The Rolling Stones

ロックンロールというジャンルでの神、それがThe Rolling Stonesでしょう。

すでに50年以上ロックンロールを奏で続けているといういかれた事実。

数多くの傑作を世に残し、直接的、間接的にも一体何人の人生を狂わせたのだろうか。

全作品を追うことは正直出来ていませんが、レビューに挑戦してみたいと思うのである。


メンバー:

Mick Jagger(Vo.)

Keith Richards(Gu.)

Charlie Watts(Dr.)

Ronnie Wood(Gu.)

Brian Jones(Gu.)1962~1969

Mick Taylor(Gu.)1969~1974

Bill Wyman(Ba.)1962~1992


The Rolling Stones / The Rolling Stones(1964)

9/10

英国版1st.ながらく廃盤だったが、現在ではiTunesストア等で聴くことが可能。

内容はビート感溢れまくりのロックンロールが満載で痛快この上ない。大好きなアルバムだ。

ほとんどがカバー曲なんだが、下品で荒々しいミックのボーカル、切れ味鋭く且つ渇きまくりの2本のギター、

タイトなリズム隊が爆走する仕様は60年近い年月を経ても全っ然古びない。

①Roote66からぶっ飛ばす。ギターリフがたまらない。

②I Just Want ToMake Love To You原曲は超スローなブルースなのにこの凄まじい速さ、若さのエナジー全開。

Bo Diddleyビートも③Mona (I Need You Baby)でびしっと決める。⑧Carolこれも爆走で良いなぁ。

唯一のオリジナル曲⑨Tell Meは美しいバラード。切ないメロディが堪らない逸品です。サビに向かっていく高揚感が熱い。

兎に角全編世界観が完璧だし、全曲最高、流れも最高だったりするので、必聴です。


The Rolling Stones / England's Newest Hitmakers(1964)

9/10

米国版1st.個人的にはこっちのほうが長い付き合いだったので思い入れはあったりする(笑)。

基本的に英国版1stとほとんど一緒なのだが、1曲目にシングルNot Fade Awayが収録されている。

この曲もBo Diddleyビートが際立つ超カッコいいナンバー。ギターがキレッキレです。

まあ一曲目はRoute66のほうが個人的には好きかなぁ。飛ばしていくぜって感じで。


The Rolling Stones / 12x5(1964)

7/10

米国版2nd.1stの爆走路線とは少し異なり、じっくり聞かせる感じか。

①Around & Aroundピアノの軽快な音とギターが絡み合うお洒落なビートナンバー。

④Time Is On My Side原曲正直知らないんだが、名バラードで、ミックの情熱的なボーカルが良い。。

⑥It's All Over Nowかなりポップな感じの爽やかなシングルナンバー。サビがとても可愛らしくて良い。

⑧オールディーズの名曲Under The Board Walkも爽やかな夏の風を感じて好き。

前作よりオリジナル曲は増えているんだがどれも結構地味な印象かな。

その中では⑨Congratulationsがこの時代らしい雰囲気が素敵なゆったりとしたナンバーで印象的。


The Rolling Stones / The Rolling Stones No.2(1965)

7/10

英国版2nd.こちらも長らく廃盤でiTunes Store等で聴くことが可能。

ジャケは米国版2ndと一緒なんだけど、内容的には米国版3rdに近い?

この時代は英米で出すアルバムがごっちゃごちゃで正直よくわからない。。

①Everybody Needs Somebody To Love初っ端から5分越えのブルージーなナンバーからスタート。

この時代を考えるとかなり進んでいるんでは?セッション風な感じで好き。

③You Can't Catch Meミックの気だるげなボーカルがエロくてカッコいいブルースナンバー。

オリジナル曲⑤What A Shameもゆるい感じのブルースで中々の良曲。

⑦Down The Road Apieceは御馴染みのビート感溢れるR&Rでしっかりツボは押さえている。

⑪Off The Hookこれもオリジナルだけど、明らかにメロディが良くなっている。楽し気な佳曲。


The Rolling Stones / The Rolling Stones Now!(1965)

7/10

米国版3rd.ジャケがカッコいい。

①Everybody Needs Somebody To Love 英国2ndより短くなっている、のだが、

何とピッチまで早くなっているという笑この時代的な雑な感じですな。。

④Heart Of Stoneミックの情熱的なボーカルが光るバラードの佳曲。切ないぜ。。

⑪Little Red Rooster結構ライブ盤とかに収録されている気がするスローブルース。

静かに渋い感じが良い。スライドギターも決まっている。

⑫Surprise, Surpreseこれもオリジナル曲だが、流麗なギターがカッコいいなぁ。

後にSweetがオマージュしたんじゃないかね。

しかしオリジナル曲の完成度が作品を経る毎にどんどん上がっていくのが凄い。


The Rolling Stones / Out Of Our Heads(1965)

8/10

米国版4th.米国盤ってとりあえずはヒットシングルを入れて、、って感じで

商業優先なイメージが正直あるんだが、とりあえず必殺曲2曲が入ってるこいつはやはり強い。

①Mercy, Mercy纏わりつくようなリズムとギターがエロチック。ミックのボーカルも下品で良い。

②Hitch HikeこれってThe Velvet Undergroundの元ネタでしょう。

③The Last Time初のオリジナル大ヒットじゃないでしょうか。流れる様なギターリフにタイトなリズム。

覚えやすいキャッチーなサビと文句なしの名曲。聴くと何だかウキウキします。

④That's How Strong My Love Isミックの情熱的なボーカルが素晴らしいバラード。これも必聴。

⑦(I Can't Get No) Satisfaction問答無用の名曲。凶悪なリフ。全ての世に言ううるさい音楽の根源はここにある。

一気に世界を獲った感がある。メロディもキャッチーで大好きだ。

⑩Play With Fire切ない雰囲気の歌謡曲風バラードでこちらもオリジナル(ブライアン作?)。

⑪The Spider And The Flyだるーい雰囲気のブルース。言葉遊びも楽しく、これも聞き逃せない佳曲だなぁ。

12曲中6曲をオリジナル曲が占め、次のフェーズに向かっている感じがする。初期作で最初に聴くならこれだろうか。


The Rolling Stones / Out Of Our Heads(1965)

7/10

英国盤3rd.米国盤とタイトル一緒で紛らわしい。しかも米国盤5thとジャケが一緒というややこしさ(笑)

米国盤よりオリジナル曲が減っている。12曲中4曲です。

①She Said Yeah久々の爆走ナンバー。ノイジーでカッコいいです。

⑥Gotta Get Awayポップでフックの効いたナンバー。サビのガラガラガラガラというがなりが印象的な佳曲。

⑫I'm Freeこちらもポップな雰囲気の曲ですが、コーラスのヒステリックなファルセットがちょっと怪し気で、

若干サイケに足を踏み入れている感じ。Eight Days Weekのパクリなんて言われたりもしますが、

この妙にやばい感じは圧倒的にオリジナリティ全開です。大好きな曲

(途中リズムがずれるところが物騒な感じがして好き)。


The Rolling Stones / December's Children (And Everybody's)(1965)

8/10

米国盤5th.ミックは寄せ集め!と嫌っている模様だが、好きな曲沢山入ってるし好きなんだよなこれ。。

⑤The Singer Not The Singフォーキーで爽やかなナンバー。フォークロックの影響か。メランコリックだ。

⑦Get Off My Cloudやりきれない思いをブチかます!まさにロックンロールだ。リズムの取り方が凄く斬新。

メロディは意外にポップで可愛らしいのがまた良いのだ。

⑨As Tears Go Byストーンズのバラード最高作の一つでしょう。演奏はシンプルにアコギとストリングスのみ。

ゆったりと優しく歌われる日常への賛歌。美の極致ですな。。情景が浮かびます。

⑪Blue Turns To Greyこれもフォークロック調の美しいナンバー。所謂隠れ名曲というやつです。

全体を通して、繊細な楽曲が多い気がします。楽曲の幅が広がり、オリジナルナンバーの完成度も極まってきております。


The Rolling Stones / Aftermath(1966)

9/10

遂に全曲オリジナル曲で構成された初期の傑作。実験的な曲も結構入ってたりして、

これまでの作品と確実に一線を画す内容。サイケ期のスタートでもある。

14曲収録と気合の入りっぷりが伝わりまくりです。でもゆるい雰囲気もあり、気楽に聴けます。

①Mother's Little Helper重々しいナンバーからスタート。薬物中毒の主婦がテーマだとかですが、

キャッチーなメロディです。ギターフレーズが不穏ですが。

③Lady Jane桃源郷の様な美しさを持つサイケバラードの傑作。浮遊感が良い。

④Under My Thumbこのアルバム一の曲。嘗め回すような演奏に情感的なボーカルが堪らない。

マリンバが素晴らしく味を出している。圧倒的なオリジナリティ。何物にも代えがたい。

⑤Doncha Bother Meスライドギターが洒落てるが少しいびつな雰囲気のブルース。ゆるくて好きです。

⑥Going Home11分にも及ぶセッション風ナンバー。この時代を考えると画期的過ぎる。

中盤の展開がやばい雰囲気でカッコ良すぎますね。

⑦FIght505ではイントロでSatisfactionが登場する遊び心も。カントリー風⑧High & Dryも可愛らしくて好き。

⑨Out Of Timeこちらもマリンバが良い味を出してるバラードの超名曲。

静と動が鮮やかに入れ替わる様子が感情の爆発を表している様で心を揺さぶられます。

⑫Take Or Leave Itストーンズのバラードは本当に外さないな。こちらも情熱的で素晴らしい。

⑬Thinkにはギターに強烈なファズが。サイケ時代へ突入です。


The Rolling Stones / Aftermath(1966)

8/10

米国盤。シングルPaint It Blackを一曲目に据えているのと、14曲は冗長との判断から4曲カット。

その4曲って割とアルバムの中核を成していたと個人的には思うので、米国盤はほぼ聴くことが無い。

その①ですが、ブライアンによるシタールの音色がギラギラと怪しいサイケ期の大傑作。

歌謡曲調のメロディが実にキャッチー。

サイケでありながら、ポップセンスは忘れないというこの時期ならではの逸品です。


The Rolling Stones / Got Live IF You Want It!(1966)

8/10

寄せ集め編集しまくりライブということですが、そこまで悪いものではないと思う。

全体的に迫力を出すためか演奏が走りまくりな感じもこの時代ならではで面白い。

音が悪いのが残念だが爆音で聴けばかなり楽しめます。選曲もしっかりツボを押さえているし。

⑧19th Nervous Breakdown途中でリズムぐっちゃぐちゃになってるのが勢い溢れてて好き。

⑤I've Been Loving You Too Longと⑦Fortune Tellerはスタジオテイクに歓声を乗せた疑似ライブらしい。

なんだそりゃwって感じです。仕事の雑さが凄いが、ストーンズとしては公認してないアルバムだそうで。

聴いた話だと、リイシューされるたびに内容がちょっとずつ変わってたりするらしい。闇深。


The Rolling Stones / Between The Buttons(1967)

7/10

恐らくThe Rolling Stones史上一番とっつきにくい地味な雰囲気の作品ですが、

嫌いではないです。実験的な楽曲も多く、試行錯誤っぷりが感じ取れる。

67年ってロックの名盤出まくりの物凄い年で、The Beatlesも既にRevolverを出しているし、

彼らとしても焦りみたいなものがあったのだろうか。なんかそういう雰囲気が嫌いじゃないです。

②My Obsessionリズムが印象的なサイケナンバー。不穏なギターがカッコいいです。

③Back Street Girl3拍子の美しいサイケバラード。古典的な雰囲気に癒される佳曲です。

④Connectionビート感溢れる可愛らしいナンバー。なんか突き抜けられない閉塞を感じる。

⑥Cool, Calm & Collected不気味だなぁ。鍵盤がけたたましくてボーカルも変だし薄気味悪さがある。

⑧Please Go Homeこれは昔ながら!って感じのBo Diddleyビートが突き抜けるナイスなナンバー。

⑪Miss Amanda Jonesも典型的なR&Rナンバーでちゃんとこういう曲も入っているのが流石。

ギターがゴリゴリでカッコいいです。

⑫Something Happened To Me Yesterdayヤケクソ感あるポップなナンバー。英国感丸出しで好き。


The Rolling Stones / Between The Buttons(1967)

7/10

米国盤は①Let's Spend The Night Togetherと③Ruby Tuesdayを入れ、

Backstreet GirlとPlease Go Homeをカット。これもカットされた曲が好きなんだよな~。

でも追加された2曲も大好きなので、それなりに聴きます。

その①は鍵盤主体の晴れやかなロックンロールナンバー。痛快このうえない超名曲。

血管ブチぎれそうなミックのボーカルが熱すぎる。ちゃんとメロディに夜を感じるのも凄い。

③は桃源郷の様なサイケポップスナンバー。メロディもつい口ずさんでしまうエバーグリーンさ。

奇跡的な名曲ですね。。


The Rolling Stones / Flowers(1967)

8/10

米国編集盤なのだが、柔らかいサイケの曲に彩られた名コンピレーションに仕上がっている。

全体的な統一感も良く、かなり聴く頻度の高いアルバム。ここでしか聞けない曲もある。

②Have You Seen Your Mother, Baby, Standing In The Shadow?

爆走サイケナンバーでぶっ壊れた雰囲気が最高にカッコいいです。ヒステリックなホーンの音と

篭りまくりの音質がこの時代という感じで堪りません。

⑪Ride On, Babyこれネオアコの元祖じゃないのか?って感じの美しいフォークロックナンバー。

激推ししたい隠れ名曲の一つです。⑫Sittin' On A Fenceこれも優しい雰囲気のフォーキーな逸品。

最後の2曲、本当に素晴らしいので是非聞いてほしい。


The Rolling Stones / Their Satanic Majesties Request(1967)

8/10

超全力でサイケミュージックをやっちゃった問題作。サウンドにはロックンロールのロの字もねぇぜ。

好き嫌い分かれそうですが、僕は大好き(完成度的には?がつく部分がありますが)。

The Beatlesは傑作Sgt. Peppar's~をリリースしており、ジャケからして影響されっぷりが凄い。

ライバルがThe Beatlesなのはすごいプレッシャーだっただろうなぁ。でも彼らのこういう不器用なところも好きだ。

①Sing This All Togetherシンガロングな感じからゆるーく始まり、

②Citadalの凶悪なギターフレーズになだれ込む瞬間。これが一番好きかな。

というかCitadalの引きずる様なギター、マジで堪らない。カッコ良すぎるだろ。

ビルの手による③In Another Land宇宙に飛べそうな雰囲気。最後に入ってるいびきとか意味不明すぎてやばい。

④2000Manメロディは爽やかなカントリー調のナンバー。Kissのカバーが有名ですね。

⑥She's A Rainbow超名曲ですね。鍵盤のフレーズは永遠。

やはりストーンズ、方向性が間違ってたとしてもメロディセンスとアイディアは圧倒的。

⑦The Lanternも好きだな。優しいメロディに癒される。

⑨2000 Light Years From Homeも不穏な始まり方から浮遊感あふれる空気感が堪りませんな。

しっかり手を抜かずアルバムづくりをしているのをビシビシ感じますね。


The Rolling Stones / Beggars Banquet(1968)

10/10

シングルJumpin' Jack Flash(未収録)でサイケ時代の閉塞感を木っ端みじんに吹っ飛ばした彼らが

リリースした超名盤。黄金時代のスタートを飾る圧倒的な一枚です。全曲最高。

ブルースを基調にしたナンバーの数々は個性大爆発でこの人たち以外には絶対に作りえない世界。

演奏の方もエレキよりもアコースティックギター中心だったりアナログな感じに拘っている様にも感じられます。

①Sympathy For The Devil6分にも渡り悪魔が自らの罪を自白するという歌詞が鮮烈なナンバー。

細かいパーカッションにアコースティックギター、リズミカルなベースライン。呪術的な雰囲気全開。

メロディは超明るいのにね。特筆すべきは終盤の狂気溢れるミックのフェイク、

そして必殺過ぎるギターソロに尽きるでしょう。毎度魂を持ってかれそうになります。

②No Expectaitons前曲の狂騒から一旦クールダウン。緩やかなフォークナンバー。スライドギターが良い。

④Parachute Woman俺、正直ドブルースって苦手なんだが、この曲のカッコよさは何だ!?

バックで鳴ってるエレキギターがエロ過ぎます。

⑤Jigsaw Puzzleこれもスライドギターが印象的なナンバ―。うねりまくりです。終盤にかけて盛り上がっていくのが熱い。

⑥Street Fighting Man名曲。この曲の歌詞ってロックミュージックにおける根本的な精神では?

ための効いたドラムと乾いたアコースティックギターの絡みが殺伐としていて堪らない。

⑧Stray Cat Bluesもやばいな。だるい感じのブルースかと思いきや尋常じゃない盛り上がりを見せる。

ミックの語り掛けながら畳み込んでいくボーカル、あまりにも神懸かり的だ。終盤の展開。俺はアウトロの長い曲は大好物なのだ。

⑨Factory Girlトラディショナルな雰囲気のナンバー。ちょっと一息といった感じだがメロディが素晴らしすぎる。

⑩Salt Of The Earthキースとミックのデュエットが印象的な大作。壮大なエンディングが堪らないな。

たった1年で前作→今作って路線の振れ幅が尋常じゃないな。天才すぎるだろ。。


The Rolling Stones / Let It Bleed(1969)

10/10

ミックとキースの規格外過ぎる才能の前に既に居場所を失くしていたブライアンが製作中に脱退(そして謎の死を遂げる)。

後任のミックテイラーが参加するも、ギターの大半はキースが弾いているというレアな作品。

しかしながら、これも尋常じゃない完成度で迫る圧倒的な名盤である。全曲傑作。

前作とは全然路線が違っててエレキギターが前面に出て来ており、ぶっ飛んだロックンロールが展開される。創作意欲がやばすぎ。

バンドの内情がごたごたであろうと圧倒的才能の前にはそんなもん吹っ飛んじまうんだなという奇跡。

①Gimme Shelter不穏極まりない歌詞に乗る厳しいメロディ。ギターはいつになくヘビーで、

ミックのボーカルの表現力はもはや異次元。傑作中の傑作でスタート。ギターソロも必殺だ。

中盤の女性パート含め圧倒的な力強さはいつも前向きな力を与えてくれる。

②Love In Vain久々のブルースカバー。スローなブルースで一旦クールダウンさせる構成は見事。

④Live With Meシャープなギターが全編に渡ってエロチックな最高のロックンロール。どこまでも飛べる。

リズム隊の性急な演奏も堪りません。間奏の展開、ホーンセクションの入りから計算され尽くした完璧さ。

⑤Let It Bleedタイトルの割に爽やかでポップなロックンロールナンバー。これも最高だな。

後半に向かうにつれて盛り上がっていく展開、マジでずるい。

⑥Midnight Rambler殺人事件をテーマにした不穏なブルース。抑えた序盤から加速してゴリゴリに盛り上がる中盤、

7分間、全く飽きることなく極上の時間を過ごすことが出来る。独特の危険な雰囲気。

⑦You Got Silverではキースボーカルのナンバーが初登場。緩やかなブルースで癒されます。メロディが果てしなく優しい。

⑧Monkey Man個人的一推しはこの曲だったりする。絡みつきまくりのギターのカッコよさやばいだろどう考えても。。

楽曲の全編に漂うやばい雰囲気と歌詞の意味不明さ。ミックのフェイクもぶっ壊れ方が凄い。これは是非聞いて欲しい。

⑨You Can't Always Get What You Want合唱団をゲストに壮大なバラードで〆る。歌詞がいつになく切ない。

But if you try sometimes, well, you might find you get what you need

このアルバム、全編に謎の危険な雰囲気が纏わりついている様な気が。。それこそ神懸かり的な何か。。

The Rolling Stonesで一番好きなアルバムです。


The Rolling Stones / Get Yer Ya-Ya's Out!(1970)

10/10

Mick Taylor在籍時代の唯一のライブアルバム。黄金時代のライブ盤ですから、当然内容も最高。

全体的に超ルーズな演奏なんですが、マグマのように燃え上がる熱量を全編から感じる。

原曲とはほとんど関係ないアレンジで展開される名曲の数々。必聴です。爆音で聴け!!

①Jumpin' Jack Flashこのバージョンが至高だと思う。サビに向かっていく演奏が尋常なく太く力強く、

ブチ上がっていく。圧倒的な高揚感がある。

②Carolだるっだるな感じになってる笑が、これが最高なのだ。確実に腰を突いてくる。

③Stray Cat Bluesスタジオ盤よりもディープな感じにゆったりと。ミックのギターが凄まじい。

⑤Midnight Rambler始まる前の観客の掛け声が既に圧倒的な熱量を醸し出す。

アルバムバージョンをぶっちぎっちゃう勢いだ。しかし確かに日本語でかっこい~!という野次が聞こえるな。

⑦Live With Meもアルバム盤を凌駕する迫力で迫る。ギターが重い!!

⑨Honkey Tonk Womanはこのバージョンが一番ちゃんと演奏している感じある。

⑩Street Fighting Manは白眉でしょう。ギターのヘヴィさが凶悪過ぎるバージョンでこれも必聴だ。


The Rolling Stones / Sticky Fingers(1971)

10/10

自主レーベル立ち上げ後の最初の作品。バラエティ溢れる楽曲群、力強くロックンロールを聴かせる傑作。

これまでの作品に比べるとかなり健康的になった様な気もする。爽快感に溢れているというか。

こちらも全曲名曲ですし、アルバムの構成、展開何一つとして欠点はありません!

全編通じて音が滅茶苦茶ぶっといのも最高(旧規格のCDなんて②Swayで音割れしてた)。

①Brown Sugar彼らの最高傑作の一つでしょう。リフが鳴った瞬間に勝負が決する。マジで。

纏わりつくようなリフ、簡単に弾けるのに兎に角滅茶苦茶カッコいいのである。

②Swayヘヴィーなリフが印象的。何とキースは関わってないとか。

ミックの情熱的なボーカルが美しい流麗なロックナンバーです。

③Wild Horses切ないカントリーバラードの傑作。ミックのボーカルの表現力極まってるなぁ。

緩急付けた編曲が凄く完璧で一生飽きない。

④Can't You Hear Me Rocking後半のジャムセッションが強烈過ぎるな。7分に及ぶ大作。

⑥Bitchタイトルがすげぇ名曲笑ファンキーなロックンロールで

下品な感じのミックのボーカルと纏わりつくギターが堪らない。

⑦I Got The Bluesミックが情熱的に歌い上げるソウルバラード。果てしなく熱い。。

⑧Sister Morphine渋いブルースだが、ギターがバリバリガリガリ言っててカッコ良すぎる。。

⑨Dead Flowers爽やかなカントリーナンバー。メロディが可愛らしくて好きだ。

⑩Moonlight Mileちょっとエキゾチックなメロディを感じる壮大なバラードで終わります。

沢山のアイディアが詰め込まれたアルバムだなぁ。いつ聞いても幸せを約束してくれます。


The Rolling Stones / Exile On Main Street(1972)

10/10

間違いなく最高傑作。18曲収録も全くだれることなく、全編に渡り圧倒的な完成度。

彼らのキャリアの絶頂期であることは間違いない。ピアノやホーンをふんだんに使った演奏は超ゴージャス。

ルーツミュージックへの憧れは完全に彼らと同化し、もはや彼らがその正統後継者であることを高らかに告げている。

そしてThe Rolling Stonesこそがロックンロールの神であることをここに宣言したのである。。

①Rocks Off少しのどかな雰囲気がただよういかしたロックンロールナンバー。幸福感に溢れているぜ。

ホーンセクションが鳴り響いた瞬間に圧倒的な幸福に包まれる感がある。

②Rip This JointこちらもテンションMAXな疾走ナンバー。これ聴いて体が動かんならロックンロールは向いてない。

③Shake Your Hip一転して怪しい雰囲気漂うブギ―。ワンコードなのにこの圧倒的必殺感はなんなのだろうか。。

⑤Tumbling Diceゴスペル風のロックンロール。曲があったかい。。

一体となったルーズな演奏にミックの力強い歌声。生命の力強さがみなぎっている。

⑥Sweet Virginiaってあんたら英国人でしょ。しかもこの作品フランスで録音されているし。

それなのにこの圧倒的な説得力。アコースティカルで優しさに包まれた名曲。

⑧Sweet Black Angelも好きだなぁ。シンプルだけど湧き上がる感情が伝わってくる。

キースの歌唱による⑩Happyまさにタイトル通りのイカしたストレートなロックンロールナンバー。

⑫Ventilator Blues深ーいところから鳴り響くブルース。泥臭いぜ。サビにかけての盛り上がりが熱すぎる。

⑭Let It Loose真っ黒な夜を思い起こさせる大作バラード。ミックのまるで時間を支配する様な

圧倒的な静と動の表現力が凄い。言葉も出ない。これこそが魂の叫びですね。。

⑰Shine A Lightも⑭に負け劣らずの素晴らしい名曲バラードだ。心が洗われる。

思うにこの作品のリズム隊、殊にチャーリーはまじで神がかっている。ドラムが歌っている。

最後の⑱Soul Survivor言葉にしにくいのだが、ぶっ飛んでて兎に角カッコいいサイコーのロックンロール!

ここで挙げていない曲も等しく最高です。ロックとかロックンロールとか抜きにして永遠に残る音楽。


The Rolling Stones / Goats Head Soup(1973)

7/10

前作で頂点を極めたため、今作はどうしても損なポジションにいるなーという感じ。

ルーツミュージック感を残しつつも結構くせの強い楽曲が多く、重苦しい感じがするかも。

あまり手は伸びませんが、決して駄作ではない。

①Dancing With Mr.D一曲目からだるーい雰囲気のロックンロールでスタート。

リフが呪術的な感じで怪しい。いきなりちょっと重めだ。

②100 Years Ago力強いく歌い上げるナンバー。ミックのボーカルが兎に角熱い。

④Doo Doo Doo Doo Doo(Heartbreaker)ぶっとんでんな~。アルバムの白眉か。

歪んだギターの音がサイケデリックな雰囲気を醸し出している。ホーンセクションもクールに決まっています。

⑤Angie大ヒットシングルナンバーであり、メランコリックな美しいバラード曲。

極めて歌謡曲的メロディなので、かなりアルバムで浮いてます。しかしミックの唄は切なく、

時に荒々しく、圧倒的な表現力を見せており、引き込まれますね。ストリングスも過剰でなく美しい。

⑥Silver Trainお馴染みのストレートなロックンロール。スライドギターが洒落てる。

⑧Winterこちらもソウルフルなバラードの傑作。クリスマスソング感もありますね。

ミックテイラーのギターソロが美しい。壮大さを演出するストリングスも良いです。

でもこのアルバムジャマイカで録音されているというw

⑩Star Star Fワード出まくりの過激な歌詞だが、曲はいつものロックンロールで楽しいです。

個々の楽曲は良いんだけどなんか全体通して聴くと地味に感じてしまうのも事実。前作が強すぎるだけになぁ。


The Rolling Stones / It's Only Rock'n Roll(1974)

9/10

ロックンロールの神がやるからこそタイトルがいかしてる。これは名盤です。

前作の重苦しい感じは無くなり、全体的に爽快感に溢れています。録音も少しシンプルになった気がします。

①If You Can't Rock Me一つのリフで一気に畳みかけるハイテンションなナンバーでスタート。

ミックのボーカルが滅茶苦茶荒々しくヒステリックで最高です。ミックテイラーも弾きまくる。

②Ain't Proud To Begはソウルミュージックのカバー。見事にものにしてます。

③It's Only Rock'n Rollたかがロックンロールだけどおれはそいつが好きなんだ!

ってな歌詞がカッコいいストレートなナンバー。楽曲はポップなロックンロールで爽快そのものです。

やっぱりリフメイカーとしてのキースは圧倒的な存在。。

⑤Time Waits For No One歌謡曲メロ全開の長尺ナンバー。ミックテイラーが鬼のようにギターを

弾きまくります。正直大好きです。ミックテイラーの最後の打ち上げ花火の様な美しさ。

⑥Luxuryは歌詞がサラリーマンの切なさを歌っている様です。

Satisfactionとかに比べると何だか情けなくて少し切な気なロックンロール。こういうの大好きです。

⑧If You Really Want To Be My Friendこれも切な気でソウルフルなバラードの佳曲。

ストーンズのバラードにはずれは一切なし。

⑩Fingerprint File次作に繋がる雰囲気のファンキーなナンバー。逃亡者がテーマなんて洒落てる。

ちょっと意図的にピッチを早くしている?感じが不穏でカッコいいなぁ。

ブリブリ鳴ってるベースやたらカッコいいと思ったら、ミックテイラーが弾いてるらしい。隠れ名曲。

今作を最後に黄金期を盛り上げたギタリストミックテイラーが脱退。


The Rolling Stones / Black And Blue(1976)

9/10

後任のギタリストにロンウッドが加入するも、2曲しか参加してない。

本作はファンク、レゲエ、エスノ等の影響バリバリのサウンドで聴かせる超問題作。

なのだが、はっきり言ってかなり攻めてて素晴らしい。。

①Hot Stuffカッティングがやたらカッコいいファンクナンバー。メロディなんかほぼ無いぜ!

ワンフレーズでごりごり攻めまくる後半がひたすらに熱い。

②Hand Of Fate何気ないロックンロールでいつものやつもちゃんと入ってます。

③Cherry Oh Babyレゲエのカバーさく裂。兎に角全力でレゲエです。凄い。

④Memory Motelバラードの大傑作。シンセサイザーの浮遊感がメランコリックさを演出。

サビ明けに登場するキースのボーカルが爽快です。心温まります。

⑤Hey Negritaこれめっちゃ好きです。ギターリフが鬼。どうやって思いつくんだこれ。。

ファンキーでタイトな演奏にミックの荒々しい歌声。破壊力が凄い。

⑦Fool To Cryバラードの大傑作その2。こちらもビリープレストンによるオルガンの美しさよ。。

ファルセットを駆使したボーカルはかなりブラックミュージックを意識しているなぁ。

⑧Crazy Mama最後はストーンズらしいロックンロールでしっかり占めてくれる。

全8曲とコンパクトな内容もこの時代ならではでカッコいいです。


The Rolling Stones / Love You Live(1977)

9/10

1975年~77年のライブ音源を集めた2枚組。ボリューム感あります。

演奏の方は結構リラックスしているというかシンプルでルーズな感じなので、

結構聴き込まないと慣れないかも?自分も最初はだるいと思っていた。

でも演奏は生々しく、2本のギターの絡みもしっかり聞こえるし、

リズム隊の音も良く聞こえるところが良いですし、選曲は極めてベストに近く、

ジャケットも素晴らしくカッコいいので、今では大好きです。

Disc 2の①~④は小さいクラブでの演奏であり、しっぶい選曲と楽しそうな雰囲気が良い。

この4曲だけ大分浮いてるんだけど、これが中盤に入ることで、全体に流れが出来、

アルバムトータルでの完成度が高まっていると思う。名盤。


The Rolling Stones / Some Girls(1978)

8/10

前作と打って変わってシンプルなロックンロール全開のイカした一枚。

やはりパンクの影響を感じます。が、パンクとはやっぱり全然違って、

圧倒的な演奏はロックンロール!の美学に溢れていると思います。

ですが①Miss Youはディスコサウンド全開。長くてルーズなアルバムバージョンが至高。

エロティックだけどポップに仕上がっているのが流石であり、ギターも滅茶苦茶カッコいいです。

④Some Girlsもだるーい感じが癖になる。ビート感全開の⑤LiesミックのテンションMAXなボーカルがカッコいい。

⑥カントリー調ののほほんとした⑥Far Away Eyesも良い。Aメロが語り風なのが洒落ている。

⑦Respectableこれもストレートな疾走感溢れるロックンロールで兎に角カッコいい。名曲。

キースによる⑧Before They Make Meもシンプルなロックンロールに絡むちょっと切な気なサビが好き。

バラードの傑作⑨Beast Of Burdenも収録。優しい雰囲気に癒されます。

最後は狂騒感Maxの⑩Shattered.ダンスミュージック風なのだろうか?

超独特の世界観。ストーンズにしか作りえない。


The Rolling Stones / Emotional Rescue(1980)

8/10

80年代一作目。表題曲からダンスミュージック急接近?というイメージで語れることが多い作品ですが、

どちらかというとパンクの影響を感じるストレートなロックンロールが聴ける作品という印象。

しかし曲によっては異様に音が細い。が、そこが逆に良いとも思える。不思議な存在感の一枚。

①Dance(Pt.1)ディスコティックな雰囲気からスタート。リズムがブリブリいってて最高です。

②Summer Romanceストレートなロックンロール。シンプルな演奏。音が細い分演奏が生々しく聞こえる。

③Send It To Meレゲエちっくな可愛い一曲。こういう路線もストーンズはしっかりモノにしている。

④Let Me Goもストレート且つシンプルなロックンロールで良い。気だるげな感じが良いね。

⑤Indian Girlは切な気なバラードでアルバムにしっかり流れを作っている。

⑧Emotional Rescueはディスコティック全開のナンバー。全編エロティックな感じ。

ミックのファルセットが妖し気で堪らない。

⑩All About Youキースの気だるげなバラードで終わる。渋いけど落ち着くなぁ。

何というか肩の力を抜いて楽しめるアルバムだと思う。


The Rolling Stones / Tatto You(1981)

9/10

過去の寄せ集めで構成されたアルバム。なのだが、異様なまでに良い曲が詰まりまくった名盤。

一体全体どういうことなんだろうか。。60年代とMick Taylor期を除けば一番好きな作品かもしれない。

煌びやかで楽しいA面、しっとりと落ち着いて聞かせるB面とはっきりした展開も良い。

①Start Me Upリフ一本勝負の様なシンプルでストレートなロックンロール。名曲過ぎます。

ストーンズ以外に作りえない圧倒的に独特な世界観。以降ライブのオープニング定番曲に。

②Hang Fireコーラスが可愛らしい疾走感あふれるポップなロックンロール。

2分ちょいで終わってしまいますが、こちらも素晴らしい名曲。

③Slaveこれも面白い曲だ。ファンキーにだるーく6分半にわたり展開される演奏。

極めて一本調子なのがまた癖になる。

⑤Black Limousineブルースナンバー。肩の力が抜けてて楽しく、気持ちのいい一曲。

⑥Neighbours前作に入ってそうなストレートなロックンロール。

でも熱量は前作のどの曲よりも上かと。これもシンプルで楽しい。

⑦Worried About Youソウルフルなバラード。ミックは妖しいファルセットから情熱的なサビで聴かせる。

桃源郷の様な美しさですな。名曲。

⑧Topsこれもソウルフルで美しい。この作品のB面は兎に角黒いバラードが続く。

通して聴くと圧倒的な完成度である。。

⑩Waiting On A Friendギターの音色が美しいボサノバ風のバラード。ミックのボーカルの表現力たるや。。

爽やかに妖しくときに力強く、、神懸かり的です。


The Rolling Stones / Still Life(1982)

8/10

80年代初のライブ盤。収録曲が少なく、さらにカバーまで入ってるので正直消化不良気味ですが、

演奏はかなり素晴らしいと思います。演奏は以前のライブ盤と違い、結構小奇麗な印象。

原曲とあまり破綻の無い演奏が聴けるという点では良いのですが。その辺は好みでしょう。

Got Live~と最初と最後の曲が一緒なのは意図的なのでしょうか?

Eddie CochranのカバーTwenty Fight Rockめっちゃカッコいいなしかし。

やはりロックンロール、ブルース、R&Bの遺伝子を受け継ぎまくった化け物集団です。


The Rolling Stones / Undercover(1983)

7/10

正直全体を通して聴くと辛い印象の作品。なのだが、部分的には好きな曲は結構多い。

明らかに適当に作りましたって感じの曲が何曲かあるのが辛いかな。。

ジャケットも凄くダサい(個人的には好きです)。

①Undercover Of The Night個人的にストーンズ10指に入るナンバー。ただただ単純にカッコいい。

ダンサブルな楽曲にのる切れ味鋭いギターリフ、ミックの暴力的なボーカル、疾走感溢れる展開。。

80年代の楽曲とは思えない。全く古びない圧倒的に独特の世界。最高すぎる。

②She Was Hotストレートなロックンロールでこれも好き。だるい感じながらもミックの力強いボーカルが光ります。

④Wanna Hold On Youキースボーカルのストレートなロックンロール。これもハッピーな感じで好きだ。

⑥Too Much Bloodパリ人肉事件にインスパイヤされあおどろおどろしい雰囲気のダンスナンバー。

明らか過ぎるほどにThrillerの影響が顕著な感じ。ギターはニューウェーブ的にも。この妖しい雰囲気好きです。

⑩It Must Be Hell、Soul Survivorを彷彿とさせるルーズなロックンロール。非常にカッコイイです。


The Rolling Stones / Dirty Work(1986)

6/10

ミックとキースの関係が最悪な時期に出されたとされる作品。

実際1985年開催のLive Aidにおいては、わざわざ別々に出演するという事態にまで発展している。

正直アルバムとしてもその辺の事情が出てしまっている感があり、完成度は微妙な印象。

あと全編通してミックがやたらがなっているのが気になるな。聴いていると疲れる感じがあります。

①One Hit (To The Body)厳しい雰囲気の疾走感溢れるロックンロール。ヘヴィな演奏がカッコイイです。

PVにはミックとキースがバトルしている場面がある(笑)。

②FIghtタイトルが既に。。これも疾走感ある開放的なロックンロールで悪くないです。

③Harlem Shuffle、R&Bのカバー。アルバムで一番いい曲だと思う。シングルカットもされている。

妖し気なメロディに乗るミックのボーカル。完全にストーンズのオリジナル曲に落とし込んでいる。

⑤Too Rudeこちらもキースの歌うレゲエのカバー。肩の力が抜けた雰囲気で癒しです。

⑥Winning Uglyモータウン調のリズムが楽し気なナンバー。結構時代を感じるアレンジですが、好きです。

⑩Sleep Tonightキースの癒しのバラードからインストの小品で終わり。

後半の楽曲がかなり一本調子なので最後の展開に救われます。


The Rolling Stones / SIngles Collection : The London Years(1989)

9/10

自分のストーンズ初体験はこの3枚組ベストとJump Backというベスト盤だったので、非常に思い入れの強いベスト。

ストーンズのベストは大量に出ているので、これが最良の選択のベスト盤かはわかりませんが、

60年代のシングル曲を網羅出来る素敵な一枚なので紹介。彼らはかなりアルバム未収録曲が多いので重宝します。

なお、現在のリマスター版は全編モノラルで収録。

旧盤はステレオだったりバージョン違いが入ってたりで中々に紛らわしい。。

1-①Come On 1stシングルはチャックベリーのイカしたカバー。

1-②I Wanna Be Your ManはThe Beatlesのカバーだが、原曲をぶっちぎっちゃった超凶悪バージョンで最高。

John Lennon御代は後に奴らにはしょーもない曲をくれてやったんだ的なことを言った模様だが、

こう料理されてはもはや負け惜しみにしか聞こえない。ギターの音がこの時代にしてはあまりにもやべぇです。

2-⑬We Love Youはサイケ期真っただ中のシングルでダークなサイケナンバー。かなり前衛的な雰囲気。

けたたましいピアノが焦燥感を誘う。両A面の2-⑭Dandelionはハッピーなサイケナンバーで、

メロディの美しさが光るが何だかこっちの方がやばい雰囲気が漂っている。いずれも隠れた名曲かと思う。

2-⑲Jumpin' Jack Flash無論、最高傑作の一つでしょう。ビート感全開のロックンロールナンバー。

単純なリフなのにこれだけ心躍るのは明らかに魔術。ギターの音像は意外にクリアで、

アコースティックギター説を聴いたことある。ベースラインも物凄く気持ちいい。

2‐⑳Child Of The MoonはJunmpin' Jack FlashのB面。深いサイケの時代を吹き飛ばしたJumpin'~のB面は

開放感に彩られたサイケナンバー。そしてこの曲の美しさと言ったらないのである。珠玉という言葉が相応しい。

A面で次の時代をしっかり示しながらも、B面で一つの路線を極めるなんてサイコーにカッコいいじゃないか。。

3-④Honky Tonk Women 個人的に彼らで一番好きな曲。ストレートでルーズなロックンロールなのだが、

メロディから展開から演奏からリズムから何から何まで完璧な逸品。3分間の幸福である。


The Rolling Stones / Steel Wheels(1989)

8/10

関係最悪状態から心機一転、関係改善の後にリリースされた充実した作品。

明るく痛快なロックンロールが並んでいます。このアルバムのツアーで初来日を果たしています。

その影響か、我が国の中古CDショップにはほぼ10割の確率で置いてあると言っても過言ではない(笑)。

①Sad Sad Sadタイトルと裏腹に晴天の様な明るさのロックンロール。開放感が凄い。

②Mixed Emotionsミックとキースの関係性を歌うロックンロールナンバー。

ストレートだけどサビのメロディも美しく、単純に良い曲だ。

③Terrifyingこちらは妖し気な雰囲気のナンバー。こういった曲は円熟の域ですね。

④Hold On To Your HatこれVan Halenじゃないの?っていう感じのシャッフルナンバー。カッコいい。

⑦Rock And A Hard Placeこちらも爽やかなロックンロールナンバー。

ギターワークが兎に角カッコいいんだが、昔の様な危ない感じは皆無ですな。

⑧Can't Be Seen疾走感溢れるキースのナンバー。力強い歌声からボーカリストとしての進化を感じます。

⑨Almost Hear You Sigh大人の雰囲気漂うバラード。ミックのボーカルが素晴らしい表現力。

この作品で一番好きかもしれない曲。切なさが漂います。

⑩Continental Driftこれなんで入れたんだ?意味不明のオリエンタルナンバー。長いし。。

⑪Break The Spellこれめっちゃカッコいい。ブルージーな怪しい小品。

最後はキースの感動的なバラードSlipping Away。現在に至るまでキースのバラード最高傑作の一つでしょう。


The Rolling Stones / Flashpoint(1991)

8/10

Steel Wheelsツアーの模様を収録+新曲2曲を収録。

兎に角この時代といった感じのゴージャスなライブが聴けます。音質も演奏も良いし入門編に良いかもしれない。

新旧織り交ぜたセットリストには流石の凄みを感じますね。

⑭Jumpin' Jack Flashの煌びやかさはもはや別バージョンといった感じ。

新曲Highwireは湾岸戦争をテーマにしたロックンロール。前作の延長線上にある晴れやかな雰囲気のナンバーです。

もう一曲Sex Driveは5分に渡るガッチガチのファンキーチューン。

ミックのボーカルがエロティックで洒落ています。極めて濃厚な感じで大好き。

The Rolling Stones / Voodoo Launge(1994)

8/10

ベースのビル・ワイマンが92年に脱退後、リリースされた90年代一発目。

CD時代初期のアルバムということもあり、15曲収録とかなりのボリューム。

いかにも90年代という感じの乾いた感じの音像で、とても演奏はストレート。

全体を通して聴くと、かなりリラックスした雰囲気でゆったりとした曲が多い印象。

長い収録時間ですが、通しで聴いても疲れないほどに、楽曲は結構粒ぞろいなのではと思います。

①Love Is Strong 引きずる様なルーズな演奏に乗るミックの妖しいボーカル。これは滅茶苦茶カッコいいですね。

②You Got Me Rocking 続いてバリバリのロックンロールチェーン。

Hey!Hey!の掛け声がエネルギッシュでこちらも滅茶苦茶カッコいい。90年代を代表するナンバーかと。

③Sparks Will Fly これも疾走感のあるナンバー。80年代の流れを組む雰囲気。

⑦Out Of Tears 美しいバラード。ミックの滔々としたボーカルが哀愁を誘う。

70年代っぽいルーズなロックンロールナンバー⑧I Go Wild。もはや専売特許の域。

⑪Suck On The Jugular タイトルからして不穏な雰囲気のファンキーなナンバー。めちゃカッコいいですな。

90年代的な音と雰囲気全開だが、こういうナンバーもしっかりモノにしているのが素晴らしい。

キースボーカルの⑭Thru And Thru 円熟味溢れまくりの渋いスローバラード。

地味渋なアルバムに感じるかもしれませんが、完成度はかなり高いと思いますヨ。


The Rolling Stones / Stripped(1995)

9/10

アコースティカルに過去の楽曲を再演したアルバム。

選曲は往年の楽曲が中心となっており、Voodoo~はチョイスされていないという。。

しかしやはり全盛期の曲中心なので、かなり楽しんで聞くことが出来ます。選曲が絶妙です。

落ち着いた演奏には円熟味を感じます。物凄く完成度が高い。

特筆すべきは②Like A Rolling StoneでBob Dylanの名曲をカバー。

結構原曲に忠実な感じですが、ミックのボーカルが素晴らしくハマっております。熱い。

ラストのWillie Dixonのカバー⑭Little Babyも渋くて実にカッコいいです。かーなりオススメのアルバム。

The Rolling Stones / Bridges To Babylon(1997)

8/10

前作はリラックスした雰囲気でしたが、本作は結構ゴージャスな感じ。プロデューサーも複数人居るそう。

お馴染みのロックンロールナンバーよりもいかにもこの時代!って感じの楽曲、アレンジが強い印象です。

①Flip The Switch 異国情緒あふれるリフが印象的な疾走感あるロックンロールからスタート。

メロディが少し歌謡よりで楽しい一曲。

②Anybody Seen My Baby? かなりR&B的なアプローチの楽曲でシングルカットされた。

尖ってて良いですね。ミックのささやく様なボーカルがセクシー。流れる様なサビのメロディが美しい,

90年代を代表するナンバーだと思います。

③Low Down ルーズな感じのロックンロール。いつものやつもしっかり収録。

⑤Gunface 繰り返されるファンキーなリフが強力でやたらとカッコいい。

⑦Out Of Control ダークで怪しい雰囲気。暗闇の中でねっとりと絡みつくような妖しさから力強いサビへ。

これはかなりの佳曲だと思います。渋カッコいい。

デジタルビートを導入した⑨Might As Well Juiced いかにもこの時代的な楽曲。意外にも洒落てて好きです。

⑪Too Tight 晴れやかに明るいメロディが展開されるロックンロール。

ストーンズにしてはかなりポップですが、これは結構隠れた名曲では、と思っています。

最後2曲はキースのしっぶ~いバラードで終わります。クールダウンっぷりが凄い。


The Rolling Stones / No Security(1998)

8/10

Bridges To Babylonツアーの模様を収録したライブ盤。なんだこのジャケ。。

例によって編集版の一枚ものですが、選曲が結構マニアックでしっかりツボを押さえております。

サポートミュージシャンを引き連れ、一切破綻の無い完璧な演奏を聴かせてくれます。

何よりも90年代の楽曲のライブバージョンが収録されている数少ないライブ盤。

白眉はDave Matthewをゲストに迎えた⑤Memory Motelでしょうか。Daveの泣き出しそうなボーカルが印象的。

ミックとキースのデュエットも何やら感動的です。

日本盤は⑫I Just Want To Make Love To Youを収録。ゆったりとした原曲の方に近いアレンジです。

しかしこの作品はリマスタリングの際に対象から漏れ、現状では廃盤状態の模様。

ゲストミュージシャン(Taj Mahal, Dave Matthew)の参加が原因か?(⑥CorinnaはTaj Mahalの曲だし)


The Rolling Stones / Live Licks(2004)

9/10

2枚組ベストForty Licks(入門編に超オススメ)のツアーを収録した2枚組ライブ盤。

1枚目には往年の名曲を収録。2枚目はマニアックなナンバーを収録している(選曲最高)。

ライブの方は音質が極めてぶっとく収録されており、演奏の方も前作みたいな完璧!って感じじゃなく、

ほどよくルーズな感じが漂っていてかなり良い感じ。2枚組なのでボリュームも申し分ない。

この時のツアー、高校生の頃、東京ドーム公演に家族総出で行ったのを思い出すな~。

全くステージが見えなかったことと、やたらSatisfactionが長かったこと位しか記憶が無いのだが(笑)。

この時期既に超ベテランのおじいさん達ってイメージだったのに、今現在も活動しているとか化物すぎる。。

しかし、Forty Licksの新曲4曲が一曲も入っていないのは何でなんだろうか。。

Don't Stopなんか物凄く盛り上がった記憶があるんだけれどな(記憶あるじゃん!)。


The Rolling Stones / A Bigger Bang(2005)

8/10

オリジナル楽曲で構成されたアルバムとしてはこれが現時点で最新となる。15年前か~。

8年ぶりとなったアルバムは16曲収録と大ボリューム。

楽曲はかなりテンションの高いロックンロールを全開に聴かせる好盤に仕上がっています。

オリジナリティを失わずに全く古臭くないサウンド、メロディなのが凄い。

①Rough Justice 初っ端からアクセル全開のヘヴィなロックンロールをブチかます。

②Let Me Down Slow ポップで陽気なロックンロールに続く。がっちり聞き手のテンションをぶち上げてきます。

⑤Streets Of Love 壮大なバラード。美しいメロディ,ミックの情熱的なボーカルが光ります。名曲。

⑩Oh No, Not You Again もヘヴィな疾走系ナンバー。全く年齢なんてもんを感じさせねぇ。

⑬Sweet Neo Con 当時の米国を揶揄した楽曲。特定の集団を名指しで皮肉るのは結構珍しいんでは?

⑮Driving Too Fast リフメイカーらしく、ギターがザクザク決まります。バッキバキのロックンロール。

一方でキースのボーカル曲は相変わらずレイドバックしまくりな感じですね。


The Rolling Stones / Shine A Light(2008)

9/10

同名の映画のサウンドトラックとして発売された2枚組ライブ盤。2006年のライブを収録している。

映画の方は恥ずかしながら見ておりませんが(バーとかでかかってるのを見たことはある)、

素晴らしく充実した演奏、選曲もマイナーなものから有名なものまで披露されており、言うことなし。

ボリューム感も素晴らしい一枚。ゲストミュージシャンにJack White, Buddy Guy, Christina Aguileraが参加。

日本盤にはUndercover Of The Nightが収録されており、こちらを推奨します。

しかも原曲とはまた違うロックンロールな演奏となっており、必聴です。

The Rolling Stones / Blue& Lonesome(2016)

9/10

全編に渡りブルースのカバーを収録した作品。何と一発録りだそうです。

圧倒的なキャリアがなせる技でしょう。

恥ずかしながら私は古いブルースは疎く、リリース後4年ほど聞いてなかったり、原曲を知らなかったりなのですが、

全編に渡って滅茶苦茶カッコいいストーンズを聴くことが出来る一枚であることは間違いない。

音質はあえて荒々しくぶっとく録音されているのも最高です。

収録時間が42分と短いのもイカしてる。しかしこの年齢で原点回帰っていうのも凄いですね。

ブルースの神Eric Claptonも2曲で参加しております。

お蔵出しライブシリーズにも手を付けようか悩んでいる私です。。