MGT 401 Global Strategy and Trade
Oxford Intensive Program (4 units)
教授
Prof. Cornelis de Kluyver
Prof. Emile Pilafidis
開講地
St. Peter's College, Oxford University, UK
開講期間
July 16-27, 2006 (12-day intensive program)
目的
法的、政治的及び商的環境の相違など、劇的に変化し続けているグローバルマーケットに対応するグローバルストラテジーの構築と実践
注目点
:EU内貿易の拡充と拡大EUの影響及び戦略的意義
:異文化に適応できる企業戦略の探求
受講内容
イギリスの様々な分野で活躍する現役ビジネスマンからの講義
:OxfordのMBAスクール、Said Business Schoolの教授からの講義
:HSBC、Rothschild、Jaguar工場への訪問とディスカッション
:その他文化的及び社会的なイベント
今年からMBA以外の学生にも門戸を開いたため、受講した学生の大半はMBA以外の学生だった。そのためかMBA的なビジネスとしてのディスカッション が薄くなったように感じた反面、ArtやEducationなどを専攻する学生からの斬新な意見を取り込むことができ、思考の幅を広げる良い機会となっ た。
受講内容は担当するゲスト講師の専門により異なるため、幅広い分野の話を聞くことができ大変興味深かった。
例えば、Deloitteのイギリス支社長によるエネルギー産業の講義では、Southern California EdisonからきていたパートタイムMBAの学生が興味津々で、専ら彼が質問していた。しかしエネルギー産業に興味がないメンバーにとってはまるで子守 唄のようで、睡魔との闘いに終始しているようだった。 またトルコのEU加盟問題では、政治及び宗教的な観点を含んだ激しい議論が戦わされる一幕もあった。
教室外での講義は、座学では得ることができない生のイギリスを体感することができる良い機会だった。RothschildのいかにもLondon風な古ぼ けたビルと、再開発地区にあるHSBCの近代的なビルとの対比は、イギリスの歴史的な重みとそれにとらわれない進取の気性を代弁しているようだったし、Jaguar工場の労働者とマネージャーが喋る英語の違いはイギリスの階級社会の深刻さを物語っているようだった。
講義ももちろん楽しかったが、それ以外のイベントは更に充実したものだった。George Washingtonの祖先(5代も前)が住んでいた家を訪問した際には、我々留学生には何が楽しいのかさっぱり分からなかったが、アメリカ人の学生に とってはとても感慨深い経験だったらしい。またOxfordの古いPubでAleを飲み、Fish and Chipsを食べ、町のAcademicな雰囲気に深く浸るという充実した時間を過ごすことができ、アメリカにない歴史及び文化の重みを感じることができ た。総人口の23%しかパスポートを持っていないアメリカ人が、外国(でも英国)に来てカルチャーショックを受けている姿をみるのもなかなか楽しいものだった。
今回の授業を総括するに当たり、一つ出来事を紹介したいと思う。これは週末を利用してクラスメートとミニバンをレンタカーし、ゴルフの全英オープンを見に 行ったときの事である。Diversityあふれるメンバーでゴルフ界のDiversityを象徴するタイガーウッズを応援する、このことがグローバル ストラテジーの探求において重要な考え方の一つなのではないか。この授業のおかげで、「グローバル」が意味するものを考える良い機会を得ることができたと 思う。
文責 K.T. (Class of 2007)