シャロンのお父さんは、マレーシアの料理界の鉄人だった。
以前、シャロンが来日した際、お父さんが中華料理店をしているとは聞いていたが、日本で言えば近所のラーメン屋のような感じを想像していた。
ところが、実際は、マレーシアにいくつものチェーン店を持つ、大きなチャイニーズレストランのオーナー(実業家)だった!美味しいローストチキンを売りにして、一代で築いたのだという。
我々のフェアウェルパーティーの会場として、お父さんは自宅を提供してくれ、さらに自慢の料理を準備してくれていた。
上の写真右側にある銀のトレーには、マレーシアの伝統的な料理が盛られていた。これまでマレー料理は何度も食べてきたが、お父さんの作ってくれたものは、最高レベルの味に思えた。サフランライスの香りの良さ、ビーフンの炒め具合など、細かいところまでこだわって料理している感じがした。日本食についても勉強しているだけあって、目や鼻から感じる美味しさというものも大事にしているのだなあと思った。
下の写真左手前にある肉料理は、お父さんの一押しのローストチキン。ジューシーで柔らかな鶏肉にコクのある特製ソースをかけていただいた。一度食べたら忘れられない美味しさで、この味でお店を大きくしたというのは、納得できる。
さらに写真右のカラフルなデザート。メインだけで満腹になってしまい、全種類トライできなかったが、これがまた絶品だった。ピンクと白のババロアのようなもをストライプを描くように層にしたお菓子「ナインストーリー」は、コクのあるミルクの味がぐっときた。もちもちしたカスタードプリンのようなお菓子も忘れられない…。マレーシアのデザートは、全体に甘いと思っていたが、シャロン・パパのデザートは、甘さ抑えめでとても上品な味だった。