The Practice of Self-Management

Class of 2007

• MGT 488 The Practice of Self-Management (4 units)
• 教授
  • Prof. Jeremy Hunter
• 使用テキスト
  • Crucial Conversations by Joseph Grenny, Ron McMillan, Al Switzler
  • Emotions Revealed by Paul Ekman
  • Learning Focusing Audio CD
  • Full Catastrophe Living by Jon Kabat-Zinn
  • Now, Discover Your Strengths by Marcus Buckingham and Donald Clifton
  • Places That Scare You by Pema Chodron, Shambhala
• 授業内容
  • 従来のMBAプログラムでは、新しい知識を習得し、専門分野の知識を深めることはできま したが、それらの知識を身につけるベースとなる「自分自身」について学ぶ機会は多くありませんでした。このクラスでは、ドラッカーの言う「21世紀を生き る知的労働者は、自らを管理しなくてはならない」というテーマを根幹に、自分自身の思考様式と行動パターンを観察・分析・理解し、洞察力を磨き、感情をで きる限り抑制し、行動に変化をもたらすことで、客観性のある意思決定ができるように自己を管理するスキルを学びます。
  • 具体的には、「スト レスがもたらす弊害と対処方法」「自分の強みの発見」「批判者から学習者への変身」「前向きな人間関係の構築」「感情のメカニズム」「効果的なコミュニ ケーションスキル」などが授業の主眼となりますが、最大の目的は「自分自身の感情と行動を効果的にマネジメントすることで、限られたエネルギーを有効利用 する」という点にあります。また、瞑想（メディテーション）が義務付けられるのもこのクラスの大きな特徴です。瞑想を通して、自身の感情や行動のあり方を 的確に理解するための注目力（Attention）を強化し、感情に支配されるのではなく、感情を支配する人間に近づくためには何が必要かを学びます。
• 成績評価
  • 50% Weekly assignments
  • 10% Periodic quizzes
  • 30% Final paper
  • 10% Class participation
• 感想
  • 「人のマネジメント」と「リーダーシップ」を重視するドラッカースクールならではのユ ニークなクラスだと思います。リーディング（理論）とエクササイズ（実践）、そしてそれらへのフィードバック（自己探求）というフレームワークを通して、自分自身がどのような人間で、どのような傾向を持っているのかを深く観察・分析・理解することができます。
  • リーディングは心理学、脳科 学、コーチング、自己啓発など多彩な分野を網羅しており、どれも興味深いものばかりですが、読みごたえのある文献が多く、また真剣に自分自身と向き合うことが求められるので、ワークロードは高いと言えます。しかし、瞑想やその他さまざまなエクササイズ、ゲストスピーカーを通して、自身と向き合い、内面を探 り、新しい発見に驚き、かつ今後の仕事および自分自身との取り組み方を考えられたことは、とても有意義な体験でした。
  • このクラスを受講することで、「私たちは自分のことをよく知っているようで、実はあまりよくわかっていない」という現実を思い知らされた感があります。受講する前は「人間は理性の生き物」だと考えていましたが、受講後は「人間は感情に操られた生き物」だと考えるようになりました。ゆえに、自分自身をうまく管理できる人間こそ が、客観性、公平性を保ち、他人との付き合いにも長けた優れた意志決定者になりうると考えられるようになりました。また、究極的には、「より幸福な人生を 歩むにはどう生きるべきか」というビジネスを超えた次元で想いをめぐらせるというかけがえのない機会を得ることもできました。
  • 言うまでも なく、このクラスを取れば自分自身を１００%コントロールできるようになるというわけではありません。また数値や統計など、一般的なMBA的アプローチは使わないクラスなので、好き嫌いが分かれるかもしれません。それでも、クラス受講後はこれまで考えもしなかった新しい視点で「マネジメント」を捉えられる ようになったことは紛れもない事実です。
• 文責 履修生一同 （ Class of 2007 ）