Class of 2021
- 授業内容
- マーケティングの名著コトラーのマーケティングマネジメントが教材の授業です。フレームワーク等、マーケティングの基本的な知識について学びます。また、一つ企業を選び新たな商品やサービスをグループで考案し、なぜ現在のマーケットに有効なのかをプレゼン&レポートにまとめるグループプロジェクトが授業以外にあります。
---------------------------------------------------------------------------------------------以下、過去内容---------------------------------------------------------------------------------------------------------
Class of 2020
- MGT321 (2 units)
- 教授
- 使用テキスト
- Marketing Management 15th Edition by Kotler
- 授業形態:レクチャー・ディスカッション・グループプロジェクト
- 概要:
当校のマーケティングの授業の中で最初に履修する最も基礎的な授業で、マーケティング戦略基礎、顧客分析、リサーチ、消費者行動、マーケットセグメンテーション、ポジショニング、競合分析、企業分析等の概念を講義やケーススタディを通じて学んだ。グループプロジェクトでは新規商品(サービス)の提案または既存商品(サービス)の向上についてマーケティング分析を行い、プレゼンとレポートにまとめた。
Class Participation 10%
Team Project 50%:プレゼンテーション及び最終レポート
Mid-term Exam 25%
Case Write-up 15%
- 感想:
- マーケティングを1つの軸として学びたいと考えていたため、内容は非常に興味深いものだったが、セメスター前半の 2 ヶ月間という短期間で幅広い内容が網羅されており、ワークロードも高かったため、消化不良気味なところがあった。ニューヨーク出身の教授の英語は聞き取りづらく、企業の事例もアメリカ国内のものが多いため、留学生は苦労している人が多かった印象。
- グループプロジェクトは自身の業務と関連する少し専門的なテーマを設定したこともありパートナー選びが難し く、中国人クラスメイトと 2 人のチームとなったが、事情により実質私一人でプレゼン、レポートを完成させることとなってしまい、かなり苦労したプロジェクトであった。
- 当校のグループプロジェクトはメンバーを教授から指定されることはほとんどないため、チームメイト選びが学びの深さ・忙しさ・そして成績評価にも大きく影響することを追記しておく。
Class of 2016
- MGT321 (4 units)
- 教授
- 使用テキスト
- Managing Marketing in the 21st Century (3rd edition) by Capon, Noel with Hulbert, James.
- 授業内容
- レクチャーやクラスディスカッション、マーケティング関連フレームワークの実践演習等を通して、マーケティングに関する基礎知識の習得を目的とする授業です。
- 授業の形式、流れ:
- 宿題に関する質疑応答 (15分): 毎回、テキストのリーディングが宿題として出され、宿題範囲に関する生徒からの質問や疑問点をクラスでディスカッション。
- 消費者トレンドに関するディスカッション (30分): 高齢化等、消費者動向の変化をチームで話し合い、毎週1チームずつクラスで発表。その後、当該トピックに関してクラスディスカッション。
- 教授によるマーケティング知識に関するレクチャー(50分): マーケティングに関する基礎知識について教授がレクチャー。
- 休憩(15分)
- ケーススタディに関するディスカッション (45分):毎週1チームずつ、割り当てられたケーススタディの内容を発表し、クラスディスカッション。
- 教授によるまとめ (15分):一日の授業の要点を整理
- Final Project / Presentation: 授業で学んだ知識やフレームワークを用いて、イノベーションがおこっているマーケティング分野に関する分析を行い、クラス発表及びレポートを提出。
- 成績評価
- 宿題に関する質疑応答 (24%)
- 消費者トレンドに関するディスカッション (10%)
- ケーススタディに関するクラスディスカッション (10%)
- Final Project Presentation (30%)
- Participation (26%)
- 感想
- 約3時間ある授業の中で、教授のレクチャーは約1時間程度と、授業の大部分がグループ発表やクラスディスカッション等、生徒が主導となる授業でした。
- 隔週で宿題範囲のリーディングに関する疑問点を教授に事前に送付したり、グループ発表が合計 3回 (トレンド分析、ケーススタディ発表、イノベーションに関する最終プレゼン)ある等、授業準備は比較的ハードなものの、授業で学んだ内容やフレームワークを練習する機会が多いため、実践的なマーケティング知識を学ぶことができたと思います。
- また、グループ発表の準備等を通して、ネイティブとディスカッションをする機会も多く、英語力の向上や彼らの考えを学ぶことができる良い機会にもなりました。
Class of 2007
- MGT 352 Marketing Management (4 units)
- 教授
- 使用テキスト
- Marketing Management 12th edition by Kotler and Keller
- 授業内容
- この授業ではP. Kotler / K. Keller共著のMarketing Managementをテキストに用い、マーケティングの基礎知識、戦略的なマーケティングマネジメント、組織内でのマーケティングの位置づけについて理解することを目的としています。また、テキストの共著者であるケラーにより、コトラーオリジナルのマーケティング理論にケラーによるブランディング理論が加えられ、より一層包括的なマーケティング概念が網羅されています。
- 毎回の授業は3つのパートからなり、45分間のケースディスカッション、15分間の News Itemと呼んでいるプレゼンテーション、残り1時間半程度のレクチャーで構成されています。ケースでは基本的に教授がファシリテートすることはなく、各回ごとに数人からなるグループがプレゼンテーターとしてアサインされ、議論の主導権を握ります。News Itemでは学生があるニュース記事を選び、マーケティング的な観点からその記事を分析しプレゼンを行います。
- また、セメスターの途中においてドラッカーの著書"The Customer is the Business"の一部を読み、記されているテーマを自分が知っている企業に当てはめ、コンサルタント的な立場でその企業への助言を記述する、といった論文の提出(下記成績評価にあるReflection on Drucker)も求められました。
- このようなドラッカーの引用は、この科目に留まらず他科目でも度々なされ、ドラッカーの精神が科目横断的エッセンスとして取り入れられている事を実感する事ができます。
- 成績評価
- Participation (individual) 10%
- Participation (group) 20%
- Reflection on Drucker 30%
- Test 1 20%
- Test 2 20%
- 感想
- 授業は3時間の前半部分で学生によるプレゼン、後半部分で教授による教科書をベースにし た講義という構成です。教授による講義は教科書をベースとしているため、しっかりと予習すればそれほど難しいことはないでしょう。ただし、ニュージーラン ド出身の教授の英語は日本人学生には大変聞き取りにくいアクセントで最後まで苦労した人が多かったようです。
- 学生によるプレゼンでは如何に自分のテーマを聴衆に聞かせ活発な議論を引き起こすかという部分に様々なアイディアが盛り込まれ、まさにマーケティングの実践が行われており非常に面白いものでした。
- 例えばあるクラスメートはハイネケンというビール会社のブランド戦略においてプレゼンを行いましたが、プレゼンを始めるに当たり、クラスにハイネケンと競合 会社のビールを持ち込み教授と学生全員にビールを振る舞いました。もちろん味見ということですが、普段と違った趣でクラスの雰囲気が良くなったことはいう までもありません。まさかクラスでビールを飲むなんて想像しておりませんでしたが、このプレゼンは①非常に効果的なキャッチ(プレゼンのスタート)を行っ たこと、②アルコールでほどよく緊張感をほぐし活発な議論を促せたこと、③プレゼン内容は深い調査がされており大変納得させられる内容だったこと、の3点 で素晴らしいものでした。
- 教科書に書かれている理論や事実ももちろん大切ですが、このようにクラスメートから学ぶ実践が時として教科書以上に鮮明であり今後幾度と無く自分の中で思い出されるだろうということを実感した次第です。
- 文責 履修生一同 (Class of 2007)