創造する脳へ
アインシュタインを持ち出すまでもなく、世の中には天才と呼ばれる大変な頭脳の持ち主がいます。サヴァン症候群と診断される人がいます。社会生活が苦手ですが、やたらとある分野の頭がいいのです。
私もある小学生低学年児で、兄が英語を勉強している傍にいるだけで、共通一次試験の英語をほぼ満点取る子を診ています。驚異的な頭脳で驚きます。
これらのことは、人間の脳が本来大変な可能性を秘めていて、我々はその一部しか活用していないことを意味します。
我々は、頭が良くないと悲観する必要はありません。まだまだ進化する可能性が大きいのです。日々脳をいかに使い刺激するか、これは極めて大切です。
日本人として、日本文化を愛し、日々できることをささやかに実践していけば、特に右脳を刺激し、次に左脳も刺激し、脳全体が活性化することが分かってきました。脳細胞は増え、シナプスも増えていきます。すなわち、頭が良くなり、人間として最高レベルの脳を誰でもが手に入れることができるのです。
コンピュータでメールを打っても、脳の一部しか使いませんが、会って会話すると、脳全体が活性化します。日本文化の本質は、愛と和ですから、我々は仲間とできるだけ顔を合わせ会話して、脳全体を使います。そうすると、神経細胞同士のネットワークがどんどんできて来て、脳が進化していきます。
これぞ人間の脳の最良の進化型です。良質な脳の持ち主になれば、知識でなく知性が豊かになり、どんな困難に遭おうともとも、幸せに満ちた今日と明日を生き抜くことができます。そして、どんな年齢であろうと、脳細胞を新生させて、進化した脳の持ち主になり、新たなことに挑戦し続けます。こんな素晴らしい人生があるでしょうか。
日本文化とは、日本人一人一人が誇りを持ち、相手を尊敬し、愛し、和を大切にしながら、自らを高めてきた、世界稀に見る文化です。
日本人として、己の品格を高め、人の役に立ちつつ、仲間と楽しく歩んでいく人生、美しくすてきだと思いませんか。
水上 治
脳細胞を驚異的に進化させる! ―愛と和の日本文化へ還る― 水上治著
一般財団法人国際健康医療研究所 発行 2019年12月16日 初版第一冊発行