ドイツ・アシャッフェンブルクセミナー(夏季)

【海外セミナー】

2023年度報告書

アシャッフェンブルク

ドイツの大都市フランクフルトから電車で1時間ほどのところにあるアシャッフェンブルク。赤いレンガのお城がランドマークの、のどかな街です。私たちは中央駅から徒歩20分ほどのところにあるアシャッフェンブルク応用科学大学で、8月初旬から約1か月開催されるドイツ語セミナーに参加しました。

右の写真がアシャッフェンブルク応用科学大学です。コンパクトな大学で私たちが利用した寮は併設されていました。

授業について

このセミナーは、授業と宿題でドイツ語を学び、最後にテストで評価されるという流れで行われました。教材は教科書1冊だけで、ドイツにある本屋さんで購入できました。セミナー参加者は24人で、授業は2クラスに分かれて行われました。授業時間は14時から17時15分で、宿題は教科書の中から出されました。内容はそこまで難しくなかったのですが、単語や名詞の性別などの問題で辞書を使うことが多く、毎回1時間近くかけてこなしていました。

テストは、授業で習った範囲から出題されました。問題文は英訳されており、内容は単語や文法などの基礎的なことに加え、授業で習った言い回しなども問われました。

また、大学側が用意してくれる各種イベントへも任意で参加できます。大学教員のサポートが受けられるため安心です。

ワイナリー見学

授業後に留学担当のリンク先生と数人の学生でワイナリーに行き、サンドイッチと赤ワインを飲みました。日本のワインより飲みやすかったです。

老人ホーム

パブリックホリデーで授業が休みの日に老人ホームに行って折り紙をしました。英語で説明するのは難しかったですが、いい人達ばかりで楽しかったです。

ドイツでの生活

寮について

私たちは大学の寮を借りました。各部屋にシャワー、トイレ、キッチンがついていて、自炊をすることができました。

しかし、寮にはWi-fiが無く現地でルーターを買わなくてはいけませんでした。1台40€(約6000円)もしたため、私たちは買いませんでした。また、洗濯機は寮に共用のものがありましたが、使えなかったので週末に近くのコインランドリーに行きました。さらに、ベッドはあるもののシーツや布団などはなく、近くの家具屋で買う必要がありました。これらの寝具一式だけでも20€(約3000円)近くかかりました。

さらに、シャワー室の水が詰まったり、キッチンを使用したらブレーカーが落ちるなど、建物の老朽化によるハプニングも多かったです。最上階ということもあり、クーラーがなかったため、昼間はとても暑く、辛かったです。

当大学には別の新しい寮があり、クーラーなどの設備も整っているそうなので、可能であればそちらの利用をお勧めします。

物価

円安の影響もあり、日本と比べると食材などの値段は全体的に高くなっています。前述のコインランドリーでは、回3.50€(約500円)もかかりました。全体的に物価は日本の1.5倍ほどで、高く感じました。ただし、各種公共交通サービスでは割引制度が充実しており、移動には意外とお金がかかりませんでした。

ファーマーズマーケット

毎週水曜と土曜の朝からお昼まで開催されている市場です。野菜や魚、チーズ、ウインナーなどの食材だけでなく、チーズケーキやクッキーなども販売されていました。

休日の過ごし方

休日は旅行の他に、友人と過ごしました。タイ料理を食べた後にジェラートを食べに行ったり、寿司を食べたり、ビアガーデンに行ったりしました。

また、私たちが滞在したアシャッフェンブルクで開催されていたスタッドフェスにも友人と行きました。街の中にはたくさんの出店やステージがあり、町全体が賑わっていました。出店はテントではなく、ちゃんとしたお店が並んでいたのでびっくりしました。フェスにはお店だけでなくメリーゴーランドなどの乗り物もありました。

これから参加する方へ

ドイツは日本よりも犯罪が多いため注意が必要です。夜間の外出や裏路地に入らないことはもちろん、いきなり話しかけられることもあるので注意しましょう。また、フランクフルトは特に危険度が高いらしく、私たちは危険な目にはあわなかったものの、張り詰めたような空気が怖かったです。現地の方によると、夜は中央駅ですら危険で、誰も近づかないとのことでした。旅行の際は必ず現地の治安状況を確認するようにしてください。一方ドイツ人はとても親切で、こちらがたどたどしいドイツ語で話しかけても最後まで聞き取ろうとしてくれました。ドイツ語が上手く話せなくてもあまり気にせずに接してくれます。 

また、日本と違うところがたくさんあるので事前に調べておくといいと思います。ドイツの夏は日本より涼しく、過ごしやすいのですが、雨が降ると12度ほどしか気温が上がらないため、とても寒かったです。半袖だけでなく、長袖や羽織るものを持って行くといいと思います。現金しか使えないところもあるので、クレジットカードだけでなく現金も持って行ったほうがいいです。私は1万円分だけ換金して持っていきましたがギリギリでした。

もしこのセミナーに参加するか迷っている方がいたら、ぜひ参加してほしいです。私も最初は1人で参加することがとても不安でした。しかし、友達がいないからこそ、いろいろなことに自分から行動を起こすことができたと思っています。そのおかげでたくさんの友達ができました。1ヶ月間海外に行くという経験は社会人になると難しいと思います。大学生活を有意義に使ってほしいです。 

報告書PDF(学生専用)

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