中国語セミナー
【海外セミナー】
2023年度報告書
中国北京市海淀区に本部を置く中国の国立大学である北京語言大学に4週間短期留学しました。
授業について
私たち(A2班)には4人の先生が担当してくださいました。クラスの人数はリモートを含めて約30人です。クラスメイトは18〜40歳と年齢層が幅広かったです。また、たまたま日本人が最も多かったものの、韓国やオランダ、ネパールやイタリアなど様々な国籍を持つ人がいました。授業は1コマ1時間で朝8:30から始まって12:30で終わります。朝が早かったですが、大学内にあるLuckin Coffeeでラテを買って授業に行けるのはとても便利でした。
授業は、最初に配られた教科書の内容で構成されていますが、ほとんど先生方が作ったスライドを元に進んでいきます。どの先生も「声に出して読むこと」「自分から進んで発表すること」を大切にしていました。そのため、授業のほとんどにおいてずっと発声しています。授業中にペアで読んだり、人前で発表したりさまざまな方法があります。中国語特有の発音や発声の仕方があるので最初は難しかったものの、次第に慣れていきました。
写真に写っているケーキは副班長のお誕生日を祝うために買ったものです。先生や班長が主体となって授業の後に簡単なパーティーが行われました。このような光景は日本ではなかなか見ることができないため新鮮でした。
授業中にペアで活動を行うと先述しましたが、休憩時間中も沢山話す機会があって、このようなパーティーも行われて、非常に仲が深まったと思います。クラスを最初に離れる人たちが私たちと同じ4週間のプログラムの参加者だったのですが、先生が最後にキーホルダーをくれたり、クラスのみんなで写真を撮ったりしたのもとても良い思い出になっています。
休日の過ごし方について
休日は、U-CENTERという学校の近くにあるショッピングモールに行き、食事をしたり買い物をして楽しい時間を過ごしました。U-CENTERにはほぼ毎日行っていたと思います。
クラスメイトとコミュニケーションが取れるようになり、友達が増えると、皆んなで映画、バスケットボール、ご飯、トランプゲームをして更に仲を深める事が出来ました。
また、食事会を企画したら11人集まる事になり、お店選びに苦戦したのをよく覚えています。国によって値段感覚が違うので、日本人的には安いご飯でも他の国の方からしたら高いと言われてしまったり大変でした。
仲良くなると、それぞれの国の料理を紹介してくれて楽しかったです。日本人メンバーで韓国人メンバーを居酒屋に連れていき、すき焼きや納豆を紹介して喜んで貰えて嬉しかったのを覚えています。
そして、授業が無い土日には上海ディズニー、ユニバーサルスタジオ北京を訪れました。待ち時間が少なく大満足しました。日本とは違う接客スタイルで驚きもありましたが、日本と中国どちらもそれぞれの良さがありよかったです。留学が終わる頃には、英語と中国語で話が盛り上がるようになり感動しました。
最終日、クラスメイトがお別れパーティーを開催してくれました。仲良くなった友達と離れる事は辛かったです。クラスメイトがメッセージ付きのお菓子を持ってきてくれて一生の宝物になりました。
宿舎について
私達は17楼の宿舎を利用しました。17楼の宿舎には調理場があるのですが、電子レンジしかなくお湯を沸かすことが出来なかったので少し苦労しました。
部屋自体は広く快適でした。最初入寮する際、同部屋の方を日本人にするのか他の国の方にするのか選ぶ事が出来ました。洗濯は学校内にコインランドリーもありますが、みんな寮にある洗濯機を使っていました。寮の洗濯機はAlipay支払いか洗濯カードという現金をチャージして使うカードで支払います。私は中国の電話番号を持っていなかったのでAlipay支払いはできず洗濯カードを使用していました。
17楼
17楼ロビー
調理場
部屋
課外授業
わたしたちのクラスでは授業を担当してくださる先生方の中から1人が中心となって課外授業が行われていました。
これはクラスで行われた誕生日会の写真です。誕生日当日は週末で授業が無い日だったので、翌授業日の授業終わりに行われました。クラスのリーダーがケーキを購入していて、先生からはお花が贈られていました。和やかな雰囲気でこのクラスの一員でよかったと感じる瞬間でした。
誕生日会の前週にはクラスみんなで、大学近くのレストランへ伝統的な中国料理を食べに行きました。私は中国の食べ物が合わず、少しつらい思いもしました。しかし、先生が選んでくださったレストランは香草が苦手な私でも美味しく食べることのできる料理がほとんどでした。 同じテーブルに座ったクラスメイトはほぼ全員が外国人だったので、それぞれの国の味覚やテーブルマナーの違いも興味深いものでした。
最後の課外授業は全クラス合同で行った万里の長城です。クラスで分かれてバスに乗り片道2時間半ほどで到着しました。途中、別のクラスのバスに問題が起きたということで20分程休憩のような時間がありました。合同とは言っても、人数が人数なので2日間に分けられていました。
基本は先生とクラスごとに写真を撮りながら周るという感じでした。現地の中高生も訪れていて、外国人は珍しいようで一緒に写真を撮っている子たちもいました。
万里の長城といえば歩く距離が長く、へとへとになることをイメージしていたのですが私達が行った長城はそんなことはなく歩く時間もちょうど良くそこまで疲れることなく周ることができました。
天気は生憎曇りでしたが、私は逆に神秘的に感じることができて好きな雰囲気でした。
食堂
北京語言大学の食堂は5階建てとなっています。
1、2階は手頃な値段で食べることのできる食堂で現地の学生が多く利用していました。
3階はフードコートのようになっていて、中華料理だけでなく韓国料理やハンバーガーのお店、自分で食べる量、料理も選ぶことのできるビュッフェ形式のお店もありました。
4、5階はレストランになっていて、日本料理店もありました。食堂の料理は基本的に量が多く感じました。
また、学内にはスーパーとマクドナルドがあり私達が宿泊した17楼の目の前にはコンビニもあるのでそこで買うこともできます。
中国は果物の種類が日本よりも豊富で安いので、小腹が空いたときによく食べていました。
自分で材料を選んで麻辣麺を
作ってもらえる
ビビンバ
ビュッフェ
学内のスーパー
北京滞在中の支払い方法
北京滞在中、買い物などは主に以下4つの支払方法でおこないました。
①WeChat pay(微信支付)、Alipay (支付宝)
北京滞在中に訪れた店や屋台は、全てWeChat payやAlipayが使用できました。支払い方法はPayPayやLINE Payとほぼ同じでした。QRコードの読み取りやバーコードを店員に読み取ってもらうことで、簡単に決済できました。これらアプリではタクシーの乗車や、観光地の入場料支払いなども可能です。WeChat payやAlipayは中国生活で欠かせないものでした。天安門の土産屋も、道端の水売りのおばあさんも、基本はスマホ決済です。WeChat payやAlipayは日本のクレジットカードで登録できます。
②現金
地下鉄で使用するICカードへのチャージ、寮の敷金支払いなどで現金が必要でした。個人的な感想ですが、現金を使用できる店は意外にも多くありました。しかしながら店員のいるレジで現金が使えるか、尋ねた方が安心です。日本円を持っていれば、現地銀行で両替ができます。
③クレジットカード
VisaやMastercardといったブランドでも、使用できる店舗は限られていました。大きいスーパーや観光地のショップなどはカード支払いができます。コンビニでは使えませんでした。クレジットカードは現金よりも使用できない印象です。中国ブランドのカードは広く使えるようです。
④北京語言大学学生カード
大学到着後、学生カードが配られました。これに現金をチャージでき、大学内の食堂やスーパー、本屋などで使用できます。しかし、大学内でもWeChat payやAlipayが使用できるので、使用機会は少ないかもしれません。残金は返金手続きができますが、カードは退寮時に回収されます。
中国の携帯電話番号について
中国では観光地を訪れる際、多くの場合WeChatでの予約が必要でした。予約フォームには電話番号を記す必要があり、日本の電話番号は使用できませんでした。期間中、観光地へ行きたい方は、中国の電話番号を取得することを強くおすすめします。北京語言大学内には携帯ショップがあり、電話番号付きSIMカードを購入することもできます。この携帯番号は使いまわしでした。
銀行について
北京語言大学内には中国工商銀行の支店が入っており、私は両替で使用しました。また、日本人留学生でも口座を作れるそうです。手続きでは書類を書く必要がありますが、職員に尋ねると書き方などを教えてくれるので安心です。筆談でも対応してくれると思います。英語は通じませんでしたが、とても親切でした。手続きにはパスポートが必須です。
これから参加する方へのアドバイス
私にとって今回の中国留学が初めての海外でとても不安なことばかりでしたが、全部の出来事が本当に楽しくて、何か問題が起こっても最終的にはなんとかなりました。中国ではスマホ決済が主流であるため、中国の銀行口座あるいは電話番号を持っていた方が確実に過ごしやすいということを実感しました。また、英語もできていた方がいいです。中国語を学びに来ているといえど、次に話されている言語が英語です。そのため、簡単なやりとりができるだけでも格段にコミュニケーションは取りやすくなると思います。この1ヶ月の留学を通して、何事も自分から進んで挑戦することの大切さを改めて感じました。みなさんもぜひこの大学生活のうちに色々なことを試してみてください!!(下野)
私は、この中国セミナーが転機になったと思います。私は韓国セミナーと中国セミナーに参加し学年的にも今回の留学が最後になるだろうと思っていました。しかし、中国セミナーに参加して、中国語はもちろん英語を使う機会が多く、英語を話せる事の大切さに気付きました。元々ワーキングホリデーに興味はあったのですが夢物語で終わると思っていました。しかし、この留学を通して絶対に行くという決意に変わりました。中国セミナーを通して、自分から行動する大切さ、間違えても伝えようとする努力、多様な価値観を受け入れる大変さも知る事が出来ました。留学へ行く事を悩んでいるなら絶対行くべきです。もしかしたら、自分の人生が変わる出来事になるかもしれません。(河野上)
私は中国に行くのは初めてではなく、とても久しぶりだったので懐かしかったです。私は中国セミナーで行動力が大事だと学びました。休日に出かけたり、店員さんに話しかけてみたり、積極的に中国語を話そうと心掛けました。そのため、全く言語が分からないで行くより、ある程度勉強した状態で行くとより語学学習には良いと思いました。クラスメイトと中国語で会話をするのも楽しかったですし、語学の上達に繋がったと思います。正直中国セミナーに参加する前は、日本も中国もそんなに変わらないだろうと思っていました。しかし実際に中国に行ってみると全然違って、現地でしか学べない事があると分かりました。海外に行く事に躊躇っている方が居るなら是非一歩踏み出して行ってほしいです!(猪足)
私は初めての海外で、大きな理由はなく中国語を学んでみたいという理由だけでセミナーへの参加を決めました。クラスメイトも海外から集まるということで想像はしていましたが、実際に行ってみると日本語が通じない不便さ、大変さを痛感しました。しかし、母国語以外で誰かとコミュニケーションをとることができる喜びや、授業で学んだことをすぐ活かせたときの達成感などもひとしおでした。ただ、いざコミュニケーションをとることはできてもスラングやニュアンスの違いなどで自分の伝えたいことがそのまま伝わっているのか?という不安も常に付き纏います。これは勉強量に関わらず感じることですし、言語を学ぶ上で誰もが通る道です。これらを踏まえ「とにかくぶつかってみること、伝えられる立場になったとき意味を汲み取る努力を怠らないこと」というのは一番の基本でありながら、難しいことでもあると強く感じました。意識するだけでも行動は必ず変化していくので、心に留めておいて頂きたいと思います。(山本)
多くの人と出会い、さまざまな体験ができました。日本とは異なる文化に触れた4週間は、刺激的で愉快でした。一方、中国語での会話中、相手が何を言っているのか皆目見当もつかないことがありました。また、店員のネイティブ中国語を聞き取れず、不本意ながら超辛い料理を食べたこともありました。しかしそのような会話を続けたことで、中国語に慣れ、話す・聞く能力が向上したのだと実感します。度胸もつきました。遣唐使の阿倍仲麻呂は20歳くらいで、船で数日かけ、命がけで中国へ行ったそうです。私たちは数時間飛行機に乗ればもう北京です。そしてこのセミナーは4週間です。中国で勉強するハードルは比較的低いと考えます。もし中国の言語や文化に興味があるのなら、参加することをおすすめします。自由時間も多くて北京を楽しめると思います!(亀本)
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