同時配信

同時配信とは、インターネットを利用して同時的に教育学習を行うことです。

同時配信授業とは、インターネットに接続されたパソコンやスマートフォンを使って、教員が講義を行い、学生が受講することによって、講義室に集まらなくても授業が行えます。教員は講義室や研究室から、ビデオや音声を使って授業を配信します。学生は自宅等からビデオや音声を受信します。

同時配信のステップ

ステップ1:配信用の機材を用意する

まず、授業を収録できる環境を用意します。

業務用のパソコンに、Webカメラやマイク、イヤホンを接続します。Webカメラは内蔵のカメラでも結構です。音質を向上させるため、外付けのマイクやイヤホンを使うことを強くお薦めします。安定したインターネット環境に接続することもお忘れなく。

機材の例

  • 業務用PC

  • Webカメラ

  • マイク付きイヤホン
    スマートフォンで使うようなイヤホンプラグ接続のマイク付きイヤホンで十分です。

  • ネットワーク環境
    有線LANまたは安定した無線LANに機材を接続してください。HINES-WLANやeduroamなどの学内公衆ネットワークは、同時利用者が多いと接続が不安定になることがありますので、ご注意ください。

ステップ2:配信用アプリケーションを用意する

パソコンやスマートフォンから授業を配信・受信できます。

業務用のパソコンに、WebExやGoogle Meet、Zoom等のソフトウェアをインストールして、授業を行うバーチャル会議室を作成してください。ビデオ会議ソフトウェアを使うことで、以下のような授業配信に必要な作業を一括して行えます。

  • リアルタイムの授業配信

  • Powerpointなどのスライド画面の提示

  • チャットツールを使った質疑応答

  • 授業の録画

ビデオ会議ソフトウェア

Zoom

  • 教職員用のアカウントを取得すれば、無料で使えます。

  • 詳しい使い方と留意事項については、大阪大学が制作した「Zoom+α」に詳しく紹介されていますので、ご覧ください。(リンク:外部サイト)

Google Meet

  • ELMSで提供されるGoogle Workplaceに付帯され、全ての教職員が使えます。

  • 250名まで参加することが可能です。

  • 詳しい使い方は、Googleのヘルプ(外部サイト)をご覧ください。

Webex Meetings

  • 大学から有償アカウントが提供されています。

  • 提供されたアカウントであれば、最大1000人まで参加することが可能です。

  • 詳しい使い方と留意事項については、上記のガイドをご覧ください。

Zoom

北海道大学では本学では,教育環境整備の一環として、Zoom社との包括契約を締結しています。

ZoomはELMSと連携しており、Zoom に「Google からサインイン」することで、ELMS メールアドレスにて Zoom を利用することができます。
Zoom へのサインイン方法は以下の「Zoom サインイン方法手順」を参照ください。

Zoomのサインイン方法.pdf

<問い合わせ先>
サインイン方法等、ご不明な点は、以下にお問合せください(学内関係者に限ります)

高等教育推進機構オープンエデュケーションセンター
Zoom ヘルプデスク
E-mail : hu_zoom_student_support(a)huoec.jp
(a)を@に変えてお問合せください。

Zoom の一般的な利用方法については、下記URLをご参照ください。

Zoom 公式ホームページ内「Zoom サポート」https://support.zoom.us/hc/ja

Zoom+α(大阪大学)
https://zoom.les.cmc.osaka-u.ac.jp/

Google Meet

Google Meet を使ったバーチャル会議室の作成手順は、以下の動画をご確認ください。

G-Suite_Google Meetを使った同時配信授業(音声あり動画)

Webex

参考:Webexの詳しい使い方は、Cisco社のセットアップガイドにわかりやすく紹介されています。

Cisco Webex Meetings かんたんセットアップガイド
https://www.cisco.com/c/dam/global/ja_jp/products/collateral/conferencing/webex-meetings/cisco-webex-meetings-easy-setup-guide-jp.pdf

ステップ3:学生に通知する

使用するソフトウェア、会議室のアクセス方法、受講にあたっての注意を知らせる。

学生が戸惑わないように、受講方法を正確に通知しましょう。

通知のポイント

  • 学生への通知には、ELMSグループのお知らせを使うのが便利です。G Suite for EducationのGoogleグループや、HINESのサービスでメーリングリストを作って学生を登録することも便利です。

  • 通知の際には、「授業配信を実施する日時」「使用するビデオ会議ソフトウェア」「会議室のURL」を忘れずに通知しましょう。

  • 同じ会議室を繰り返し使う場合、会議室のURLをELMSのMoodleに貼り付けておくことで、常時周知をすることもできます。

ステップ4:授業配信

学生の出欠状況を確認しつつ、質疑応答の機会を作りましょう。

ELMSの小テストを使って、学生の出欠を確認しましょう。ビデオ会議ソフトウェアのチャットを使って、学生からの質問に答えることも心かげましょう。

ステップ5:学習評価

学生に課題を出すなどして、履修状況を把握しましょう。

ELMSの課題を使って、学生の授業に対する理解度を確認しましょう。ELMSのフォーラムを使って、教員と学生、学生同士で話し合いできる場を作るなど、教員学生間のインタラクションが増えるように心がけましょう。

授業配信後の質疑応答と学習評価

授業配信が終わった後の質疑応答や、課題の提出による学習評価は「オンデマンド配信」の実施方法が参考になりますので、ご覧ください。

学習状況の把握と評価

オンライン授業で、学生からのフィードバックや質疑応答、課題や小テストを使った「小刻み評価」で学生の学習状況を把握する方法についてご紹介します。