字 池田樵舟
日本人のこころの根本は愛と和の精神です。この日本人のこころと日本の文化伝統は、この日本の地で、戦争のない縄文日本人の愛と和の精神によって、2万年にわたって育まれてきました
当時は母系社会だったと考えられますので、縄文日本人の愛と和の精神は、生命を慈しみ、育て上げていく女性の母性の精神がその土台にあったに違いありません
すなわち母性の大きな愛に包まれて、「番場の忠太郎」に垣間見える赤心が思う存分に誠を尽くしていたからこそ、男と女が愛し合い、睦み合い、尊敬し合い、家庭と社会と自然が調和し、戦争もなくなり、愛と和の日本の文化が築き上げられたと考えられるのです
しかし、2500年前の弥生文化の浸透、1800年前の古墳文化の浸透、そして200年前から始まった欧米文化の浸透によって、日本人はそれらと協調し融和しながらも、日本人本来の愛と和の精神とまほろばを失っているかもしれません
いま、わたしたちは日本の文化伝統と日本人のこころを見つめなおし、互いに再発見することによって、日本の女性の母性が復活し、それによって番場の忠太郎の赤心が復活して、互いに助け合い、労わり合い、調和して、日本人の愛と和の精神が再生されていくことを願います
本会「日本の文化伝統そして日本人のこころ」がその一助となれば幸いです
日本に帰化した最高峰の文人である景嘉について、安岡正篤、佐藤慎一郎、吉川幸次郎 らとともに師事した青年は、やがて景嘉から東山樵子の号を授かり、これを受けて後に「鈴木般山から樵舟の号を授かります。書家樵舟の誕生です
戦災孤児たちと共に、加藤正見24歳(写真中央、1946年)。彼の生きざまは「宗教的価値」「国家的倫理」「未来への責任」が統合されています。彼が多くの政治家や財界人から慕われた所以です。今こそ日本再生のために彼の思想が求められています
日本には日本人に合った日本型の医療があるはずです。神奈川テレビ「水上治の健康増進バイブル」より。医学系テレビ番組で50回も続いたのは驚異的と言われます。「ライフスタイルで遺伝子は変わる」「統合失調症が治った!」など、魅力満載です(画像は江戸時代の名医、後藤艮山)
縄文時代から脈々と続いて江戸時代に開花した日本の精神文化は戦後大きく失われてゆきました。明治維新に次いで二度目の、そして最大の喪失と考えられます。しかし戦前に鍛えられた映画のスタッフや役者が戦前戦後を通じて手掛けた映画には、日本人の精神が生きています。日本の精神が復活されるためには貴重な宝物といえるのではないでしょうか
新着情報
特集「加藤正見、日本を再生する」が掲載されました。加藤正見は戦後日本の宗教家、事業家、慈善家であり、多くの大物政治家や大物事業家からも慕われた人物でありました。
特集「詩吟の文化」のコーナーができました。頭山満と鈴木吟亮の実写映像が見られます。大島司
特集「おすすめ、日本の映画」がバージョンアップされました。
特集「日本の話芸と幽玄」が掲載されました。日本人の浪曲、講談、古典落語の精神文化が日本人の魂を掘り起こします
トピックス
特集「詩吟の文化」のコーナーに頭山満と鈴木吟亮の実写映像が掲載されました。貴重な映像です。大島司
特集「縄文日本人について」のコーナーができました。現代日本人の源流は縄文に求められます。現在、縄文日本人の愛と和の精神の痕跡が次々に発見されています
特集 脇街道茶屋膝栗毛に「筑波学院大学講義 老舗旅館とは」(講師 渡邊さお里)が掲載されました
特集 樵舟に「樵舟書論 興芸書学入門(上)」が掲載されました。池田焦舟の書の神髄が描かれています。