北京語言大学

　もともと中国語と英語の勉強をするために大学に進学しようと考えていましたが、英語を重点的に学べる英語英文学科のある広島修道大学への進学を決めました。一時は英語だけを重点的に学習をしようと思っていましたが、1年生の時に中国語を学ぶ機会があり、学んでいくうちにやはり中国語の勉強をしたいと思う気持ちが強くなり、1年間の交換留学のプログラムがあることを知り、参加したいなと考え始めました。3年生のタイミングで留学するのは単位や就活の面で不安に思うこともありましたが、自分になにか自信を持てるものが欲しいと考え参加を決めました。

　最初は授業に参加するので精一杯でした。北京語言大学に留学しているほとんどの学生が自分の国で中国語を専攻しているため、そのような学生たちと一緒に授業を受けるのは本当に大変でした。わからないことをうまく質問できなかったり、間違えることが恥ずかしくて発言できずにいると、先生に「あなたは本当に授業中静かだね。」と言われてしまったのを今でも覚えています。しかし友達が恥ずかしがらずに質問や発言をしている姿を見て、私も変わらなければならないと思うようになりました。わからないことを先生に聞いたらわかるまでとことん教えてくれます。自分の中で中国語の力が伸びているかどうか不安だったので、HSKの受験を決め、5級に合格することができました。留学前は4級の問題さえ解くことができなかったけど、しっかり自分の中国語力が伸びていたのでとても嬉しかったです。

　私は今まで何かに参加したいと思っていても友達がやらないならやらない、1人ではしたくないという性格でした。授業も目立たないように静かに受けて、発言は全くしない。そんな風に大学2年間を過ごして、今のままでは自分になにも自信がつかないと思い、思い切って留学を決意しました。留学中に意欲的に授業に参加する外国人のクラスメイトを見て、自分もこんな風になりたいと思い、授業を積極的に受けるようになりました。また、授業以外では孤児院のボランティアにも参加しました。日本にいる間は国際交流に参加することもなかったけど帰国後はいろいろな活動に参加していきたいと思っています。

　留学に参加しようか迷っているなら絶対に参加するべきです。1年間は長いと思っていてもあっという間に過ぎていきます。私は留学に参加して本当によかったと思っています。もちろん楽しいことばかりではなく、つらいこともたくさんありました。それでもその思い出の一つ一つが自分自身を成長させてくれていることに変わりはありません。何よりも、日本にいたら出会えていなかった世界中の友達との出会いは一番の宝物です。自信をもって前に進んでみてください。