MGT 412 International Entrepreneurship (4 units)
1.教授
Prof. William B. Relf
2.授業内容
生徒数を25人に限定して実施されるこのクラスの目的は,次のとおりです。
起業活動の場としての世界市場をより深く理解する。
世界規模で考え,活動地域に密着した行動することを学ぶ。
ビジネスプランの作成方法を習得する。
起業精神を養う。
授業内容は,①北アメリカ,東南アジアなど,世界11の地域で今何が起こっているかを各自が調べ,授業で紹介する ②当該地域のケースディスカッション ③当該地域出身のゲストスピーカーによる,ビジネスの現状紹介 ④当該地域出身の生徒による当該地域のビジネス経験紹介 ⑤In Class Quiz(白紙を配布され,世界地図と全ての国名を手書きして提出。各国の位置関係を,地図なしで把握できるようになるため) ⑥ベンチャー育成基金を与えられたと仮定し,11地域それぞれにおいてそれをどのように生かすかを11~24ページのレポートにして提出(又は,11地域のビジネスに関する問題を自分で作り,解答を作成して提出)。 ⑦自分のビジネスプランを作成し,10ページにまとめて提出。⑧前半は毎回,ケースや追加リーディングなどに対する質問を提出,次回授業で先生が答える ⑨Personal Journeyの提出(自分の強み,弱み,興味を分析し,将来のキャリアプランを作る。3~5ページ)⑩起業に関する本を一冊選び,有用なコンセプトを授業で発表する。などです。詳細内容は毎年変わる可能性があります。
3.成績評価
50% クラス貢献
50% レポート
4.感想
比較的大きな企業に長く在籍した私にとって,起業家精神とはどんなものかを理解するのに大変長い期間を要しました。最初に,先生が生徒と個人面談をし,生徒それぞれの経歴や授業で学びたいことなどを話し合い,個別のビジネスプランのテーマを決めます。しかし,授業では,いわゆるビジネス書に書いてあるようなプランの作り方は扱わず,自分とは何か,何のためにビジネスをするのか,どんな分野になら自分は一生懸命になれるのか,実際にビジネスを始めたとき,どんなことに気を配ればよいかなどを扱います。米国内外で様々なビジネスを経験し,今なおベンチャーへの投資を行っている先生からは,起業家,ベンチャーキャピタル,そして人生の先輩としてなど,様々な視点からの助言を受けることが出来ます。私は,大企業が,社内起業を扱うためのノウハウを得るという目的で参加しましたが,これから起業する人,実際に起業したばかりという生徒などもいて,お互いに全く異なった分野の情報交換が出来,有意義だったと思います。
授業で多くを得るには,授業前に3~4時間は,当該地域について調べる時間をとるように指導がありました。レポートの提出期限や授業運営方法が非常にフレキシブルで,他の授業のように,学習の枠組みをある程度先生が決めるというものとは異なるため,(自分の学習対象は自分で選ぶというコンセプト)自分から学ぶという姿勢がある方には,大変得るものが大きい授業だといえます。
文責 K.N ( Class of 2006 )