Class of 2006
- MGT 324 Marketing Research (4 units)
- 教授
- 授業内容
- コアクラスのQuantitative Methodで扱った統計学の基本知識を、マーケティング分析の現場で活用できるようにするための実践的な授業です。コース前半は、リサーチの準備段階についての知識(経営課題の特定から質問状作成まで)を、後半はSPSSという統計解析ソフトを使った分析テクニックを学びます。
- コアクラスのマーケティングで学ぶ抽象的な概念(「顧客セグメント」や「顧客満足度」等)を、具体的かつ論理的な情報に翻訳して第三者(経営トップ、株主等)を説得できるようにする、というところが当該クラスの最終的なターゲットになります。「マーケティング戦略上の本当の課題は何か?」をまず特定し、適切なプロセスを通じて「母集団やサンプリングをどのように定義するか?」「どのようなデータを収集しなければならないか?」「統計データからどのような結論を導き出せるか?」といった事項を検討した上で合理的なマーケティングプランを策定します。
- また、統計的なセンスを身につけることによって、世の中に出回っているデータに振り回されないような批判的な目を養うことにもつながります。
- 成績評価
- 30% 個人レポート(リサーチの提案書と質問状)
- 30% リサーチレポート(個人もしくはグループ)
- 10% グループプレゼンテーション
- 30% 期末試験
- 試験内容:統計学の基本知識に関する選択式+SPSSの分析データについての記述式のテスト
- 感想
- ソフトウェアを使った具体的な内容で、非常に理解しやすい授業でした。個人的には、コアクラスの統計学で学んだ基礎理論が“死んだ”状態(すぐに忘れる、実践で応用できない)になることを避けることができたので、得たものは大きかったと感じています。実際、他のビジネススクールでは、統計学の基礎理論よりも応用(データ解析ソフトが算出する複雑な結果を正しく理解できるか)に比重を置いているところも多いようです。
- 尚、使用したテキスト(Marketing Research: Within a Changing Information Environment)は秀逸ですが、SPSSの学習用CD-ROMが付属されていたために非常に高価です(150ドル!)。
- 文責 T.Y. (Class of 2006)