モーニング娘。
つんく♂さんの作る楽曲大好きです。
間違いなく日本を代表する作曲家の一人でしょう。
一癖も二癖もある楽曲・歌詞は単純なアイドルポップスの範疇では語れないと思います。
楽曲に遊び心が溢れているところも非常に好き。いずれの作品も非常に個性的で魅力があります。
メンバーチェンジを繰り返しながら既に20年活動しているというのも凄い
(歴代メンバー数は41人にも及ぶ)。
モーニング娘。 / ファーストタイム(1998)
8/10
記念すべき1stアルバム。コンパクトにまとめられていながら、
バラエティに富んだ楽曲が多数収録されている好盤です。
全体的な雰囲気としては、アイドルって感じよりもボーカルグループという感じがします。
90年代のあの頃の空気が詰まりまくってます。番組の企画で始まったユニットにしては凄く本格的で良質なポップス。
「Good Morning」 軽快なリズムが楽しいハッピーなナンバー。爽やかな朝といった風情。
2曲目は「サマーナイトタウン」初期の代表曲であり、J-POP史に残る名曲ですね。
ハウスのリズムを取り入れ,夜の怪しさが演出されてます。カッコいい。
「大嫌い,大嫌い,大嫌い,大好き」のフレーズ,ストレートだけど深いです。
「どうにかして土曜日」今後登場しまくるつんく♂氏お得意のロシア民謡風メロディが早速。
すごーくダサいんですが、癖になる独特の世界観がさく裂してます。
「モーニングコーヒー」メジャーデビュー曲。落ち着いた曲調は癒しですね。
淡々としているように聞こえるが、転調と感情を揺さぶるメロディと詞世界の美しさ。名曲です。
「夢の中」飯田圭織さんがしっとりと歌い上げる夢見心地の様なバラード。このアンニュイな雰囲気が良い。
バックの演奏もソウルフルないなたい雰囲気を醸し出していてとても心憎い。
「愛の種」インディーズデビュー曲。ストレートな清々しいポップナンバー。
本作唯一の非つんく♂曲ですが、全体の雰囲気にすごく馴染んでいます。
「ウソつきあんた」この曲大好きです。流れる様な演奏とメロディが美しすぎる。
70年代のニューミュージック的な雰囲気すら。ボーカルも凄く表現力豊かで世界観を演出しています。
しかしこのアルバム,演奏が良いなぁ。90年代の魅力が詰まっています
モーニング娘。 / セカンドモーニング(1999)
9/10
前作の大人のポップス路線を継続しながらも、その完成度を極限まで高め,楽曲の華やかさを増した傑作。
アイドルポップス史のみならず,J-POP史に残る名盤でしょう。ソウル・R&Bといったエッセンスが絶妙。
つんく♂氏の美しいメロディに華を添えます。
当時僕は中学生で、よくラジオや有線でこの辺りの曲はよく耳にしました。
「NIGHT OF TOKYO CITY」サマーナイトタウン路線のハウスナンバー。アンニュイで艶やかなボーカルが
ダンサブルなビートにネチネチ絡みまくります。最高。
「真夏の光線」一転して爽やかな曲調。タイトル通りの世界が広がります。
少し影のある安倍なつみのボーカルが曲の世界に深みを与えています。ただただ開放的なだけの曲に留まらせない。
(バッキングの元ネタは多分Style CouncilのEver Changing Moodsなのだろうけど、このパターンはつんく♂さんかなりのお気に入りみたいで,
シャ乱Q~スマイレージまで多々見受けられます)。
「Memory 青春の光」超名曲ですね。このR&B歌謡路線はこのアルバムで終わってしまいますが、完成形だと思う。
切ない別れの瞬間を切り取った歌詞が素晴らしい。ボーカルのユニゾンも珠玉の美しさ。世界が完成されています。
「ふるさと」しっとりとしたバラードナンバー。完全安倍なつみのソロ曲。情感篭ったボーカルが良いです。
「抱いてHOLD ON ME!」兎に角サビのしつっこさとねちっこさが最高過ぎます。シャ乱Qでやってもおかしくない雰囲気。
メロディがダサいと思うのですが、ここまでやられるともう逆に最高としか言いようがない突き抜けた名曲。
「パパに似ている彼」完全に70年代ソウルを意識してますね。清々しい演奏と歌声が良い。
「せんこう花火」切ない詞世界が光る隠れた名曲ですね。メロディがほんと一筋縄に行かないなぁ。
「恋の始発列車」も好きです。抑えたAメロから徐々に感情を増していくワクワク感が素敵。
「乙女の心理学」怪しくアンニュイな雰囲気漂うジャジーなナンバー。つんく♂節さく裂してます。最高。
「Never Forget」卒業ソングの代表的な一曲。ZARDみたいなストレートで爽やかなポップナンバーですが、
パワーバラードの傑作でしょう。福田明日香さんが歌い上げます。素晴らしい。
シングル曲以外も一切手抜きを感じませんね。これは間違いなく名盤。
モーニング娘。 / 3rd -LOVEパラダイス-(2000)
5/10
LOVEマシーンの大ヒットにより、一躍国民的アイドルの座に昇りつめた時期に発表された3作目。
ジャケットの華やかさから名盤の風格漂いますが、内容は正直詰めの甘さが目立ってしまっていると思う。
前作までの完成された世界とはもう別のものですね。色々と超多忙だったのではないでしょうか。
でもアルバムをコンセプチュアルにしようとしていたり、楽曲によってはR&Bのテイストを強く感じさせたり、
そんな中でも遊び心が満載。このゆるーい雰囲気はたまに無性に聴きたくなる。
「LOVEマシーン」多分日本の30代以上は誰でも知っているのでは?という位の一曲。
元ネタはVenusなのでしょうが、こちらの方が完成度で上回っていると思う。歌詞も楽しく,
日本の未来は~とかモーニング娘も♪とか凄く独特で変わってて当時から好きな楽曲でした。
「愛車ローンで」これはマイシャローナの楽しいパロディwタイトルも曲も。この遊び心,すかんちイズムを感じる。
「恋のダンスサイト」PVはインド風だが、メロディはお得意のロシア民謡というカオスナンバー。
当時バカ売れした記憶があり、大嫌いでしたねw今聞くとそんな毛嫌いすることは無いんですが。
「ランチタイム~レバニラ炒め~」これはやばい。もはや楽曲ですら無いのですが、外せない一曲。森本レオ氏が参加。
「DANCEするのだ!」これは大好きですね。思いっきり80年代のR&B全開な演奏。カッコよすぎる。
ダンスマン氏は編曲者として間違いなく天才でしょう。のちのベスト盤にも収録されました。
「原宿6:00集合」原始的なリズムとメロディが印象的なぶっといソウルナンバー。サビのメロディが独特。
この曲,なかなかに癖が強いのですが、好きですね。
「、、、好きだよ」完全にEW&FIREじゃないかwいや、でも一聴して分かるこの遊び心。ほんと好き。
こうして聞いてみると結構佳曲が揃っていますが、ここに挙げていないしっとりした楽曲群がどうも一本調子な気がするなぁ。
モーニング娘。 / 4th「いきましょい!」(2002)
9/10
2年ぶりのフルアルバムリリース。色々と多忙だったのでしょう。この間に沢山の華やかなシングルがリリースされています。
まさに黄金期爆走中。当時TVに出まくりだった彼女らを苦々しく見ていた記憶アリw
しかしこのアルバム,素晴らしい楽曲を多数収録する名盤に仕上がっています。
多忙極まりない黄金期にこのクオリティのアルバムを作ったことに驚愕。
カラフルなポップスの目まぐるしい世界はいつ聞いても幸せな気分を約束してくれます。
「ザ☆ピース」ソウルフルで力強い演奏と歌,印象的な掛け声が鮮烈な名曲。つんく♂の詞世界が光ります。
何一つ意味のない日常の羅列なのですが、平和の尊さを間接的に訴えかけています。
ほんと、アイドルの音楽と思えない凄い完成度と世界観。こんなにも高度なことをやっていたんだなぁと脱帽。
「Mr. Moonlight」宝塚歌劇団の様な劇場系ナンバー。ド派手なPVも印象的。勢いが凄い。
ここでのバージョンは前半に長い寸劇を収録。たいせい氏の演技力が凄いw
「初めてのロックコンサート」大人な雰囲気のR&Bナンバーも依然収録。つんく♂氏の歌詞って凄く女の子の微妙な感情を
歌っているものが多いのですが、この曲もその一つ。心の揺らぎとかうつろいの表現が凄い。
「男友達」も同様の名曲。男友達との微妙な関係を歌いあげています。爽やかなメロディが美しい。
「そうだ!We're ALIVE」超カオス転調ナンバーながら、当時ヒットした記憶。スポーツのアンセム的雰囲気の出だしから、
過剰にファンキーなメロディ,可愛らしくポップスなサビ,はたまたお得意のロシアンメロディまで何でもあり。
まさにこの時期のつんく♂氏の凄まじい勢いを感じさせるナンバーです。
「いきまっしょい!」大好きですこの曲。疾走系のテクノポップスナンバーで、退廃的な歌詞とへんてこメロディが凄~く癖になります。
「本気で熱いテーマソング」ポジティブで明るいファンクナンバー。歌謡曲的メロディとの融合っぷりが良い。
「好きな先輩」超名曲。ポップスとしての完成度が高すぎる。このアルバムでしか聞けないというのが悲劇の逸品。
メランコリックなメロディとストリングス,リズムの絡みが珠玉。ライブでは新しいメンバーが入った際に歌うのが恒例。
「恋愛レボリューション21」この曲まで収録されているのだから無敵感がやばいなぁ。
ソウルフルで開放的極まりないハッピーなナンバー。まさに代表曲であり、名曲。目まぐるしく変わる曲調が凄い。
超超超~の下りバックの演奏がカッコよすぎてツボ過ぎる。。
初めて聞く一枚としておすすめします。名曲・代表曲多数!
モーニング娘。 / No.5(2003)
6/10
後藤真希も脱退し、この辺りから少し勢いに陰りが見えてきた感じでしょうか。
悪くは無いのですが、前作の充実っぷりに比べると、やはり地味な感じ。
CM用・映画用の楽曲が結構入っているのもトータルとして見たときに正直マイナスな雰囲気。
「Do It Now!」名曲です。本格的にR&Bをやってます。少しダークなナンバーでメロディ・展開の勢いが素晴らしくカッコいい。
後藤真希の卒業ソングということで、歌詞も静かな決意を感じさせる感じが良いですね。
この時期にしてはちょっと異色な曲ですが、そこにつんく♂氏のこだわりを感じて大好きなのです。
「TOP!」もファンキーなミクスチャー調のナンバーでカッコいいです。結構攻めてます。
「ここにいるぜぇ!」ひたすらポジティブで勢いを感じる疾走ナンバー。突っ走ってます。
ただ中身の無いポジティブな歌では無いのが流石で、知らないこととかはじめると~の下りなんかはハッとさせられます。
「強気で行こうぜ!」結構本格的にハードロックな一曲。時代の先を行ってましたね。
彼女らのロック系の楽曲ではこれが一番なのでは?ライブの定番曲です。
「女神 ~Mousseな優しさ~」「YES! POCKY GIRLS 」はポッキーとのコラボ曲。前者はしっとりしたバラードで、
癒しのメロディが美しい佳曲。後者ははつらつとした感じが良いですね。
それ以外の楽曲が個人的にちょっと苦手な感じですね。。すみません。
モーニング娘。 / 愛の第6感(2004)
6/10
結構名盤とされることが多い気がする本作ですが、個人的には苦手ですね。
シングル曲がやはり弱いと感じます。佳曲も結構入っているし、楽曲のバラエティも豊かだと思うのですが、
何だか全体的に中途半端な印象を受けてしまう。とりあえず女子かしまし物語は2回もいらないかな。。
「涙が止まらない放課後」あえて歌唱力に劣るメンバーを中心に据えるという意欲的なバラード。
オールディーズ歌謡の正統派的なメロディで、可もなく不可もなくって感じかな。。
「すき焼き」なぜに沖縄wジッタリンジンの日曜日を思い出します。
「春の歌」しっとり歌い上げる本格的な雰囲気のソウルバラード。中々お洒落で良いです。
「女子かしまし物語」メンバー紹介を兼ねた遊び心溢れるナンバー。ファンキーな演奏が良いですね。
PVで見るとメンバーのことが良く分かるし、楽しいです。以降この曲は3回登場します。
「直感~時として恋は~」出ました珍曲って感じ。なんじゃこりゃ。。和風メロディに良く分からない疾走感と
変態要素満載なのですが、いかんせんメロディが弱い感じ。。
後にシングルカットされる「直感2~逃した魚は大きいぞ~」よりは何故か好きw
「独占欲」これはR&B路線の名曲ですね。高速ラップも新機軸って感じでグッド(つんく♂氏のコーラス「ヨヨカーン!」がツボですw)
「レモン色とミルクティ」ベッタベタのアイドル歌謡。この辺からこういう曲が増えてきましたね。開放的な雰囲気が良いです。
「浪漫~MY DEAR BOY~」疾走感溢れるロックナンバー。何かBarbee Boysっぽいな~と思ったら、KONTA氏が参加しています。
歌詞は世界環境の問題,世界の平和を歌う壮大なもので、こういった詞世界もつんく♂氏の個性ですね。名曲。
「声」ゆったりしたバラード。幸せな日常が歌われています。ちょっと身勝手な女の子が主人公ですが、
何故こんな詞世界が作れるのかホントに謎。凄い。
最後は「女子かしまし物語2」で締め。つんく♂氏が前面に出てきて楽しいですw
モーニング娘。 / レインボー7(2006)
7/10
タイトルが示す通り,バラエティに富んだ楽曲を収録しており、非常に楽しい一枚。
この時期,シングル曲はかなり癖が強いナンバーが連発されています。
楽曲のタイトルに色が付いているものが多いのも特徴的で完成度は微妙な感じながらも、
癖の強さからか,たまに聴きたくなる不思議な作品。
「HOW DO YOU LIKE JAPAN? ~日本はどんな感じでっか?~」のっけからミクスチャーロック風のナンバー。攻めてます。
これが歌詞は中々退廃的な感じなのですが、楽曲は結構本格的です。
「THEマンパワー!」この時期を代表するナンバーでしょう。超怪曲。ひたすら繰り返されるマンパワーのフレーズが
意味不明。バッキングの演奏も不気味なエフェクトがぐるぐるとループ。ホモサピエンス!って何?
しかし、恐ろしいことに,聴いてるうちに不思議と癖になってきてしまうのです。よくよく聞くと単純な曲ではなく,
展開が面白いし。名曲?だと思います。
「青空がいつまでも続くような未来であれ!」底抜けに明るいハッピーなナンバー。開放感漂ってて良いですね。
「大阪恋の歌」エセ関西弁さく裂のこちらも怪曲。曲調はカッコいいR&Bなのですが。つんく♂成分多めなのが良いですねw
「レインボーピンク」これもやばい雰囲気が漂う怪曲。電波ゆんゆんって感じの始まり方が強烈極まりないw
楽曲の方はアイドルのパロディって感じでアイドルがそれをやるのか?という感じが尖っていると思いますね。メロディは好き。
「色っぽいじれったい」ラテンな雰囲気の歌謡曲で、歌唱力が光る曲調。中々カッコいい。
「パープルウィンド」個人的にこのアルバムで一番好きな楽曲。ソウル感溢れる演奏がカッコよすぎ。
80年代末感が堪りません。隠れた名曲。
しかし最後の3曲。。結構苦手な感じできついです(突き抜けすぎw)。。
モーニング娘。 / 7.5冬冬モーニング娘。ミニ!(2006)
6/10
ミニアルバム。冬をテーマにした全6曲を収録。
企画盤の域を出ない感じはありますが、結構癖のある楽曲の数々は中々楽しい。
ちなみにBerryz工房が夏夏っていうのを出しています。
「キラキラ冬のシャイニーG」田中れいなの歌唱力が光りまくる昭和的アイドルポップスの名曲。
この作品で一番の曲でしょう。このアルバムにしか入っていないのが中々に憎いねぇ。。
「雪 / 愛 x あなた≧好き」では新垣理沙がDJに扮してて中々楽しい。高橋愛の歌唱力は流石。
「寒いから冬だもん! ~どうもこうもないっすよミキティ~」なんじゃこのタイトルは。。
萩原舞と岡井千聖が参加しているんだっけか?曲は爽やかなポップスで藤本美貴の歌唱力が際立ちます。
「コタツの歌 ~jyuken story~」タイトルの割にカッコいいR&Bに仕上がっているという。。
各メンバーに見せ場があり、遊び心あふれる感じが中々楽しい一枚ですね。
モーニング娘。 / SEXY 8 BEAT(2007)
8/10
久々に出た完成度の高いアルバム。前作にあった強烈なおふざけ感がなりを潜めました。
収録は11曲と少な目ですが、いずれも非常に完成度が高い。隠れた名盤ではないでしょうか
(ジャケットはちょっと色んな意味できつすぎますが)。
「元気+」少しダークな雰囲気のダンスポップナンバー。元気な感じではあまりないですねw
しかしクールでカッコいいですこの曲。隠れた名曲かと思います。
「歩いてる」は久々にオリコン1位になったというナンバー。シンプルなポップナンバーですが、
メロディの良さが光ります。アレンジも80年代的で楽しい。PVも開放的で良いですね。
「笑顔YESヌード」凄いですこの曲。超名曲でしょう。アイドルがやる楽曲とは到底思えない,
超完成度の高い大人のR&Bソング。この一曲を生み出しただけでもつんく♂氏は間違いなく天才と言える。
サビのトリッキーさが凄いですね。永遠に聴ける珠玉の逸品。
「春 ビューティフル エブリデイ」亀井絵里&光井愛佳による爽やかなポップスの逸品。亀井のコロコロとした可愛らしい歌声と
気だるい雰囲気の光井のボーカルが凄く楽曲にマッチしていて素敵です。
「SEXY BOY ~そよ風に寄り添って~」怪曲ですね~。合いの手が凄く不気味に変態な感じのダンスナンバー。
これも聴けば聴くほどハマっていく謎の中毒性あり。SEXY↑↑ってなんなんだ。。名曲。
「Ambitious! 野心的でいいじゃん」大好きですね。カッコいいダンスポップナンバー。この時代錯誤感溢れるメロディセンスは
流石としか言いようが無く、本当に聴いてて気持ちいいです。
「宝の箱」レインボーピンク最後の一曲。しっとりしたバラードに仕上がっていて中々に素晴らしいですね。
あまり歌唱力の無い二人が一生懸命歌うからこそ良い感じ。
モーニング娘。 / モーニング娘。ALL SINGLES COMPLETE ~10th ANNIVERSARY~(2007)
9/10
ここまでのシングル全曲を収録した決定版的一枚。アルバム未収録ナンバーも多数収録。
最初に聴くならやっぱりこれでしょうか。
「ハッピーサマーウェディング」何故か沖縄風アレンジの結婚式ナンバー。
当時大ヒットしましたが、個人的には深みが足りない感じで苦手。
「I WISH」美しいメロディーにソウルフルなアレンジが素晴らしい名曲バラード。
‛人生って素晴らしい’という一節が印象的。良い時代だ。。
「モーニング娘。のひょっこりひょうたん島」謎のカバー。
「AS FOR ONE DAY」全力で歌謡曲。石川梨華の歌いだしが破壊力抜群で印象的です。
「シャボン玉」ねっとりした歌謡ロックナンバー。圧倒的な熱量がたまらない。
中盤の石川梨華の必死の語りには平伏するしかない。
「Go Girl~恋のヴィクトリー」ひたすらノリの良い甘いポップス。退廃的な歌詞が印象的ですが、
ライブで演奏されると不思議と楽しいんだよなぁ。
「愛あらばIT'S ALL RIGHT」ちょっとブリティッシュな感じのポップナンバー。
安倍なつみ卒業ソングですが、ぶっといベースラインと煌びやかなメロディが良いですね。
「直感2~逃した魚は大きいぞ~」凋落の象徴のように言われる珍曲。
アルバム版からアレンジが若干太くなって歌詞がますます意味不明に。。どうしてリリースしちゃったのだろうw
最後は新曲「HELLO TO YOU ~ハロー! プロジェクト10周年記念テーマ~」。
煌びやかで派手なロックナンバーに仕上がっています。隠れた良曲。
しかしこの次のシングル集までは12年待たねばならないというね。。出し惜しみが過ぎます!
モーニング娘。 / プラチナ9DISC(2009)
9/10
所謂プラチナ期と言われる時期の到来。この9作目~11作目,売上的には底の時期らしいのですが、
いずれもアルバムアーティストとして考えると最盛期であることは明白でしょう。
当時のライブ映像を見てももはやアイドルと思えないパフォーマンス。つんく♂氏の創作意欲も極めて高かったのでは。
この作品は全体的に黒い雰囲気で凄くクール。カッコいい楽曲が並びます。それでいてバラエティも豊かなのが素晴らしい。
「SONGS」 生きるのが下手~という強烈な歌いだしで始まるR&B路線の傑作。壮大な雰囲気漂います。
「リゾナントブルー」モーニング娘史上最高傑作の内の一曲ではないでしょうか。
ダークな夜の雰囲気漂うR&Bの名曲です。圧倒的な熱量のサビはいつ聞いても圧巻。
ここからのボーカルは高橋愛&田中れいなのツートップ路線が続きます。ほかのメンバーも歌うまいのに贅沢ですね。
「雨の降らない星では愛せないだろう?」感動的で壮大なバラードの名曲。
ここまで劇的な楽曲はこれまでになかったと思います。中国語のサビも感動的(中国人メンバージュンジュン,リンリンが加入)。
「Take Off Is Now!」これもクールなR&Bナンバー。尖ってます。兎に角本格的なんですよね。
「泣いちゃうかも」じとっとした歌謡曲ナンバー。暗いなぁ~。完成度が滅茶苦茶高いです。マリコって誰?
爆発的なヒットをするかと言えば、絶対無いのだけど、もはやモーニング娘。独特の世界を構築しています。ある意味攻めてる。
「私の魅力に 気付かない鈍感な人」光井愛佳のソロナンバー(唯一?)。独特の気だるい歌いまわしがポップでメランコリーな
メロディに絡み,独特の雰囲気を醸し出しています。はっきり言って超名曲ですね。大好きです。
「グルグルJUMP」これも突き抜けて楽しいエレポップ。完成度が極めて高く、侮れません。
「みかん」タイトルは意味不明ですが、ストレートでカッコいいロックサイドの名曲。開放感溢れてますね。
「情熱のキスを一つ」三大歌唱メンバーによる共演。表現力が高く,リズムが複雑で高度。
「It's You」こちらは道重さゆみのソロ。ジャネットジャクソンとかあっち系のノリをやっちゃってるw
アンニュイな雰囲気漂うボーカルが意外とマッチしてて良いです。
「女に幸あれ」「悲しみトワイライト」のシングル2曲は未収録で良かった気がします。あきらかに浮いてる感じ。
モーニング娘。の歴を語るうえで外せない一枚でしょう。必聴。※企画盤COVER YOUはあまり聞いていないので割愛。。
モーニング娘。 / モーニング娘。全シングル カップリングコレクション(2009)
9/10
1st~40thシングルまでの全てのカップリングを完全収録した3枚組。
カップリングとはいえ、流石のつんく♂であり、数多くの名曲・佳曲を収録。
幅広い楽曲群の数々。いまだにライブの定番ナンバーも収録されており、必聴。
個人的に気に入っている曲をレビュー。
「Happy Night」軽快なビートが気持ちいいダンスナンバー。初期特有の怪しい雰囲気が良いです。
「恋の始発列車」ネオアコ風の爽やかな逸品。いかにもな90年代感が好き。
「忘れらんない」もR&B全開でカッコいいなぁ。初期のカップリング曲完成度ほんと高い。
「恋はロケンロー」なんだこれって感じの超珍曲。ぶっ飛んでます。こういう遊び心好き。
「通学列車」切なくしっとりと歌われるナンバー。サビの切なさが良い。
「インスピレーション」名曲。ファンキーなアレンジが堪らん。J-POP離れしてます。
「恋ING」切ない乙女心が歌われるバラードの傑作。未だにライブで歌い継がれる名曲です。
淡々と、内に秘めた情熱を感じる。間奏でキーが低い方に変調するところが憎い。
「出来る女」小島真由美みたいなお洒落でジャジーな一曲。こういう曲がB面の醍醐味ですね。
「ラヴ&ピィ~ス!HEROがやって来たっ」なんだこのタイトルって感じですが、
完成度の高いアッパーなロックナンバーで好きですね。言葉遊びが楽しい。
「恋は発想 Do the Hustle!」直感2より全然良いじゃんって感じのグループサウンズへんてこナンバー。
サビの勢いが好きですね。元々A面予定だったそうで、PVも存在する。佳曲。
「踊れ!モーニングカレー」これA面でもいけたんじゃ、、って感じの全盛期を彷彿とさせるおふざけポップス。
「Hand Made City」ロックサイドの名曲。コール&レスポンスが楽しい。サビの熱量。
「3,2,1 BREAKIN' OUT」ファンキーでサイコー!圧倒的歌唱力が光る。かなり高度なナンバー。必聴です。
「秋麗」しなやかでメランコリックなポップナンバー。こちらもボーカルの表現力が良い。名曲です。
「すべては愛の力」これも好きだなぁ。キャッチーで切ないし、A面で全然いける。
プラチナ期のカップリング曲はシングルを超える勢いで名曲揃いです!
モーニング娘。 / 10 MY ME(2010)
9/10
前作は基調にR&Bがあった感じでしたが、本作はどちらかというとロックのテイストを強く感じます。
こちらも捨て曲がほとんど無い名盤でしょう。今でもライブの定番となる名曲を多数収録。
楽曲もバラエティに富んでいるので、全く飽きさせません。曲の流れも完璧。
本当に9作目~現在まで彼女たちのアルバムに駄作は一切ないです。
「Moonlight night ~月夜の晩だよ~」怪しい雰囲気漂うダンスナンバー。今でもライブの定番ですね。
マンパワーとかあの辺の曲をアップデートした様なカッコよさ。ライブでは間奏でのダンスパフォーマンスが凄まじくカッコいい。
「気まぐれプリンセス」プラチナ期を代表する超名曲です。つんく♂氏お得意のロシア民謡風メロディが全開。
合いの手の入り方とかサビで急にメランコリーな雰囲気が出てくる感じとか本当に唯一無二の世界。
詞世界も面白く,つらい現実と理想の世界が交錯する不思議な感覚。ボーカルでは亀井絵里の脅威のヴィブラートが聴けます。凄い。
「元気ピカッピカッ!」爽やかな雰囲気のポップナンバー。こういうはつらつとした楽曲もこなしてます。
「涙ッチ」 Never Forgetに並ぶ卒業アンセムナンバー。静と動,力強くロックに駆け抜ける様が爽快です。
楽曲としての熱量が物凄い。終盤の新垣里沙の語りが熱いです。超名曲。
「女が目立ってなぜイケナイ」デジタルビートとドコドコドラムが絡みまくる凶悪なナンバー。もはやアイドルがやる曲では無い。
これをシングルカットするのだから凄いですね(NHKの歌謡曲番組でこの曲を演奏する映像を見ましたが、違和感がすさまじかったw)。
「大きい瞳」現在まで絶大な人気を誇る6期メンバーによる感動的なナンバ―。この時期らしいダークな歌謡曲ですが、
カッコいい一曲に仕上がっていますね。
「あの日に戻りたい」では5期の2人が実力を見せます。しっとりと歌われる情感あふれるバラード。
「なんちゃって恋愛」これも面白い曲です。ベタベタの歌謡曲メロかと思いきやラップが唐突に始まる感じが好きです。
かなり独特の世界を築いています。
「Loving You Forever」感動的なバラード。シングルカットしても良いレベルの完成度です。ベタですが、サビが感動的。
「しょうがない夢追い人」ベタベタの暗黒歌謡ナンバー。歌詞が凄い。ダメ男とずるずる付き合っている女の子の立場から歌われます。
悲壮感の漂いっぷりが凄いw~洋服にアイロンかけている手に涙が落ちていく~なんて歌詞書ける人いないと思う。
最後「雨の降らない星では愛せないだろう?」の中国語ver.で締めます。言語が分からない分メロディの美しさを堪能できるかと。
モーニング娘。 / Fantasy拾壱(2010)
9/10
プラチナ期の最後を飾る一枚。一番売れなかったらしいですが、凄まじい完成度を誇る名盤。
ダークな歌謡メロ全開なのですが、バラエティに溢れる楽曲の数々には圧倒されます。
これを最高傑作とする人も多いでしょう。ヒットよりも音楽として優れたものを世に残したいという
つんく♂氏のプロフェッショナルな意識があったのではないかと思いますがどうでしょうか。
「女と男のララバイゲーム」シンフォニックメタルの様な荘厳な曲調の異色ナンバーで幕を開けます。
所謂クサメロ全開なのですが、中盤のギターソロ,からの畳みかけていく後半が圧巻。
「ブラボー!」ロック路線の佳曲。疾走感溢れています。素晴らしくポジティブで前向きなエネルギーを感じます。
前作,前々作にはあまりこういう路線は無かったのではないでしょうか。
「Fantasyが始まる」この曲大好きです。カッコ良いにもほどがあるって感じ。超名曲。
シンデレラの世界と現実の世界のクロスオーバー。自立した強い女性の姿が描かれます。
けたたましいデジタルビートが夜の怪しい雰囲気を演出。力強いメロディも最高。
カボチャの馬車を正面に廻して!という強烈な一節はつんく♂氏の詞の中でも最高の一節だと思う。
最後の高橋愛のフェイクが凄まじくてもはやアイドルの枠を完全に飛び出しているかと。
「女心となんとやら」新垣里沙メインの肩の力が抜けたポップナンバー。これも全体に漂う優しい雰囲気が好きですね。
「愛の炎」田中れいなソロの情感溢れるバラードナンバー。美しい歌謡曲メロに高い表現力が光ります。
「I'm Lucky Girl」ちょっと変態系のナンバー(Sexy Boyとライブでメドレーにされていた)。
へんてこな雰囲気漂うAメロからやたらカッコ良く熱いサビに突入するところはいつも興奮しますね。名曲です。
「1から10まで愛してほしい」黄金期を彷彿とさせるハッピーで開放的なナンバ―。既に何かが変わる予感がしています。
「愛しく苦しいこの夜に」亀井絵里メインの切ないラブソングです。亀井絵里の卒業前の歌唱として劇的な最後となったと思います。
それ位の名曲・名演。つんく♂氏の詞世界は冴えわたりまくり。心の揺らぎ・うつろいが奇跡的な次元で表現されている。
最後はシングル「青春コレクション」で終わります。プラチナ期のシングルでは一番明るい曲ではないでしょうか。
次作への布石という感じもしますね。
モーニング娘。 / 12, スマート(2011)
10/10
亀井絵里・ジュンジュン・リンリンが卒業し、プラチナ期は終焉。まだあどけない9期メンバーが加入してからの,
心機一転の一枚。普通に考えれば、完成度が下がるはずなのだが、素晴らしい傑作に仕上がっています。
バラエティに富んだ楽曲の数々,代表曲・名曲のオンパレード。すべての曲の完成度が極めて高く,
何度聞いても全く飽きが来ません。素晴らしい名盤(ダメなのはジャケ位w)。
「Give Me愛」いきなりカッコよすぎです。プラチナ期を彷彿とさせるメロディラインですが、
確実に何かが変わっています。魂を揺さぶる様な高橋愛,鞘師里保の歌唱,何かが始まる様なワクワク感があります。
「Only You」つんく♂氏が震災を経て作ったという鬼気迫るロックナンバー。メンバーの歌唱が混然一体で迫って来ます。
「シルバーの腕時計」切ない失恋の歌。メロディは歌謡曲そのものなのですが、
田中れいなと鞘師里保の表現力豊かなボーカルが堪りません。新垣里沙・光井愛佳のラップもトリッキーで良い。
この曲の失恋したときの気持ちの表現の仕方は凄くリアルで素晴らしいです。
「好きだな君が」エレポップの名曲。道重さゆみ・譜久村聖が歌い上げます。可愛らしい曲調にメランコリーなメロディが堪りませんね。
間奏でいきなり爆走する展開がツボです。
ファンキーな「怪傑ポジティブA」疾走感溢れる「My Way~女子高花道~」は遊び心溢れるロックナンバー。
何だかすかんちの音楽を思い出すような楽しさに溢れています。
「この愛を重ねて」5期コンビがしっとり歌い上げるソウルバラード。すっかり板についています。
「この地球の平和を本気で願ってるんだよ!」~「彼と一緒にお店がしたい!」の2曲連続はハロープロジェクトのアルバム史上,
最高の瞬間ではないでしょうか。前者は所謂赤羽橋ファンクの傑作ですね。高橋愛の力強いボーカルが堪能できます。
後者も素晴らしい名曲。ポップで開放的なメロディに乗るあっけらかんとした歌詞。ギターが気持ち良い。明らかに独特の世界が完成されています。
道重さゆみの歌いまわしが凄く癖があるのですが、そこが逆に最高。この2曲がひたすらループする完成度の高いPVも必見。
「乙女のタイミング」も可愛らしい一曲。生田衣梨奈,鈴木香音の初々しい歌声が良いですね。
凄まじくダサい疾走ナンバー「OK YEAH!」。一周回って最高ですね。この時代にユーロビート?ぶっ飛んでます。
最後「まじですかスカ!」新しい時代の到来を告げるポップなスカナンバー。多幸感溢れるメロディが絶品。
本当に全曲素晴らしい奇跡の一枚がこれです!
モーニング娘。 / 13カラフルキャラクター(2012)
8/10
EDM路線がスタートした1枚。新しいモーニング娘。を鮮烈に印象付ける一枚です。
この先EDM路線が基調として続き,第二の黄金期を迎えることとなります。
10期も加入して年齢層が大幅に若返り、今までとは大分ことなるフレッシュな印象となっています。
楽曲の方も相変わらず粒ぞろいで聴き応えがあります。全体的にポジティブな空気が漂っているのもグッド。
「One・Two・Three」EDM路線全開の代表曲からスタート。抑え気味のメロディにクールな歌唱,
フォーメーションダンスもカッコよく決まっています。ここまで本格的にEDMを取り入れるとは斬新。革命的な一曲です。
「Be Alive」感動的なバラードですね。前向きな歌詞と美しいメロディが珠玉。
「ラララのピピピ」ついにリーダーに昇りつめた道重さゆみの代表曲であるエレポップナンバー。
エフェクト入りまくりな甘い歌声が素敵です。これは彼女にしか出来ない世界でしょう。
「ドッカ~ン カプリッチオ」ユーロビートっぷりが痛快な疾走ナンバー。馬鹿馬鹿しさが堪りませんね。
「The摩天楼ショー」こちらもEW&F直系のディスコソング。つんく♂氏のお気に入りの名曲です。
ファンキーな演奏に開放的なメロディ,ファンキーな歌唱が素晴らしいですね。この路線では最高の一曲。
「恋愛ハンター」こちらもEDM全開ですね。この曲がスタートらしいです。
歌詞は恋愛をテーマにしつつも,力強く自分の意思を持って生きよ!って感じでカッコいいです。
初の新垣里沙メイン曲であり、卒業ナンバーですが、彼女の迫力ある歌唱が素晴らしく光っています。
「涙一滴」田中れいなのソロ曲。歌謡曲メロ全開で情感豊かにしっとり歌い上げます。流石の歌唱。
「笑ってYOU!」こちらも赤羽橋ファンク路線のナンバー。9期と10期のあどけない歌声がキュートです。
「ピョコピョコウルトラ」テクのポップ路線の名曲ですね。可愛らしくポップなメロディが堪りません。
歌詞は中々ぶっ飛んでいますが、そこがつんく♂氏の良さですね。氏のコーラス多めなのも良い感じ。
モーニング娘。'14 / 14章~The message~(2014)
9/10
前作以上にEDM路線を貫いた感のある名盤。シングル曲が多めの印象ですが、
全体を通して聴いても全く違和感なく,統一感がありますね。
前作の様な明るい曲がなりを潜めている感はあり、全体的にクールな印象が漂います。
ちなみにアルバムに収録されていないシングル,ワクテカTake A Chance~わがまま気のまま愛のジョークは
いずれも第二の黄金期を彩った名曲であり、必聴。
「TIKI BUN」デジタルビートが気持ち良いですね。かたいメロディラインから少し切な気なサビ。
完成度が非常に高い名曲です。道重さゆみの卒業シングル。
「Passoword Is 0」疾走感溢れる佳曲。かなり本格的にEDMどっぷりという感じでカッコいいです。
「明日を作るのは君」壮大で感動的なバラード。まるで映画のエンディングの様。
「キラリと光る星」鞘師里保と小田さくらのデュエット。中々にグロテスクな曲調が異端なナンバーです。
戸川純かZELDAか?って感じ。しかし小田さくらの凄まじい迫力のボーカルには本当にゾっとさせられる。名曲です。
「恋人には絶対に知られたくない真実」キュートで浮遊感あふれるナンバー。ピコピコサウンドが良くマッチしてます。
「What Is Love?」超高速デジタルブギといった風情の傑作。この時期を代表するナンバーです。カッコよすぎ。
当時のライブ映像で見られるすさまじいフォーメーションダンスは必見。半端ない迫力です。一度生で見てみたかった。
「笑顔の君は太陽さ」つんく♂氏のメンバーへの温かな愛が感じられる名曲。メロディが美しいなぁ。
「君の変わりは居やしない」疾走するEDMナンバー。日本!日本!コールは何だか珍妙ですが、クールでカッコいいナンバー。
「大人になれば大人になれる」も疾走感が良いですね。
ラスト「時空を超え 宇宙を超え」タイトル負けしない壮大なナンバーです。流れる様な美しい歌声と優しいメロディ,
包みこむような温かいデジタルビート。まるでSF映画の様な一曲。つんく♂氏の人類賛歌といった感じすらする。
モーニング娘。'17 / 15 Thank you, too(2017)
10/10
前作より3年ぶりのリリースとなった,現時点最新作。つんく♂氏は既にプロデューサーから降りていますが、
本作ではほとんどの曲を作詞・作曲。沢山の素晴らしい新曲を世に届けました。
前作の様なクールさを残しつつも、よりバラエティに富んだ楽曲を多数収録する名盤に仕上がっています。
もはやつんく♂氏にしか絶対に作りえない世界が展開されています。素晴らしすぎる。。
つんく♂氏の病,中核メンバーの鞘師里保・鈴木香音の卒業等色々あった後でのこのクオリティはもはや伝説でしょう。
「ジェラシー・ジェラシー」ちょっとJ-POPでは考えられない位クールなアレンジが光るファンキーな名曲。
‛人間脳なんてきっと多分ほとんどMade With ジェラシー’という一節,面白くて大好きです。こんな歌詞書ける人いません。
「ロマンスに目覚める妄想女子の歌」なんつータイトルだよと思ったのですが、これも疾走感溢れるポップの名曲です。
畳みかける様に続くメランコリーなメロディーが美しく,圧倒されます。
「CHO DAI」不気味な印象のねちっこいナンバー。ダークなR&Bって感じで最高。
「私の何にもわかっちゃない」なんとも形容しがたい奇妙な楽曲なのですが(サビはどこだ!?)、
癖になるカッコよさがあるクールなナンバー。佐藤優樹の力強い歌声,飯窪春奈のコーラスがいい味を出しています。
「邪魔しないでHere We Go!」マイナー調のR&Bナンバー。メロディの力強さが光ります。ダンスも凄く高度です。
飯窪春奈,尾形春水のアンニュイな語りが良い雰囲気を出していて好きです。
「Style of My Life」大好きですこの曲。大人のR&Bといった感じで夜の都会を連想させますね。リズムが凄く洒落ています。
「ナルシス カマってちゃん協奏曲第5番」ライブの定番となるであろう名曲。デジタルビート全開のクールなナンバー。
もっと、見つめて のセリフが素敵すぎる。タイトルと裏腹に滅茶苦茶カッコいい曲だから困りますね。
「青春Say A-HA」久々に出ましたロシア民謡風メロディ。しかもポップで凄く耳に残る名曲です。完成度が高すぎる。。
「もう 我慢できないわ ~Love ice cream~」ここにきて疾走系ロックナンバーの名曲が登場。爽快感溢れる曲調がツボです。
「恋は時に」これもつんく♂氏の人間賛歌といった風情の感動的なバラード。温かく,素晴らしい詞世界だと思います。
そして4度目の「女子かしまし物語」久々の狂騒といった感じで何だか感動すら覚えてしまうw
最後は星部ショウ氏の「BRAND NEW MORING」で締めます。最後にふさわしいナンバーで、これからの展開に期待を匂わせています。