MGT 323 Consumer Behavior (2 units)
1.教授
Prof. Stephen Rapier
2.使用テキスト
Consumer, 2nd Edition. New York, NY: McGraw-Hill
By Arnould, Price and Zinkhan (2004)
3.授業内容
本授業では、消費者行動の心理に焦点を当てつつ、ハーバードビジネススクールのケースを読み解いて、実際の消費者心理をいかにうまく捉えてマーケティングを成功させていくかを学びます。教科書やケース、講義を中心としながら、受講者全員が積極的に参加する形態は一般的な MBA の授業と同じですが、消費者という身近なテーマだけにより活発な議論が取り交わされます。
毎回の授業は、 4 人のグループに分けられた受講者が与えられたケースについて、消費者の論点、会社側の論点、提案事項などの分析結果を発表し、議論をリードすることになります。ケースの内容も消費者行動の変化を意識しているだけでなく、会社側のストラテジーにも言及しており、非常に内容の濃いものになっています。
期末のペーパーでは、個々人が特別な日(母の日、誕生日、イースターなど)に特有の消費者行動を分析して発表することになります。
今期は学期の後半だけの 2 単位の授業でした。
4.成績評価
Individual’s Class Participation: 20 %
Group’s Project: 30 %
Individual Term Project: 50 %
5.感想
消費者行動の心理というテーマは、時としてより複雑な心理学の分野に陥りがちになりますが、この授業では、ビジネスに特化した消費者行動にのみ注目することで、シンプルで分かりやすい心理状態の遷移を追跡することができたのが収穫でした。また Prof. Stephen Rapier は、現職の広告代理店の副社長であり、彼の長年の経験を基にしたその知識もさることながら、テキストに出てくる論理に対して批判的な目を持つことを受講者全員に要求するところなど、机上の理屈に頼り過ぎない実践的な授業を提供する教授でした。
(執筆: Class of 2007 履修生一同)