ハイブリッド型授業をはじめよう

教員向けにハイブリッド型授業の導入・実施に役立つ情報を提供しています。

このページでは、教員向けにハイブリッド型授業の実施方法、学習状況の把握と評価のポイントについて紹介しています。

また、教職員が効果的な授業を設計・実施するための手助けをする「授業デザインツールキット」を掲載しています。

インストラクショナルデザイン

授業を設計するためには、教員による講義と学生の活動をどう組み合わせればよいのか、事前課題や事後課題をどのように設定すればよいのかなど、授業全体について検討する必要があります。

インストラクショナルデザイン(Instructional Design:以下、ID)とは、教育活動の効果と効率と魅力を高めるための手法を集大成したモデルや研究分野、またはそれらを応用して学習支援環境を実現するプロセスです(鈴木 2005)。IDは「教えることの科学と技術」であり、単なる経験則や人生訓ではなく、科学的に効果的な教え方を追求していくことを目指しています(向後 2015)。「ハイブリッド型授業をはじめよう」で説明している内容のは、主にIDの枠組みに基づいています。

効果的な授業の実施方法

授業を実施する際には、授業で扱う知識やスキルの教授や履修状況の確認にとどまらず、学習状況の把握や教員と学生との意思疎通、学生間の協同学習など、教育活動をどのように取り入れるかが大切です。

教員が学生に授業に関する情報を伝える「コミュニケーション」、講義など学生に知識を教授する「インプット」、課題など学んだ知識やスキルを確認する「アウトプット」、学生間の協同学習を促す「コラボレーション」、テストなどで知識やスキルが定着したか評価する「アセスメント」 の5つの教授行為をバランスよく取り入れることにより、効果的な授業を実施することができます。

学習状況の把握と評価

ハイブリッド型授業を実施する上では、学生の授業に対する理解度を把握したり、学生からの質問やコメントを受けて授業の進め方を調整することが、授業を改善するために重要です。

とくにオンデマンド配信や同時配信では、対面授業と比べて学生が学習内容を理解できているかを把握しにくく、最終的に十分に学びきれていない学生が多数出てしまうことも懸念されます。オンデマンド配信や同時配信では、対面授業を行う教室の中で自然と行えているような学生の状況把握が難しいため、オンラインならではの工夫が必要となります。

授業デザインツールキット

北海道大学オープンエデュケーションセンターでは、教職員が効果的な授業を設計・実施するための手助けをする「授業デザインツールキット」を開発しました。

このツールキットを使うことで、同じくオープンエデュケーションセンターが開発した授業設計法「リビルド法」により、オンライン授業や対面授業を効果的に組み合わせた授業を設計することができます。

このページでは、リビルド法の特徴とツールキットの使い方について説明します。

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