FAQ

これまでに学内からいただいた質問に対する回答をFAQとして掲載しています。

ELMS

Q:学外からELMSにアクセスする方法を知りたい

A:教職員は全学SSOを経由してELMSにアクセスする必要があります。全学SSOに学外からアクセスする場合には、ワンタイムパスワードを学外から取得するための設定を、事前に学内から済ませてください。
・ワンタイムパスワードを送付するメールアドレスの設定
・ワンタイムパスワードを送付するアプリの設定

Q:お知らせを出す方法を知りたい

A:ELMSグループの参加者にお知らせを出すには、ELMSポータルのグループページに移動し、「お知らせ登録・管理」をクリックして、お知らせを作成し送信して下さい。送信したお知らせは、参加者のELMSポータルトップページに掲載されます。お知らせを参加者のメールアドレス宛にも送付することが可能です。具体的な操作方法は、以下の資料をご参照ください。
資料:お知らせ掲載手順

Q:グループに特定の学生を参加させたい(強制参加)

A:ELMSグループに、グループの代表者と管理者は特定の参加者を強制的に参加させることができます。作業には参加させたいユーザの職員番号または学生番号が必要です。 具体的な操作方法は、以下の資料をご参照ください。
資料:強制参加の手順

Q:履修が完了していない学生に授業の案内を出したい

A:学生がELMSグループに未登録であっても、授業の案内を出すには、Moodleグループのゲストアクセスを有効にして、履修確定前の学生にガイダンス資料を閲覧させることが可能です。具体的な方法は、以下の簡易マニュアルをご確認ください。  
簡易マニュアル

Q:メーリングリストを作成するために受講学生のメールアドレスを取得したい

A:ELMSポータルのグループに移動し、左側のメニュー「グループ管理」をクリックして「参加者情報」をクリックすると、グループに参加する教員と学生の一覧が表示されます。メールアドレスを取得したい学生の「ユーザID」左側にあるチェックボックスを選択し(一番上のチェックボックスを選択すると、全てが選択されます)、「EXCEL出力」をクリックすると、xlsx形式の一覧が取得できます。学生のメールアドレスのみを抜き出し、HINESメールやGoogleグループでメーリングリストを作成してください。

Q:ELMSアカウント、ELMSメールアカウントの有効期限について教えてください

A:【学生】離籍日から60日でGoogleのサービス、Moodle、ELMS端末が利用不可となります。(ELMSポータルへは180日目までログイン可)

  【教職員】離籍日から20日で、Googleのサービス、Moodle、ELMS端末が利用不可となります。(ELMSポータルへは全学SSO利用停止までログイン可。全学SSOの利用停止時期は、正規職員と非正規職員で異なる。)

Q:サイズの大きいファイルを送受信したい

A:ELMSファイル宅配機能が便利です。ELMSポータルサイト下部のリンクからアクセスできます。詳しい利用方法は以下の動画をご確認ください。
動画:ELMSファイル宅配

Q:ELMSのGoogle Workspace(旧G Suite)を使う方法を知りたい

A:ELMSのGoogle Workspaceにログインするには、2つの方法があります。
1)https://www.google.com/にアクセスし、ELMSで発行されたメールアドレスとELMSのログインパスワードでログインする
2)ELMSにアクセスし、左側のメニュー「G Suite」をクリックし、メール(Gmail)、カレンダー(Googleカレンダー)、ファイル共有(Google Drive)を選択する

Q:Google Classroomに@elms(eis).hokudai.ac.jp以外のユーザを追加できない

A:本学のELMSに付帯するGoogle WorkspaceはELMSのユーザである北大の教職員学生のみをサービスの対象としています。そのため、メンバーとしてELMSメールアドレス以外を使うアカウントは登録できない仕組みとなっていますので、ご了承ください。

Q:Google Driveの容量制限を知りたい

A:2022年度中に1アカウント毎の使用容量上限を教員は50GB、学生及び職員は20GBに制限する予定です。

Q:Google Driveで資料をダウンロードせず閲覧させたい

A:以下の手順でダウンロードを抑止することができます。
1)制限するファイルを選択します
2)右クリックし、「共有」を選択します
3)歯車ボタン(他のユーザーとの共有設定)をクリックします
4)「閲覧者と閲覧者(コメント可)に、ダウンロード、印刷、コピーの項目を表示する」のチェックバックスをオフにします
5)「保存」→「完了」をクリックします
画像:Google資料ダウンロードの抑止

Q:Google Chatが使えない

A:Google Chatは、チャットルームを開設するときにに学内のユーザを検索できてしまう恐れがあることから、現時点でサービスを有効にしていません。授業等でチャットを使いたい際には、Moodleの「チャット」をご利用ください。「チャット」をMoodleで利用するには、Moodleの「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「チャット」を選んで設置してください。
画像:Moodleチャット

Q:Moodleへのログイン方法を知りたい

A:ELMSポータルのグループに入り、グループページの左側に「Moodle」のリンクがあるので、そのリンクをクリックして移動してください。
画像:Moodleへの遷移

Q:Moodleページの編集方法を知りたい

A:Moodleページの右上にある「編集モードの開始」をクリックすると、Moodleページを編集できるようになります。
画像:Moodleの編集

Q:Moodleのトピックの編集方法を知りたい

A:トピックにファイルや課題等を追加したい場合には、「活動またはリソースを追加する」をクリックしてください。
画像:Moodle活動の追加

Q:Moodleでレポート課題を作る方法を知りたい

A:「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「課題」を選んでください。課題名と提出期限、提出タイプ、フィードバックタイプ等の設定ができます。

提出タイプ
・オンラインテキスト(フォームにレポートを書かせる) 
・ファイル提出(Wordファイル等に書いたレポートをファイルで提出させる)
■フィードバックタイプ
・フィードバックコメント(提出課題にフォームで書いたコメントを返す) 
・オフライン評定ワークシート(評定のためのワークシートを手元にダウンロードして、記入したファイルをアップロードする) 
・フィードバックファイル(提出課題を採点したファイルを返却する)

詳しくは以下をご参照ください。
画像:Moodle課題の追加

資料:レポート課題の設定

Q:Moodleで小テストを作る方法を知りたい

A:「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「小テスト」を選んでください。

詳しくは以下の資料をご参照ください。
画像:Moodle小テストの追加

資料:Moodle小テストの作り方

Q:Moodleで作れる小テストの種類を知りたい

A:以下のタイプの小テストを作成することができます。
・多肢選択問題
・○/x問題
・組み合わせ問題
・記述問題
・数値問題
・作文問題 等

詳しくは以下の資料をご参照ください。
資料:小テストの種類と作り方

Q:Moodleで学生のグループ活動を評価したい

A:Moodleの「グループ評定」を使って、教員の方で評価した学生のグループ活動の状況を採点し、Moodle上に記録することができます。

詳しくは以下の資料をご参照ください。
資料:Moodleグループ評価の方法

Q:Moodleのレポート課題ルーブリックを使う方法を知りたい

A:レポート課題のルーブリックを使う場合には、まず課題を作成します。その後、課題の設定画面の右上にある歯車をクリックし「高度な評定」を選択します。アクティブ評定方法から「ルーブリック」を選ぶと、ルーブリックを作成することができます。

詳しくは以下の資料をご参照ください。
資料:Moodleルーブリック作成

Q:Moodleで学生が履修した状況を知りたい

A:Moodleの「分析グラフ」を使うと、学生がMoodleにアクセスしている状況や課題の提出状況をグラフで確認することができます。具体的な操作方法は、以下の資料をご参照ください。
資料:Moodleログ確認方法

Q:Moodleのフォーラム(電子掲示板)を使いたい

A:「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「フォーラム」を選んでください。フォーラムの設定方法と利用のポイントは、以下をご参照ください。
画像:Moodleフォーラム

資料:Moodleフォーラムの利用方法

Q:Moodleでファイルを共有したい

A:Moodleのグループにファイルやフォルダを掲示し、参加者にファイルを共有することができます。Moodleを編集モードにして、「活動またはリソースを追加する」から、「ファイル」または「フォルダ」を選んでください。具体的な操作方法は、以下をご参照ください。
画像:Moodleファイル/フォルダ追加方法

資料:Moodleファイル/フォルダ掲載手順

Q:Mediasiteでビデオを配信したい

A:MoodleのMy Mediasiteに動画をアップロードすることで、ビデオが配信できます。Mediasiteを使うには、Moodleを編集モードにして「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「Mediasiteコンテンツ」を選んでください。ビデオをアップロードできるMy Mediasiteの画面が表示され、ビデオをトピックの中に掲載することができます。具体的なアップロード方法は、以下をご参照ください。
画像:Moodleビデオの追加

資料:Mediasiteへ動画をアップロードする方法

Q:学生が動画をダウンロードせず視聴できるようにしたい

A:MoodleのMediasiteをご利用ください。Mediasiteを使うには、Moodleで編集モードを有効にした後、「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「Mediasiteコンテンツ」を選んでください。ビデオをアップロードできるMy Mediasiteの画面が表示され、ビデオをトピックの中に掲載することができます。

Q:Mediasiteで配信した動画の視聴状況を知りたい

A:My Mediasiteの「分析」から、ビデオの視聴状況を確認することができます。具体的な操作方法は、以下の資料をご参照ください。
資料:Mediasiteログ確認方法

Q:学生に手書きのレポートを提出させたい

A:Moodleの課題で、レポートとして学生が手書きで書いたレポートをスマートフォンなどでスキャンさせ、画像データでアップロードさせる方法があります。レポートを手書きで採点して返却する場合は、課題の設定でフィードバックタイプを「フィードバックファイル(提出課題を採点したファイルを返却する)」としてください。

Q:学生が音読した音声を提出させたい

A:Moodleの課題で、学生がパソコン等で録音した音声を、音声データでアップロードさせる方法が考えられます。

Q:Moodleのメッセージ機能が使えない

A:Moodleのメッセージ機能は、グループの参加者以外のユーザを検索できてしまうため、現時点ではサービスを有効にしていません。グループ参加者に一斉通知をしたい場合には、ELMSポータルのお知らせ機能を使ってください。メールにてお知らせを通知することも可能です。

Q:Moodle昨年使用した小テストを今年の講義で再使用したいのですが可能ですか

A:Moodleのバックアップとリストアという機能を使って、今年度のグループに前年度グループの内容を引き継ぐことができます。前年度グループにて内容をバックアップし、今年度グループにリストアする、という作業になります。バックアップ対象は、グループ全体及びコンテンツ個別でも選択可能です。

また、リストア先のグループで個別に編集も可能です。詳細な手順は、「授業支援システム_教職員向けマニュアル」16 グループをバックアップ,リストアする を参照してください。

なお、リストア時に、「このグループのコンテンツを削除してリストアする」を選択し実行すると、操作を行ったユーザ以外の、Moodleコース参加者が削除されてしまいますのでご注意ください。

Q:計算機サーバ利用時に、ユーザ領域に保存したデータはどうなりますか

A:計算機サーバに作成されるユーザ領域(ホームディレクトリ)に保存したデータは当面の間保持されますが、メンテナンス時などに初期化することがありますのでご承知置きください。

Q:履修者からMoodleページ内コンテンツがどう見えるか、確認することはできますか

A:可能です。

履修者からの見え方を確認したい画面を開いた状態で、右上のユーザメニュー>ロールを切り替える>学生 をクリックすると、学生ロールに切り替わり、右上の教員名の下に、現在選択中のロール名「学生」が表示されます。学生ロールでページを確認できたら、右上のユーザメニュー>通常ロールに戻る をクリックしてロールを元に戻します。

なお、この一時的に別のロールに切り替える方法では、実際のユーザとは見え方が異なる場合がありますので、より厳密な確認が必要な場合は、ELMSポータルにて学生権限の特別参加者IDを発行し、当該ID及びパスワードにてELMSログインページ(https://www.elms.hokudai.ac.jp/)からログインの上、確認してください。その際、別のブラウザからログインすることで、教師/学生ロールの比較が容易になります。

特別参加者IDの発行手順は、HELP>マニュアル>ポータル_教員向けマニュアルの「8.5. 特別参加者 ID発行」を参照してください。

Q:Moodleの「課題」での提出物を一括ダウンロードしたのですが、zipファイル解凍後にファイル不足や文字化けが起こります

A:Windows OS環境で、Moodleの「課題」での提出物を一括ダウンロードする場合、ダウンロード後の解凍や再圧縮の際には、UTF-8対応のアーカイバ(【例】CubeICE、7_zip等)をご利用ください。

UTF-8非対応のアーカイバを利用すると、解凍後のファイル不足や文字化けが起こる場合がありますので、ご注意ください。なお、UTF-8対応のアーカイバ利用でも文字化け等が起こる場合は、「課題一括ダウンロードの設定」における文字コードをUTF-8に設定の上、再度ダウンロード後、UTF-8対応アーカイバで解凍を行ってください。

設定手順は以下のとおりです。

【手順】

Moodleコース内 右上 自身のアカウント名右横 ▼>プリファレンス>課題一括ダウンロードの設定>ZIPファイル内の文字コード:「UTF-8」を選択>設定を保存する

Q:Moodleのアクセスログを確認することはできますか

A:可能です。

Moodle右上 歯車マーク>さらに…>レポート>ログ

から確認・DLしてください。

なお、Moodleのログについては、ログの肥大化はサーバ運用の妨げとなる可能性があることから、保持期間を制限し180日でデータベースから削除される仕様としております。180日以前のログが必要な場合は、以下項目をELMSお問合せからご連絡いただければ、データを抽出しお渡しすることが可能です。

・該当グループID:

・該当課題名称:(※課題単位での指定が難しい場合は、抽出期間のみでも可)

・抽出期間:●年●月●日~●年●月●日

授業の設計

Q:オンライン授業の種類を知りたい

A:オンライン授業には「同時配信授業」「オンデマンド授業」「ブレンド型授業」「ハイフレックス授業」があります。

同時配信授業:授業を同時にオンラインで受講する授業方法です。教員は講義室や研究室から、ビデオや音声を使ってリアルタイムに授業を配信します。学生は自宅等からビデオや音声を受信します。

オンデマンド授業:授業を学生の都合に合わせて受講する授業方法です。教員はインターネット上で資料や講義ビデオ、課題を配布し、学生は好きな時に好きな場所からアクセスし学習します。

ブレンド型授業:対面授業とオンラインでの予習復習を組み合わせた授業方法です。

ハイフレックス型授業:ひとつの授業を同時に対面またはオンラインで受講でき、事後的にオンデマンドでも受講できる柔軟性の高い授業方法です。

Q:オンライン授業を設計するポイントを知りたい

A:オンライン授業を設計する際に「学習目標の再確認」がポイントになります。具体的には「オンライン授業を受けた学生が何をできるようになるか」に留意することが大切です。また、授業を5つのパートで捉え、90分の授業内で組み立てることも重要です。

1)コミュニケーション(意思疎通)
・オンライン授業の受け方や評価方法などを明確に伝える
・既存のシラバスと異なる場合は相違点を明確に伝える
・授業期間中はELMSの「お知らせ」で連絡事項を伝える

2)インプット(講義)
・同時配信/オンデマンド配信、音声配信(講義概要を配布し、音声で解説する)、テキストの配布

3)アウトプット(課題)
・ELMSのMoodle を利用した、小テストの実施やレポートの回収を行う
・フォーラム(電子掲示板)を利用して、意見交換や質疑応答を行う

4)コラボレーション(共同作業)
・ビデオ会議ソフトのグループ機能やブレイクアウトルーム機能を利用する
・授業中の質問はビデオ会議ソフトのチャット機能を利用する

5)アセスメント(評価)
・ビデオ会議ソフトやELMSのMoodleで出席の確認をする→メールアドレスを収集し名簿と照合/授業中にしてしたキーワード書かせる小テストの実施など

図:授業設計のポイント

Q:オンライン授業の方法を選択する方法を知りたい

A:オンライン授業を4つの種類に分けて、それぞれの適する例をご紹介します。

1)同時配信授業
・教員と学生、または学生間での同期的なやりとりが比較的多い授業
・教員や教育プログラムの都合でこれまでの授業スタイルを変えづらい場合

2)オンデマンド授業
・同時配信授業でなくてもよい授業
・教員がある程度授業スタイルを変えられる場合

3)ブレンド型授業
・すべて同時配信授業でなくてもよい授業
・学生の理解度に合わせた授業を行いたい場合
・個人ベースで課題に取り組みスキルの習得を目指す場合

4)ハイフレックス型授業
・学生の状況に応じて、対面やオンライン、さらにオンデマンドでも受講できるようにしたい場合
・いずれの授業パターンでも同等の教育効果が期待できる場合

Q:学生の学習状況を把握したい

A:学生の学習状況を把握するためには、「小テスト」や「ミニレポート」「リフレクション」を実施します。講義でアウトプットするものがあることによって、学生の集中力を維持したり、継続的な学びを促したりすることができます。教員は小テストなどで学生の理解度を把握することができるため、次の授業でフォローすべきポイントが明確になります。
図:学習状況の把握(小テスト・ミニレポ・リフレクション)

また、学生からのフィードバックや質疑応答は、ビデオ会議ソフトの投票機能や Googleフォーム、Moodleの掲示板を利用する方法もあります。
画像:Googleフォームを利用したコメントカード作成例

Q:学習評価の種類を知りたい

A:学習評価は、その「評価目的」と「評価対象」によって分類することができます。

■評価目的による分類
学習評価は評価の目的により「診断的評価」「形成的評価」「総括的評価」に分類することができます。

1)診断的評価:教授学習活動の前に、学習者の既有知識や特性を把握するために行う評価
2)形成的評価:教授学習過程の途中で、学習者が設定した到達目標に向かっているかを把握するために行う評価
3)総括的評価:教授学習過程の後に、学習者が到達目標に達したかを把握するために行う評価
図:学習評価の種類

■評価対象による分類
学習評価は学習者が身に付けた知識や技能の何を評価するかによって、オンライン授業での評価方法が異なります。

1)記憶の定着を評価する(宣言的知識)
学習目標が記憶の定着であれば「選択回答式問題」や「自由記述問題」で評価します。オンライン授業ではMoodleの小テスト機能やGoogleフォームを用いる方法があります。

2)知識の応用を評価する(手続き的知識)
学習目標が学習内容を理解し応用することであれば「レポート課題」や「実技テスト」で評価します。オンライン授業ではMoodleへの画像やレポートの提出、Zoomを利用する方法があります。評価に際し、人によって評価基準がブレないよう「ルーブリック評価」を取り入れる方法もあります。ルーブリック評価では、人の価値観などに左右されない一貫性のある評価基準を作成します。ルーブリックはMoodleの「課題」で作成することが可能です。

教材の作成

Q:オンライン教材の作り方を知りたい

A:オンライン教材にはいくつかの形式があります。

形式1)読みもの教材:対面で配布していた資料をPDFにして配布するしたり、Moodleにテキストを記載し学生に読むことを課すなどの教材
形式2)音声教材:講義概要を配布し、音声で解説する教材
形式3)動画教材:知識要素を説明し理解を促す講義動画や実技ややり方を説明する動画教材

動画作成に使えるソフトをご紹介します。
・PowerPointの画面収録
・Zoomを使った収録(マイミーティングを立ち上げてレコーディングし、ミーティングが終了すると書き出される)
・Zoomを使ったコンテンツの提示(画面共有でPower Pointの画面を見せる/iPadを用いてホワイトボードのように見せる)

また、「形式3)動画教材」を作成する場合のポイントを記載します。
・ビデオの長さは6分未満
・講師の顔を見せる編集
・高価な機材は不要、気さくな雰囲気作り(語りかけるような)を工夫
・動きのある動画(ポインタで強調表示したり、即興のトークを交えるなど)
・熱心に元気に教える(少し早めに話しても大丈夫)
・講義は最初の数分が大事
・チュートリアルのようなやり方を解説する場合は、つまんで視聴されることもあるので動画時間が長くても大丈夫

Q:オンライン教材の編集方法を知りたい

A:教材を編集することは学習者への配慮につながります。「学びを阻害する要因を取り除く」ことや「学びを補助する工夫」なども編集のポイントです。
図:編集のポイント

ここでは、Adobe Premiereを使った動画を編集をご紹介します。 「部分的に動画をカットする方法」「音量調整、ノイズをカットする方法 」「動画の分割、データ容量を削減する方法」を以下の動画にて確認することができます。
動画:映像を編集する ~Adobe Premiereを使った編集方法~

Q:オンライン教材のアクセシビリティを高めたい

A:ユニバーサルデザインには、「環境の視点」「話す視点」「見せる視点」の3つの視点があります。 環境の視点では、 ・学生が事前に読むことができるよう講義資料を事前にアップロードする ・繰り返し視聴したり一時停止することができるようオンデマンド型にする 話す視点では、 ・話す速度を下げ、はっきりと口を動かすことや最後まで一定の声の大きさで話す ・指示語(それ、あの、ここ等)は多用しないこと 見せる視点では、 ・UDフォントを使用し、重要なことは文字化する ・字幕をつける場合はコントラストをはっきりさせる などがあります。
図:教材のアクセシビリティを高めるポイント

著作物の取り扱い

Q:オンライン教材に含まれる著作物の利用について知りたい

A:授業の範囲と認められる場合は、補償金制度に基づき著作物の利用が可能です。ただし、補償金制度の範囲を超える利用(授業以外での利用)については、これまで通り著作権者からの許諾が必要です。また、利用を禁止するような利用規約がある場合は、著作権者に問合せる必要があります。
資料:授業目的公衆送信補償金制度について(利用要件・注意点・FAQ)

Q:補償金制度では海外の著作物も対象となるか知りたい

A:補償金制度では国内外問わずすべての著作物が対象となります。

Q:海外の学生に対して事前学習として論文の一部をサイトにアップロードしたい

A:事前学習や授業の一貫であれば、資料の一部をアップロードして学生に共有しても問題ありません。ただし、アップロードする際はその授業の受講者だけがアクセスできる限られた環境であることが重要です。一般の人がアクセスできるサイト等で公開すると著作権侵害になります。また、授業期間が終了したら掲載資料を削除する必要があります。

Q:オンライン授業でテレビ番組を録画した映像を使えるか知りたい

A:番組の一部であれば補償金制度の範囲で利用可能です。ただし、著作権者の利益を不当に害する利用方法は認められません。また、コピーやアクセス制限がかかっている著作物(市販のDVDなど)の取り扱いについては、SARTRASが提供している運用指針でも具体的な方針は公表されていないので利用する場合は著作権者へ問合せる必要があります。

授業の実施

Q:HINES有線を直接パソコンに接続してオンライン授業を実施したい

A:各教室等にあるHINES有線を利用するには事前に端末接続申請を行う必要があります。

端末接続申請に必要なMACアドレスを準備する
1)パソコンの「設定」より「ネットワークとインターネット」をクリック
2)「状態」に表示されている「ハードウェアと接続のプロパティを表示する」をクリック
3)“ 名前:イーサネット ” に表示されている “ 物理アドレス(MAC)” の文字列をコピー

DHCP端末接続申請を行う
1)SSOのポータル画面より「HINES」をクリック
2)「HINES登録申請手続き」より「DHCP端末接続申請」の「新規取得」をクリック
3)“ MACアドレス ” 欄にコピーした文字列、機種名・OS名を入力し「新規確認」をクリック
4)確認画面が表示されるので「実行」をクリックし完了
※申請完了後、15分程度で反映される見込みです。

実際の操作画面は、以下の資料をご参照ください。
資料:DHCP端末接続申請方法

Q:ELMSに学生をTAとして登録したい

A:ELMSポータルでグループにTAを登録して教員権限をつける方法について紹介します。

1)ELMSポータルのメニューバーの「グループ管理」より、「参加指定・参加承認」をクリックします
2)強制参加欄に対象者のELMS IDを入力し「強制参加確認画面に進む」をクリックし、登録します
3)再度ELMSポータルのメニューバーの「グループ管理」より、「管理者指定」をクリックします
4)対象者のチェックボックスをオンにし「確認画面へ進む」をクリックし、登録します

また、ELMSポータルでの権限がそのままMoodleに反映されます。
・ポータルの代表者及び管理者=Moodleの教師
・ポータルの参加者=Moodleの学生

「編集権限のない教師」の設定
・Moodleのメニュー「参加者」をクリック
・一覧の参加者で、編集権限のない教師にしたいアカウントの「ロール」をクリック
・「編集権限のない教師」を選択
・ロールが「編集権限のない教師」と「学生」になるため、「学生」のロールを×ボタンで削除
・フロッピーディスクのアイコンをクリックして確定

実際の操作画面は、以下の資料をご参照ください。
資料:ELMSに学生をTAとして登録する方法~「編集権限のない教員」の設定方法~

Q:学生が提出した課題に採点・コメントしたい/学生へのフィードバックを増やす方法を知りたい

A:Moodleの「課題」に用意されたフィードバック機能を用いることが有効です。フィードバックの方法には、いくつか種類があります。課題内容に適したフィードバック方法を選んでください。
■フィードバックタイプ:フィードバックコメント(提出課題にフォームで書いたコメントを返す) オフライン評定ワークシート(評定のためのワークシートを手元にダウンロードして、記入したファイルをアップロードする) フィードバックファイル(提出課題を採点したファイルを返却する)

Q:Zoomのブレイクアウトルームで学生に書記を取らせたい

A:Zoomのチャット機能を利用し、議事録をとることが可能です。
チャットを保存するためにはZoomの設定から「ミーティングにて(基本)」の項目にある「チャット」を有効にし、「参加者がチャット保存しないようにする」のチェックボックスを無効にします。

具体的なチャットを記録する方法については次の通りです。
・ブレイクアウトルームでは、書記を決めるよう指示をする→書記はチャットに記録する
・グループチャットはメインルームへ自動転送されない(グループメンバーのところにのみ残る)ので、書記はメインルームのチャット(全員)にグループチャットをコピペしたものを送る
※チャットをテキスト化(PDF)して、Moodleなどに掲載して共有することもできます

<留意点>
・グループチャット自体は画面共有しても表示されないので、読み上げながらフィードバックする必要があります

Q:手書きツールを効果的に使いたい

A:手書きを交えた動画はスライドのみの動画よりも学生の視聴行動が向上すると言われています。また、コミュニケーションの手段の一つとしても活用できます。ここでは手書きツールとして、Google Jamboardをご紹介します。

Google Jamboardアプリの特徴:
・ホワイトボードを作って共有できる
・教員用/学生ごとにホワイトボードを用意できる
・書き込みの様子をリアルタイムで共有できる
・書き込んだホワイトボードを画像で保存可能

詳しくは以下の動画をご参照ください。
動画:Jamboardの活用方法

Q:Zoomを使った同時配信授業で板書を使いたい

A:ZoomとJamboardを組み合わせた板書の方法です。
1)iPadでJamboardを起動しておきます
2)Zoomの画面共有で「iPhone / iPad」を選択し、iPadの画面を共有します
※注意点:初めてiPhone / iPadを画面共有する場合は、PC側にプラグインが必要になりますので事前に設定しておくことをおすすめします
画像:ZoomとJamboardの組み合わせ(実際の様子)

動画:ZoomとJamboardの組み合わせ(実際の様子)

Q:同時配信授業にグループワークを取り入れる方法を知りたい

A:Zoomのブレイクアウトルームを利用して、学生を小グループに分ける方法を紹介します。
1)参加者の人数に応じて、グループに学生を自動または手動で割り当てる。
2)ブレイクアウトルームを開始する。グループワーク中に学生にZoomのチャットを使って書記を取らせることも可能。
3)グループワークが終わったらブレイクアウトルームを閉じる。グループごとにとったチャットのテキストを使いながら、学生間でグループワークで話し合った内容などをグループごとに発表する。

操作方法の注意点については、以下の資料をご参照ください。
資料:同時配信授業グループワーク

Q:Zoomの参加記録の方法を知りたい

A:Zoomの参加記録をする方法を紹介します。
1)Zoomミーティングの設定画⾯で[登録]→ [必須]を有効にします。
2)(1)[レポート]→ [⽤途]をクリックしてミーティングの記録を表⽰します。
3)[参加者]→ 詳細記録表⽰→[エクスポート]で参加者の情報を記録することができます。

操作手順については、以下の資料をご参照ください。
資料:Zoomの参加記録をする⽅法

Q:オンデマンド授業にグループワークを取り入れる方法を知りたい

A:Moodleのフォーラムを利用して、学生が好きな時間に自分のグループにアクセスし、議論などのグループワークをする方法を紹介します。
1)Moodleで「活動またはリソースを追加する」をクリックした後、メニューの中から「フォーラム」を選ぶ。
2)「新しいディスカッショントピックを追加する」をクリックし、学生が議論に用いる掲示板を設置する。

フォーラムの設定方法・利用のポイントは、以下の資料をご参照ください。
画像:Moodleフォーラム
資料:Moodleフォーラムの利用方法

Q:ブレンド型授業の事例を知りたい

A:ブレンド型授業とは、対面授業とオンラインでの予習復習を組み合わせた授業形態のことです。具体的には、以下のような対面授業とオンラインとの組み合わせ方法があります。

1)対面授業で学習した内容の補習や、発展的な学習になるようなオンライン教材をMoodleに用意し、授業外での学習を促す
2)教員が用意したオンライン教材で授業で学ぶ知識内容を予め予習し、授業では予習を前提として、グループ討論や制作活動など、学んだ知識を使う学習を行う(反転授業)
3)対面授業で学習した内容の復習となるグループ討論や制作活動を用意し、授業後にZoomやMoodleを使い、オンラインでグループ活動を行う

新型コロナウイルス感染拡大以前にも、対面授業の前後にMoodleを使った課題提出やフォーラムでのグループワークなどを組み合わせて、効果的に学習を進める方法が考案されてきました。新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、授業形態がオンライン中心になったことでブレンド型授業の特徴が少々分かりづらくなっていますが、本学でも令和3年度からは対面授業とオンライン授業の効果的な組み合わせが目指されていることから、ブレンド型授業の効果的な活用が期待されます。

Q:ハイフレックス型授業のやり方を知りたい

A:ハイフレックス型授業を行う際は、TAなどと連携して異なる場所にいる学生の状況を適時的に把握しながら授業を進めることが重要です。ハイフレックス型授業で配慮すべきポイントなどは以下の通りです。

1)資料など「画面共有」を教室のスクリーンへ投影する
・教室とオンライン授業で画面の見え方が同じになるよう配慮します  
★準備する機材:講義配信用のPC、Zoom受信用のPC

2)ポインターの操作はPC上で行う
・レーザーポインタは使用しません(多くのレーザーポインタは、教室のスクリーンのみに表示されるため、オンラインで受講している学生には見えません)
・PCのカーソルは比較的見えづらいため、ビデオ会議システムに搭載されているポインターを使います

3)聞き取りやすい声を届ける
・声の大きさを安定させるためにマイク付きイヤホンを使います
・授業開始前にマイクテストを行い、事前にPC側の音量出力のボリュームを調整しておきます
・教室内で、学生も同じミーティングルームに入り授業を行う場合は、ハウリング防止のためマイクをオンにしないよう注意を促します
・教室と同時配信授業を受ける学生の両方の声を聴きとるために、イヤホンは片耳のみ装着したり、オープン型イヤホン(周囲の音も聞こえるタイプ)を使用します
★準備する機材:マイク付きイヤホンやオープン型イヤホン

4)授業をレコーディングして配信する
・オンデマンドで受講する学生と教室に入室できなかった、ネットワーク環境が悪かったなど、リアルタイムで受講できなかった学生に向けて、録画したビデオを配信します

詳しい実施方法は、以下をご参照ください。

ハイフレックス型授業の実施方法

Q:ハイフレックス型授業の留意点を知りたい

A:ハイフレックス型授業では、教室環境の整備(PC画面を投影するスクリーンや配信用カメラの準備など)や教室と同時配信の両方の学生に注意を払いながら授業を行うことに留意する必要があります。また、比較的人数が多い講義など、教員が教室のマイクを使用する必要がある場合は、ハウリング対策が必要です。あらかじめマイクテストを行うなど、事前チェックは不可欠です。また、学生が対面またはオンラインで受講したかを確認することも重要です。