Bo Gumbos
1987年に元ローザルクセンブルグのどんとを中心に結成されたバンド。
兎に角音楽への圧倒的な愛を強く感じる素晴らしいバンドです。
ロックンロール,ソウル,ワールドミュージックと様々な要素を
取り入れ、テンションの高い楽曲を次々に生み出しました。
特に素晴らしいのがライブ盤で、圧倒的すぎる熱量に体が動かざるを得ません。
個人的にはあまりにも本格的すぎる楽曲と突き抜けすぎた姿勢が
大ヒットにまで至らなかった原因と思いますが、
そのぶれない姿勢が彼らの楽曲を永遠たらしめているのでは、と思います。
メンバー:
どんと Vo. & Gu.
Dr. Kyon Key., Gu. & Vo.
永井利允 Ba. & Vo.
岡地曙裕 Dr.
Bo Gumbos / Bo & Gumbo(1989)
9/10
日本のロック史に残る1st。兎に角曲の素晴らしさに尽きます。
他のアルバムと段違いに素晴らしい楽曲の数々。そのいずれにも爆発的なエネルギーと,
音楽を奏でることの喜びが溢れ出しています。奇跡の宿った一枚でしょう。
兎に角楽曲に力がありまくるので、疲れた時にすごーく効きます。
しかしながら、音質が凄く細いので、そこだけが残念。
この時期のライブ盤は後に何作か出てきますが、そこで聴ける演奏はここで聴けるものの100倍位の迫力です(言い過ぎか)。
「助けて!フラワーマン」軽快なギターリフと晴れやかなメロディが印象的な名曲。
歌詞は結構難解なのですが、同調圧力的なものへの反発?なのか。
「泥んこ道を二人」前曲と同路線のナンバー。こちらも超名曲ですね。
晴れやかなサビのメロディが凄く熱いぜ。心の底からあふれ出る喜びがビシビシ伝わってきます。
「魚ごっこ」ピアノ主体の洒落っけ溢れるポップナンバー。
ポップなメロディと裏腹に歌詞は警官に呼び止められた(職質?)時のことがテーマだとか。
出だしのどんとのバタバタしたギターがカッコいい。
「Hey Flower Brother」ルンバ調の楽しいナンバー。絡みつく様なギターが好きです。
「ダイナマイトに火をつけろ」ストレート極まりないロックンロールナンバー。やたらカッコいい。
歌詞なんか「こんな社会に唾を吐き、ダイナマイトに火をつけろ!」だもん。一周回って最高なのです。
89年というバブル全盛の時代だからこそなのだろうか。凄い勢いだ。
「ずんずん」ではBo Diddleyとコラボ。Boの日本語コーラスが何だかほほえましい。
「夢の中」どんとのバラード最高作の一つでしょう。歌謡曲的メロディに儚い詩世界,
魂の籠ったどんと力強い歌唱,ギターソロ。全てが混然一体となって迫ってきます。
「トンネルぬけて」も夢の中と同じくらい,あるいはそれ以上に素晴らしい名曲。
ふわふわしたアコーディオンの音とゆったりしたリズムに乗る美しすぎるメロディ,
劇的な曲展開。どんとの素晴らしい歌声とすべてが素晴らし過ぎる奇跡の一曲です。
真夜中に車に乗って君を叩き起こしに行く。。情景が映し出されます。
他の曲のいずれも個性的でパワフルで熱気にあふれてて兎に角サイコーなので是非聞いて頂きたいです。
(音が残念,と書きましたが、後に出た「1989」というボックスセットでリマスターver.と再Mix ver.が聴けます。
再Mixの方でぶっとい音で録り直されて居り、懐に余裕があれば、そちらを強くお勧めします)。
Bo Gumbos / Jungle Gumbo(1990)
8/10
楽曲のバラエティのレンジをさらに広げてきた2nd。楽曲はどれもハイレベル。
引き続きハイテンションで楽しい世界観は続いています。
ポップなジャケに反して、全体的に結構本格的にワールド,ルーツミュージックとかブルースを
全面に出している感じがあり、前作に比べるととっつきにくい印象。結構スルメ系のアルバムではないでしょうか。
「なまずでポルカ~ビアだるポルカ」ポルカ全開のナンバーで幕を開けます。
こんな曲を演奏できるのはこの人たちだけでしょう。
「誰もいない」デビュー前からのナンバー。メロウなメロディと華やかなサビが堪らない名曲です。
この曲のメロディには前作にあった魔法が宿っていると思います。
「ちんちろりん」歌詞が卑猥で良いですね。
ライブDVDでは女性芸能人の名前を呼びあげるのですが、音が潰されていました(笑)
「どたあけ」南国風のメロディが楽しいナンバー。こういうのもこの人たちならではの曲ですね。
「Rock On」Kyonボーカルのノリノリのナンバー。魔法のバイクに乗らないか~っと楽しいです。
サビで音階が一個あがるのが一筋縄に行かない感じ。
「コンガマン」も晴れやかなメロディが好きです。Hey Flower Brotherの系統のナンバー。
「Candy Candy Blues」これはカッコいい疾走系ブルースナンバー。ガチャガチャした演奏と
不穏などんとのボーカルが堪らないです。
最後の「Sleepin'」優しいバラードです。美しいメロディとどんととKyonの掛け合い。
ふわふわした音世界も心地よく、名曲でしょう。
Bo Gumbos / Ultravelin' Elephant Gumbo(1992)
9/10
このバンドの一番最高なのはライブ盤であり、その勢いをスタジオ盤に宿らせることは
出来なかったと思うのですが、この作品はライブで録音した音源を編集するという手法がられており、
臨場感あふれるサウンドで楽曲を楽しむことが出来ます。
楽曲の方も素晴らしい充実度では無いでしょうか。ド派手なジャケに負けない強力な一枚です。
「ぶ~やんだらけ」サイケデリックなふわふわしたナンバー。歌詞は結構辛辣では。
あの子は動物園か うるさい渋谷の街で 何よりお金が大事
92年はバブル崩壊の年だと思うのですが、日本の浮ついた空気を一刀両断している感じ。
「絶体絶命」名曲。ファンキーなリフが強力に楽曲を引っ張ります。ハイテンション極まりない歌詞もすげぇ。
どんとのボーカル素晴らし過ぎるなぁ。
「夜のドライブ」これはデルタブルースだろうか。激渋なアレンジ。かっこよすぎますわ。
「ゆ~らゆら祭りの国へ」桃源郷へのあこがれを歌った美しいバラード。あぁ最高だ。。
夢見心地な感じの美しいメロディと優しさ溢れるどんとのボーカル,目の前に壮大な世界が広がります。
「ボムボムボム」疾走感溢れるファンクナンバー。色々と強烈(歌詞とか展開とか凄い)。
「Star Children」もどっしりファンキーで滅茶苦茶カッコいい。永井利充とどんとがボーカルを分け合いますが、
これが意外にもかなりハマっています。隠れた名曲でしょう。
Kyonの「さあこいよ」ストレートなR&Rで良いですね。
ライブではKyonがギターを弾きまくりながら歌ってて佇まいがとてもカッコいいです。
「ポケットの中」初期から歌われてきた名曲ですね。ジプシーが奏でている様なメロディ。アコーディオン全開です。
歌われるのはぷー太郎の生き様。自由を歌わせたらどんとの右に出る者はいないのだ。
オリジナルアルバムでは1stの次にオススメな一枚です。是非。
Bo Gumbos / Bo Gumbo Radio Show "Gris Gris Time"(1993)
7/10
ラジオ番組の形式がとられている4th。The Whoにも同じようなのありましたね。
楽曲→CMという構成がひたすら取られます。
個人的にはですが、楽曲の充実度が他のアルバムに比べると低い様な気が。。
全体の統一感が無く、散漫な印象も正直否めず。結構上級者向けの作品かと。
今は慣れましたが、CMのおふざけっぷりも中々辛いものがあるかも?
「BUUUUUN!」喜納昌吉が参加。全力で沖縄サウンドです。既にどんとの沖縄への憧れが。
「マルディグラインディアン」ファンキー全開のいつもの感じの曲。カッコいいですね。
「光るビーズ男」前曲と同様マルティグラ(ニューオリンズのお祭り)をテーマにしたナンバー。
ポップなメロディが可愛らしいナイスな曲です。しかしテーマが彼ららしくて素敵ですね。
実際この前年のHot Hot Gumbo(フリーコンサート)の映像ではビーズを身にまとった彼らが見られます。
「GET ON UP」再びのBo Diddleyとのコラボ。セッション的なナンバーですが、
ここで聴ける演奏,あまりにも日本人のレベルを超越しております。凄い。
「FRENCH QUATER SERENADE」Kyonのボーカルによる爽やかなブルース。タイトル通りの世界が広がります。
永井利充の「月夜の晩に」渋い雰囲気のナンバー。中々こちらも良い雰囲気です。ピアノが最高。
「ほんとに」このアルバム一の曲では無いでしょうか。モータウン的なベースが引っ張るポップなナンバー。
こういう開放的な曲がやはり彼らには一番合うのでは。
最後の二曲「お正月」「一家離散の唄」。。どう反応すればいいのか困る感じ。
Bo Gumbos / Go(1993)
9/10
スタジオアルバムとしては最後となったアルバム。楽曲はかなり充実度が高く、名曲・佳曲を多数収録しています。
充実した楽曲を収録する一方で、これは仕方がないと思うのですが、
テンションが大分落ち着いている印象。じっくり聴かせてくれる感じでしょうか。
また、どんとのスタンドプレーが結構顕著になってきてる感じがあり、
解散に向けてのカウントダウンは既に始まっていたのではと感じさせる。
「恋をするなら」大好きな曲です。とてもシンプルなポップナンバーですが、
中盤の曲展開がちょっとぶっ飛んでますね。歌詞も彼ららしくて良い。
「カーニバル」こちらもストレートなアコースティックナンバー。カントリーちっくな優しいメロディが
印象的な名曲。スティールギターが良い感じ。ギターソロもカッコよし。
「からっぽ電車」ウキウキするようなリズムが兎に角楽しいナンバー。ガタゴトゴットン♪
「でっかいうちで」これも優しいメロディが印象的なバラードの名曲。
しかし歌詞は辛辣そのものですね。でっかいうちで 緑に囲まれて 育ったお前には 何もわからない
どんと、何か腹に据えかねることがあったのでしょうか?
「ギターマン」あぁこれも名曲だ。開放的なメロディ,演奏が堪りません。
「あこがれの地へ」超名曲です。このアルバムのハイライトでしょう。
理想郷への憧れを歌ったナンバーですが、終焉を彷彿とさせる感じが漂います。
「海から海へ」「荒くれ男のひとりごと」「どんどん」最後の3曲は沖縄への憧れでしょうか。
どんとのスタンドプレーが際立ちますが、どれも大好きなナンバー。雄大な海が目の前に広がります。
Bo Gumbos / The King Of Rock 'N' Roll(1994)
7/10
カバー曲ライブを収録したアルバムの一作目。往年のロックンロールナンバー中心です。
3作連続のカバー曲ライブリリースということで、
彼らの音楽がいかに幅広いルーツから成り立っていたか,その膨大な量に圧倒されます(全55曲!!)。
が、この試み時代がバンドの終焉を自らさらけ出してしまっている様な気も。。
演奏は本当に素晴らしく、流石の一言。
この作品はロックンロール中心であるため、一番とっつきやすいのでは。
Bo Gumbos / Shout!(1994)
7/10
2作目。こちらはソウル、R&B中心。個人的にはこのジャンルはあまり強くないので、
聴いててあまり良くわからないのですが、演奏の熱量は伝わってきますね。
どんとの英語の発音がバタバタしてて面白い。
Bo Gumbos / Jungle Beat Goes On(1994)
7/10
3作目は何だろう?ワールドとか歌謡曲のスーパーごちゃまぜアルバム。
フェラクティから尾崎紀世彦までやりたい放題で楽しいです。
このシリーズ一枚80分近くあるので、正直ちょっと冗長に感じますね。
楽しい演奏は一聴の価値ありですが。
Bo Gumbos / ずいきの涙~The Best Of Bo Gumbos Live Recordings~(1995)
10/10
Bo Gumbosはライブ!と書きましたが、こいつは最強のアルバムでしょう。
大ヒット曲満載。デビュー前の演奏中心と言うことで、一番脂の乗りまくった時期の演奏を
堪能できます。録音についても言うことなし。凄まじいエナジーを感じます。
デビュー前の横浜国立大ライブ(タイマーズも出演したやつ),
宇宙サウンドのアウトテイク,Hot Hot Gumbo '91の名演から構成されています。
選曲もあまりに最高過ぎ。1曲目からダイナマイトに火をつけろ!強烈な演奏で、
スタジオ盤を聴く気が失せてしまいます。
泥んこ道を二人も圧倒的にライブですね。ぶっとい演奏が堪りません。
夢の中のライブも感動的。どんとの振り絞る様なボーカル,あまりに感動的。。
夜のドライブ,絶体絶命の2曲もアルバム収録の演奏を軽く超える凄まじさ。
特に前者はアルバム版とは大分印象を異にする。より引き締まった演奏が素晴らしいです。
助けて!フラワーマン、これはスタートするときのMCからなだれ込む感じが収録されていて、素晴らしくカッコいいです。
最初に聴くならこのアルバムが断然おすすめです。是非是非。
Bo Gumbos / Go Go King Live(1995)
8/10
ジャケにLAST ALBUMとある通り、最後の作品となった一枚。前曲新曲のライブ盤です。
ジャケの印象からわかる通り、非常にクールで暗い雰囲気が全体に漂います。何か音も篭ってるし。
今までのBo Gumbosとは大分印象が異なります。楽曲の方は中々に素晴らしいのですが、
テンションの低さが表れてしまっていることが少し残念。
でもバンドの終焉をリアルに収録している一枚だと思います。
「虹を見たかい?」一曲目からゆったりしたバラードでスタート。美しいメロディの曲ですが、
陰鬱な雰囲気が漂います。どんとのボーカルも何だか憂鬱な感じで。。
「ギョイーン」一転してノリノリな感じのナンバー。不思議なリズムが印象的。
「エンジェル」もサンバ的なリズムが面白いのですが、メロディが不気味。好きな曲です。
Kyonの「MUSIC」これも何だか内に篭った感じのバラード。美しいメロディですが、塞ぎ込んだ空気。
「ラリってインド」ダークでファンキーなハードロックといった風情。カッコいい。
「坊さんごっこ」どんとの世界が行くところまで行ってしまい、バンドにはもう馴染めないことを
示す様なアバンギャルドな一曲。ソロ時代の曲に通ずるもの大。夕暮れの山寺に一人、、という情景が浮かびます。
「山の上」これもわりとハイテンポなナンバー。メロディが美しく,この中では少し前向きな空気のある曲です。
「ストロベリーチューインガム」は一番明るいナンバー。突き抜けてる,というほどでは無いのですが。
最後の最後にこういう曲が出てくるのが切ない。
ダークなR&R「どうしようかな」で終わります。この曲は初期からのナンバーなのですが、
最後がこの曲とは。もう何も見えないよ。。悲痛な最後でしたが、それをリアルに収録した彼らの勇気に乾杯。
Bo Gumbos / Live At 磔磔 1988.07.11(2000)
10/10
断言してよい。このバンドで最高の最高の作品は間違いなくこれだ。
デビュー前のライブを収録した一枚だが、演奏最高,録音最高,楽曲最高。
全ての演奏に神が宿っているとしか思えない。凄まじいテンションの高さ,
圧倒的な熱量。いつ聴いても最高の公演に連れて行ってくれる魔法の一枚だ。
どんとのMC,聴いてるだけでワクワクするぞ。MC→曲の流れがすごーく気持ち良いのは何故だろう。
「Bo & Gumbo Disco」ファンキーなナンバーで、いきなり超カッコいいんだよなぁ。
未発表にしたのがもったいなさすぎる凄まじい名曲。
「泥んこ道を二人」この時点では大分歌詞が異なりますね。演奏のぶっとさ,堪らん。
「どうしようかな」ラストアルバムの最後に収録されたナンバーですが、こちらのバージョンは
あちらと違い,圧倒的な熱量が漂う力強過ぎる演奏。希望すら感じさせます。タイトルは村八分へのオマージュでしょう。
「君の家は変な家だなぁ」サイケデリックなR&R。こいつもサイコーにカッコよすぎるぜ。
うねうねしたベースに刻みまくるギター,どんとの強烈なボーカルと堪らない。
「メリーゴーランド」KyonのR&Rナンバーですが、これ凄い名曲じゃないか。
何故未発表にしたのだろう。メランコリックなメロディに乗る力強い演奏。最高過ぎます。
「もしもしOK!」最初のどんとと永井利充の掛け合いが楽しすぎる(笑)演奏の方も勿論最高にファンキー。
「ダイナマイトに火をつけろ」こいつはもはや日本のロックにおける最高のライブの一瞬をとらえた奇跡の録音だ。
前奏に乗って繰り広げられるどんとのMC,どうなってんだこの凄まじいカッコよさは!!
そこからなだれ込む圧倒的な演奏。果てしなく最高過ぎる。最高と言う言葉以外出てこない。
「助けて!フラワーマン」も間違いなく最高。圧倒的な熱量。
「見返り不美人」でのKyonのピアノプレイは鬼気迫るものがあり、圧倒的。
これとずいきの涙,どちらも最高過ぎるので、最初にこの2枚を聞いて頂きたい。否、この二枚だけでも聴いてほしい。
Bo Gumbos / SIngle Collection(2005)
8/10
彼らの数少ないシングル曲を集めた編集盤。やはり初期のシングルの素晴らしさが際立ちます。
「時代を変える旅に出よう」デビューシングルですが、まさに彼らにふさわしいハイテンションな一曲。
永井利充のアジテーションがいかしてます。俺が時代を創る!爆発しそうな果てしないパワーを感じます。
「もしもしOK!」初期の代表曲ですね。録音も良好。何故1stアルバムの録音は。。。
「Bo Gumbos」Bo Diddley作曲の共演ナンバー。本格的なファンクナンバーといった風情ですが、
ちょっと手癖で作った感が漂っている様な気も。
「Big Chief」は古いナンバーのカバー。手数の多いキーボードが粋な感じで良いです。
「ナイトトリッパー・イェー!!」色んなロックの定番曲へのオマージュを感じるハード&ドライビングなナンバー。
そのB面「最後にひとつ」これは名曲です。RebeccaのNokkoが参加。
優しいメロディの感動的なナンバーで、二人のボーカルの絡み合いが完璧という感じの美しさ。
狭いこの国で心を込めて こんないい子はよそに居ないよ
「Crawfish Gumbo」4thのジングル部分で鳴っていた曲。ひょうきんな感じが面白いですね。
「愛はどこへ行った」メランコリックなバラードなのですが、歌詞が怖いですね~。
恋人を殺した男の独白となっております。こういう狂気的な部分もこのバンドの魅力であります。
Bo Gumbos / Get On Up~History Of Bo Gumbos Vol.1~(2006)
9/10
未発表曲集。勝手にしやがれ!とかと演奏を再収録したりしてるみたい?
未発表曲にしてはあまりに素晴らし過ぎる楽曲を沢山収録する名盤だと思います。
さらに素晴らしいことにDVDがオマケで付いてくるのですが、この内容が最高なのです。
初期中心のライブ映像を多数収録。多分元々入手しにくい彼らのアルバムの中でも、
一番入手困難な一枚ですが、何とか入手して欲しい作品であります。
「ボロ儲け」エロティックで下卑た雰囲気がイカしたロックンロール。カッコいいです。
「ラッキンロール」大好きなナンバーです。兎に角高いテンションが最高。
ライブではどんとが体にでかいギロをつけて歌います。アコーディオンがキマってます。
「Voo Doo Bike」Rock Onの別バージョンですね。どんとがボーカルをとってます。
個人的にこっちの方が好きですね。サビでの妙なキーアップが無いので聴きやすいし。
「悲しみをぶっとばせ」サンバの様な明るいメロディが素敵。タイトル通り晴れやかです。
「Zulu Rice Shop Pt.2」Hot Hot Gumbo '91に収録されているバージョンと別バージョンです。
しっかしカッコいい曲だ。Kyonの絡みつくようなピアノとともにぐいぐい突き進みます。
どんとのボーカルも凄まじいカッコよさ。熱いギターソロも最高。名曲中の名曲です。
「バビロン」バビロンって何だろう?と思ったら、レゲエとかで体制側を指すみたいです。
この曲も明るいメロディが素敵で元気が出ますね~。
「香港のハエ女」これも最高。まるでリンガラ音楽の様な激しいギターが堪りません。
歌詞も面白くて好きですね。発想がもう天才としか言いようがない。
「たまにゃあるさ」これ、何気に永井利充の最高傑作では無いでしょうか。
晴れやかなメロディ,彼の声質に抜群にマッチしていると思うのです。
「Bo Gumbo Disco Miracle」ちょっと音をいじり過ぎのきらいがありますが、例の名曲がついに収録。
「Get On Up」4thに収録されていたナンバーの再録。これもちょっと音をいじり過ぎてて、
原曲の方が僕は好きですね。しかしこのアルバム,Vol.1ということですが、Vol.2はいつ出るのでしょうか?