ブレンド型授業

ブレンド型授業とは、対面とオンラインの活動を効果的に組み合わせた授業形態の総称です。授業の目的に応じて授業形態を選択するため、その組み合わせはさまざまです。異なる形態を適切に組み合わせることによって、対面授業のみよりも学習効果が上がる可能性があるという点も特徴の一つです。

3つの授業形態

授業形態には、大きくは「対面」「同時配信」「オンデマンド配信」があります。

対面授業は、従来の教室で行う授業形態です教員と学生、学生間の討論や意見交換を簡便に行うことができワークに取り組んでいる状況リアルタイムで把握できるため、即時にフィードバックができるといった特徴があります。対面授業は、ロールプレイ等の演習や実技を通してスキルを習得するときに適している方法です

同時配信は、オンラインの同期型です教員は、配信ツールを使えれば対面講義と近いスタイルで授業を行うことができます。また、教員と学生のやりとり、学生間の意見交換などをリアルタイムで行るといった特徴があります。ワークでは、対話やディスカッションなど、同期的なやりとりが比較的多い時に適している方法です

オンデマンド配信は、オンラインの非同期型です。学生は授業時間や場所にとらわれず自分のペースで受講することができ、 講義やテストを繰り返し受講することにより知識が着実に身につきます。知識習得が中心で学生自身のペースで学んだほうが効果的なトピックの場合に適している方法です。

3つの授業形態

1コマの構成例

反転授業
(オンデマンド配信と同時配信)

オンデマンドで学生に知識を教授し、授業時間はブレイクアウトルームで対話する活動を取り入れます。学生同士でテーマについて意見を共有することにより、他者の考えから思考を広げる活動を促進します。

反転授業
(オンデマンド配信と対面授業)

オンデマンドで学生に知識を教授し、授業時間はロールプレイを取り入れます。現実に近い状況を設定し、学生に特定の役割を与えてやりとりをさせることにより、知識の定着や問題解決などを促進します。

オンデマンド授業


オンデマンドで学生に知識を教授し、Moodleの掲示板を用いて、非同期で学生同士ディスカッションする活動を取り入れます。学生同士で議論することにより、テーマに対する理解を促進します。

複数コマの構成例

科目内の複数コマで対面授業とオンライン授業を組み合わせて実施する方法もあります。

たとえば、15回の授業のうち、第1回と第2回、最終回など、対面が望ましい回を対面で実施し、それ以外は対面・同時配信とオンデマンド配信を組み合わせて実施します(例1)。また、実技や実習などの演習がある場合は、対面授業(演習)とオンデマンド配信(講義)を交互に行うという方法もあります(例2)。

科目内における授業形態の組み合わせは、授業の目的、学習到達目標によってさまざまです。 授業形態を授業の目的ならびに期待する学習効果(学習到達目標)を考慮して組み合わせます。

オンライン授業の実施方法は、以下リンクよりご覧ください