアム」と表すのが妥当な気がした。
企画展「eCITRA'2010(An Exhibition on Creativity, Innovation, Technology and Research in the Arts)」は、タイトルから推測できると思うが、デザインっぽいもの、工芸的なもの、メディアアートのようなものなどが全部一緒に展示されていて、破天荒なハスナールらしい構成だった。
常設展示は、民族歴史博物館と自然科学博物館と伝統工芸美術館がコンパクトに合体したような内容だ。マレーシアらしいとも言える。この日も子供達が集まってワークショップをしていて、活気あるスペースという感じがした。ハスナールが、縄でシャボン玉を作る実演を披露してくれたり、民族楽器などを触らせてくれたり、体験して感じとれる要素が盛り沢山というのも興味深かった。
スタッフルームの入口には、これまでミュージアムを訪れたゲストの写真が貼られていた。そこには昨年ここでプレゼンテーションをした佐藤と服部の顔もあった。