MGT 361 Creativity and Innovation (2 units)
1.教授
Prof. Mihaly Csikszentmihalyi
2.授業内容
クリエイティビティー・イノベーションとは何か?どのようなプロセスを経て生まれるのか?それらが組織において促進される/阻害される要因とは何か?について学習します。最初の2週間は全体論を学び、次の3週間でクリエイティビティーについて考察しつつ人間が “ 創造 ” する過程を分析します。そして最後の2週間はイノベーション について学び、組織としてどの様な仕組みを作ればイノベーションを個人から引き出せるかについて議論します。認知行動心理学の第一人者である Csikszentmihalyi 教授の、他校にはないユニークな 授業です。
3.成績評価
クラス貢献 25%
中間レポート 30% (枚数制限 2~4枚)
期末レポート 45% (枚数制限 10~15枚)
授業で指示された4冊の本を読み、中間・期末レポートに備えます。
中間レポートの後、グレードが気になる人にはMake-up Assignment (上限8枚)を提出することができます。
4.感想
一般的に MBA というとマーケティング、ファイナンス等の実務的な知識を思い浮かべがちです。心理学系の本講義は MBA らしくない授業ということもあり履修者は20名前後と比較的少なかったです。しかし私は本講義こそドラッカースクール MBAに来たのであれば履修する価値のある授業だと思っています。
市場が成熟してしまった現在、他社と同じ事をしていては今後競争に勝つことは難しくなってきています。そして他社と違うことをするには常に新しい事柄にチャレンジしてゆく環境づくりが企業に求められます。新製品、新技術、新会計システム、新人事システム等は競争に勝つための武器でありそれを作るのは社員です。よって、社員のイノベーションとクリエイティビティー能力を育み引き出すことができない企業は市場から淘汰されてゆきます。ではどの様にしたらイノベーションとクリエイティビティーを社員から引き出し競争に勝ち続けることができるのか?答は本講義の中にあります。
授業で多くの心理学用語が出てくるため、理工系出身だと最初の2週間位慣れるまで時間がかかるかもしれません。また教授が東欧出身の方なので訛りがあり多少英語が聞き取りにくかったのも事実です。しかし教授が非常にフレンドリーな方なので気軽にどんな質問にも応じてくれました。教授が要求している2つのレポートの意図を理解し、参考文献を片手に真剣に取り組めば、必ず自分の会社や仕事を振り返る過程の中で新しい気づきを得ることのできる授業です。
文責 村田真人 ( Class of 2005 )
2006年 一部改訂 by S.N.