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あなたを苦しめるよりも・・・水上治の世界

2018-06-02     古鳥文康


最近、医学博士の水上治さんと一緒に出張することが多い。

 

おかげで往復の新幹線で、医療の真髄ともいうべき水上哲学を学ばせてもらっている。


水上先生は多くの著書を執筆し、テレビ出演も多いが、いわゆるタレント医師ではない。日々、自ら医療現場で腕を振るい、多くの学界や医療団体の会長や理事長を兼任する世界最高峰の医師である。

 

水上治は語る。

 


・・・・・・・・・

 


癌告知について、日本人は、癌告知後1年以内の患者の自殺率が、癌患者以外の人に比べてなんと24倍もある。

スウェーデン人は、癌告知後1年以内の自殺率は、癌以外の人に比べて約3倍であり、日本人よりはるかに低い。

 

日本人は、愛する家族や周りの人たちを苦しめてしまうよりも、むしろ・・・・と、絶望して自殺を選んでしまうのだ。

 

欧米と明らかに違う我が国の風土に、現在の癌告知が合っているのだろうか。私は癌告知には賛成だが、もう一度原点に返って癌告知の仕方を真剣に考え直さなければならない。

 


西洋医療は、当然ながら、西洋人の文化に反映され、西洋人の価値観で決定される。西洋人は狩猟民族である。我々東洋人から見れば、自我を大切にし、自分と他人を峻別し、自己主張が激しいから、医療も攻撃的であり、手術で病床をえぐり取り、放射線で焼き、抗癌剤で敵を殺す。

医師も患者も自我が強いので、医療は両者のぶつかり合いになる。医療現場では専門家である医師が優勢だが、劣勢気味の患者は訴訟でお返しをする。癌告知も余命告知も、自我を尊重する文化から自然に生じたものだ。

 

我が国は長い歴史を背景に伝統的な文化を持ち、独自の医療もあった。ところが明治以後西洋文明が怒涛のように押し寄せ、医学においても、1874年に西洋医学のみが認められた。医学校はすべて西洋医学であり、医療も鍼灸や柔道整復などを除けば西洋医療のみであった。

 

終戦後も怒涛のようにアメリカ医療が日本を席捲した。長い間医師はそれを鵜呑みにしてきた。国が認める医療について世界を眺めてみると、日本と米国だけが基本的に西洋医療のみで、ヨーロッパやアジアでは伝統医療や補完医療が共存している。

 

その一方で、日本は西洋医療を150年も取り入れてきたにもかかわらず、日本人そのものの自我の構造は、東洋人である。東洋人は農耕民族である。自己主張をせず、周囲との平和を好む。人間は自然の一部であり、自然と調和して生きてきた。自然を征服するという発想はない。

だから日本人は、病巣をえぐり取るのではなく、人体という小宇宙を大宇宙と調和させることによって、自然治癒力で病気は治る、という医学体系を築いてきた。

 

長く我々は西洋医療を学び実践してきたが、そろそろ、日本人本来の医療の長所を取り入れた、日本人に合った医療を見つけ出す時ではないか。



科学はすべて仮説である。科学的真理と言われるものでも、間違っていることがわかれば、改正される。だから科学から派生した西洋医学も仮説でしかない。科学について詳しい人ほど、科学の限界を知っている。

しかし医療は科学ではない。医療は実際に行われている診察であり、検査であり、治療であり、現実そのものである。さまざまな医療方法を現実的に選択することが医療なのである。



さらに言えば、医療とは生き様である。医療はその地域の伝統・文化と密な関係を持ち、患者固有の価値観・人生観・死生観を見事に反映する。だから、医療は、患者のものの考え方によって違ってくる。

(水上治     世界最高峰の医師)


自分の人生の途上で不本意ながら癌と出会った、どんな医療を選択しようか、抗癌剤を選ぶか選ばないか、仕事をどうしようか、人生の生き方そのものである。

 

だからそれは死に方でもある。抗がん剤を選んで延命に挑戦するか、QOLを第一に考えて抗癌剤を選ばないかは、どう死んでいくかを患者が選び取ることである。生き方や死に方に正しい、間違っている、はない。

 

したがって、医師による医療の押し付けは、それが親切心から出たとしても、犯罪になりうる。なぜなら西洋医療自体がリスクを伴い、心身の苦痛をもたらし、最悪命に関わるからである。

しばしば見受けられることであるが、患者が抗癌剤を拒否したら診察を拒否する医師は、医師法第19条「診療に従事する医師は、診察治療の求があった場合には、正当な事由がなければ、これを拒んではならない」の違反である可能性が高い。

 


癌の教科書通りの医療を実践することは「演繹法」である。理論を目の前の患者に宛てはめるだけなので、この方が医師としては楽である。しかしそれでは治療成績は良くならず、医療の発展は期待できない。


むしろ私は「帰納法」を勧める。様々な癌患者を日々診ながら、患者がどういう医療の組み合わせで改善しているか、共通の効果的医療を推察し、原理を見つける。これが帰納法である。

古来世界中の医師がやってきた古典的方法であるが、これで新発見が可能となり、医療が進歩する。目の前の患者1人1人がどう生きてきたか、これから病とどう対峙するか、謙虚に患者の声を聴く。患者をていねいに診ることほど効果判定に重要なことはないのだ。


だから直感を持ちうる者が名医である。長年の帰納法的診察は、鋭い直感力を生む。これはコンピューターでは不可能な人間特有の能力である。

癌治療での効果判定に関し、日常診療での「帰納法」と「直感」の組み合わせは、RCTより断然優れている、と、長年の癌臨床上、私は確信している。

 

 

・・・・・・・・・(続く)

 

 

なんと人間の本質に迫っていることか! 感動的ではないか!

 

ここに、水上治が哲学的文化団体「日本の文化伝統そして日本人のこころ」に参加してくれた動機、あるいは原点をも観た思いがした。

 

続きはまた次の機会に譲りたいが、

水上治はさらに「主客二元論」に言及し、「客観の起源」を解き明かし、「西田幾多郎哲学」の根幹に触れる。

 

そして、その上で、「日本型統合医療」の創造と、世界への発信を、決意するのである。

 

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