ハイブリッド型授業とは?

ハイブリッド型授業とは、対面授業とオンライン授業を組み合わせることで、より柔軟かつ効果的に教育学習を行う方法です。

従来の対面授業にオンライン上での学習を組み合わせることで、講義ビデオを使った知識の習得を自分のペースで行い、対面授業の時間をディスカッションや制作活動などアクティブラーニングに充てることができます。このことで、学習内容の習得をより確実にし、学んだ知識を活用する時間を増やすことが可能になります。また、対面授業をオンラインに同時配信することで、学生が受講場所が選択でき、感染防止対策に役立てることもできます。

ハイブリッド型授業の方法として、「ブレンド型授業」と「ハイフレックス型授業」があります。

ブレンド型授業

対面授業とオンライン授業を組み合わせる授業方法です。

利点

  • 講義ビデオなどのデジタル教材を用いることで、知識習得における学習効果を高める

  • 対面授業の時間をディスカッションや制作活動に充てることで、学んだ知識を用いる機会を増やし、知識やスキルを深く理解し確実に習得する

留意する点

  • 学生が孤独感を感じやすい

  • 学生と教員に技術的支援が必要

  • 教員にコース設計の習得や新しい教授スキルの獲得が求められる

適用例

  • 対面授業とオンライン授業を交互に行う(ローテーションモデル)※反転授業など

  • オンライン授業を主とし、学生の要望に応じて対面授業や対面での質問対応を行う(フレックスモデル)

ハイフレックス型授業

同じ授業を対面授業とオンライン授業の双方で受講できる方法です。

利点

  • 学生が受講スケジュールや体調など、自身の状況に応じて受講手段を柔軟に選択することができる

  • 感染防止対策などの理由で対面授業の実施が困難になった時に、容易にオンライン授業へ移行できる

留意する点

  • 授業配信の準備に手間がかかる

  • 教室と同時配信の両方の学生に注意を払いながら授業を行うため、教員の負担は高くなる

適用例

  • 学生が状況に応じて、対面授業またはオンライン授業での授業を選択する(セルフ・ブレンドモデル)

ハイブリッド型授業の種類

ブレンド型授業の具体的な実施方法について解説します。

ハイフレックス型授業の具体的な実施方法について解説します。

オンライン授業(同時配信)具体的な実施方法について解説します。

オンライン授業(オンデマンド配信)具体的な実施方法について解説します。

参考

  • ブレンド型授業の類型は、以下を参照しています。

    • Staker, H., & Horn, M. B. (n.d.). Classifying K–12 Blended Learning. 22.(リンク

  • 対面授業を主としてオンライン授業を授業時数が半数を超えない範囲で行う授業は、大学設置基準第25条第1項に定められる「面接授業」に該当し、同条第2項に定められる多様なメディアを高度に利用して、当該授業を行う教室等以外の場所で履修させる授業(いわゆる「メディア授業」)には該当しないことが、文部科学省の通知「大学等における遠隔授業の取扱いについて(周知)」に示されています。参考

  • オンライン授業は、大学設置基準で認められた「メディアを利用して行う授業」に該当します。メディアを利用して行う授業の類型については、京都大学CONNECTに詳しく紹介されています。(参考

  • 令和2年度と令和3年度においては、新型コロナウイルス感染拡大を受けて、文部科学省からは授業実施回数や授業方法について弾力的に取り扱うよう通知が出されています。参考

  • オンライン授業を行う場合の講義資料等に含まれる著作権の扱いについては、文化庁から権利団体向けに、新型コロナウイルス感染拡大に対する対応に限り、格別の配慮をするよう通知が出されています。(参考

  • オンライン授業における著作物の扱いについては、こちらのページをご参照ください。