MGT 343 Drucker on Management (4 units)
1.教授
Prof. Joseph A. Maciariello
2.授業内容
必須科目のひとつで、MGT 315 Morality and Leadershipとの選択になります。授業名のとおり、ドラッカーののマネジメント思想を体系的に学び、実践することを目的としています。ご存知かもしれませんが、ドラッカーのマネジメントの意味するところは、企業経営のみならず、政府や NPO を含むあらゆる組織のマネジメント、更には上司、部下、そして自分自身のマネジメントです。ですので、毎回のテーマもビジネスの目的はどうあるべきか、企業買収を成功させるためのゴールデンルールは何かといった組織全体としての問題から、人を昇進させたり、配置転換をしたりする際に何に注意するべきかといった個人の問題まで幅広く扱います。
毎回の授業では、ドラッカーの作成したケースを使ったディスカッションとドラッカーの著書をもとにした講義が行われます。また、2003、2004年にはゲストとしてドラッカーの思想に影響をうけたThe ServiceMaster Companyの元会長がケースを扱うこともありました。授業以外では、Corpedia 社のウェブを利用した e-Learning によってヴァーチャルにドラッカーの授業を受けることができます。
3.成績評価
25% ケース分析(レポート)及びクラス貢献
25% Corpedia Modules( e-Learning )
50% 期末プロジェクト
ケース分析 :毎回2つのケースについて、関係するドラッカーの思想を応用して分析をし、両面1枚のレポートにまとめて提出します。
期末プロジェクト :グループプロジェクト(3から5名程度)で、各グループで1つの組織(企業に限らない)を選び、その企業の抱える問題を ドラッカーのマネジメント思想を応用して解決策を提案します。レポートの提出はありませんが、50分のプレゼンテーションを行います。
4.感想
ケースについてはあまり深く掘り下げて議論しません。時には5分程度で終わってしまうこともあります。どちらかというと、教授による講義が多くの割合を占めています。ただし、押し付けではなく、疑問があれば何でも聞くことができて、そこから議論が広がることもよくあります。また、ケース分析のレポートを書くことによって、ドラッカーの思想をいかに実社会に応用するかの理解を深めることが可能ですし、そのためには Drucker の本を読んで思想を理解する必要があります。せっかくドラッカースクールに来たのだから、 ドラッカーの思想をより深く理解したいという方にはお薦めではないでしょうか。
文責 中浜知厚 ( Class of 2005 )