Art&Science of Project Management

MGT 408 Art&Science of Project Management (2 units)

1.教授

Dr. Karen L. Higgins

2.使用テキスト

The New Project Management 2nd edition

by Frame, J. Davidson

The Fifth Discipline

by Senge, Peter M.

3.授業内容

モジュール1( 2 単位)のリーダーシップ系の科目です。

科目名の通り、プロジェクトマネジメントをアート面とサイエンス面から考察します。アート面では、サイエンスの対義としてのより人間的な側面、特にインフォーマルな人間関係に着目し、その部分こそがサイエンス的側面(フォーマルな組織形態や評価体系等、プロジェクトマネジメントの方法論)の基礎であり、特に今日の複雑化したビジネス環境において大きな関心を持たれなければならないプロジェクトマネジメントの要素であると強調しています。

ケースでは、教授のバックグラウンドを活かし、軍事・宇宙関係を多く扱います。よってサイエンス的側面への注目に偏りがちな罠を孕んでいることから、とてもこの科目にマッチした題材であるとともに、普段目にかかれない分野であるため大変興味深いです。

4.成績評価

Class Contribution 35%

Class Presentation 25%

Final Project 40%

5.感想

前述の通り、プロジェクトマネジメントという一見サイエンス的テイストの中に、インフォーマルな人間関係に着目したリーダーシップの重要性を強調するというところが、ドラッカースクールらしいなと思いました。モジュール1の半期講座であるため、授業回数が 7 回と少なく全体的にはサイエンス面があまり扱われなかったことが残念といえば残念でしたが、その部分は我々日本人履修生で自主的に勉強会を開き、カバーすることが出来ました。この自主的勉強会という小さなプロジェクトの中にも、授業で扱ったアート部分が顔を出すと同時にまた、過去の実務上の失敗を反省するいい機会ともなりました。今後通期の科目としてアート面とサイエンス面とをバランスよく扱った授業として開講されても良いかと思いました。

文責 長井信市朗 ( Class of 2007 )