The Cars

1978年にアメリカマサチューセッツ州ボストンよりデビュー。

Weezerの1stのプロデューサーリックオケイセック氏の居たバンドです。

レトロでありながら近未来感覚溢れる(意味不明だがほんとにこんな感じ)ロックンロールは唯一無二。

個人的には最も過小評価されているバンドの一つかと(売上的な話ではなく)。殊にわが国では。

1stなんかほんとに名盤だから聴いてほしいですネ。

ちなみにエリオットイーストン氏は僕が一番好きなギタリストです。素晴らしいソロ多数。


メンバー:

Ric Ocasek Vo. & Gu.

Benjamin Orr Vo. & Ba.

Elliot Easton Gu.

Greg Hawkes Key.

David Robinson Dr.


The Cars / The Cars(1978)

9/10

デビュー作ですが、本当に素晴らしいです。完成されています。

プロデューサーはQueenでお馴染みのロイ・トーマスベイカー。

ポップでありながらエッジの聴いたロックンロールがサイッコーに心地いいです。

My Best Friend Girlの静かなリフ~手拍子,ヘロヘロの歌声から

一気にサビで持っていく流れ,これ堪らないです。

Just What I Needed、これはパワーポップの最高傑作のひとつでしょう。

ギターソロがサイコーにかっこよすぎる!

ドライブするDon't Cha Stopもテンション上がります。

1stにして至高。是非。


The Cars / Candy-O(1979)

9/10

この2ndも素晴らしいです。

1曲目Let's Go。スペーシーなキーボードとワウの聞いたギターが絡み合ってカッコいいです。

合いの手が楽しいなー。

Shoo Be Doo → Candy-Oの怪しくて胡散臭いムードも堪らん。

これは聴いてもらわないと表現のしようがない。

Night Spotもカッコいいなー。ピコピコキーボードが一周回って新鮮だよ。

全体的に前作よりキーボードが目立ってるかな。ジャケも良いですネ。


The Cars / Panorama(1980)

7/10

3rdは少しダークで実験的な空気となりました。

1曲目のPanoramaから複雑且つ陰鬱なメロディです

(どうでもいいがリックの声がロバスミそっくりに聞こえる)。

Touch & Goはこのアルバムの代表曲でしょう。

長いギターソロ,素晴らしいセンスを感じます。ライブでも完全再現でした。

ほかにはビート感あるれるGimme Some Slack,

ハードなUp & Downあたりが好きです。

しかし、それ以外の曲がかなりとっつきにくいなぁ。


Shake It Up(1981)

8/10

陰鬱な前作を引きずらず,かなりポップな方向に振れた一枚。

表題曲は彼らのイメージに最も近い一曲です。

ポップで近未来的だけどレトロ。そんな感じで。ここでのギターソロも素晴らしい。

Since You're Goneも流れるようなギターが美しいミドルテンポのナンバー。

I'm Not the Oneもストレートで美しいバラードです。

すっとぼけたビートナンバーCruiserもよくわからんカッコよさがある。

A Dream Awayはかなりテクノ寄りの淡々としたナンバー。これも面白いね。佳作。


The Cars / Heartbeat City(1984)

9/10

前作から大分インターバルがありますね。

AC/DCとかDef Leppardでお馴染みのロバートマットラングがプロデュース。

今までのアルバムにあった良い意味でのヘロヘロ感は無くなり、

かなりきちっとした印象になりました。これはこれで。

You Might Thinkはビート感が堪らないポップなロックンロールナンバー。

エリオットのギターソロが何気に高度です。

名バラードDriveを収録。美しいシンセの洪水とメロディですが、

テーマは送り狼だったりする。Magicもパワーポップ路線の名曲。

Hello Againもカッコいいですね~。

最後のHeartbeat Cityはメロウで陰鬱なナンバー。最高傑作の一つでは?

どこがハートビートなんだよって感じですが。

まさに80'sの大ヒット作って感じですね。代表曲多数。名盤。


The Cars / Door to Door(1987)

8/10

再結成前最後の作品。

結構好きなアルバムなんですが、87年にしては全てが古すぎます。

実際売れなかったそうで有終の美を飾れず。

Leave or Stay, Tata Wayo Wayoはカッコいいですが、実は古い曲の焼き直し。

You're the Girl好きです。エリオットのギターソロもカッコいい。

Strap Me Inはマイナー調のハードナンバーで

新機軸を開こうとしている感じは伝わってくる。

最後のDoor to Doorは超ハード&ドライビングなナンバーで最後

ドアを乱暴に閉める音で終わります。バンドの歴史とともに。


The Cars / Move Like This(2011)

8/10

まさかの再結成を果たしたカーズ。

当時こっそりこのバンドを愛してやまなかった自分にとって

本当に喜ばしいことでした。

期待して買った本作ですが、満足の行く出来でありました。

ただね、エリオットのギターソロがまったくと言っていいほど無いのが残念。

カーズの素晴らしい要素は沢山ありますが、やはりポップなメロディにのる

必殺ギターソロ!これは欠かせないと思いますので。。


追記:2019年9月15日にRic Ocasekさんがお亡くなりになりました。

僕にとって音楽の持つ楽しさを沢山教えてくれた人でした。ご冥福をお祈りします。