西南政法大学

【交換留学】

苦難を乗り越え続けた日々

2019年2月~2020年1月

坂根 桃瑛(参加時3年生)

人文学部教育学科

きっかけは1度の短期留学

 私は広島修道大学に入学した当初は中国語にあまり関心が無く、1年次になんとなく第2外国語として学習を始めました。しかし、先生の勧めで1年次の春休みに中国語セミナーに参加し、初めて生きた中国語や中国での生活、文化に触れたことで、中国語を学ぶことや話すことの楽しさを感じました。それから、私は中国で本格的に中国語を学び自分自身の中国語のレベルを高めつつ、中国の文化や歴史、人々の生活にもっと触れたいと考えるようになりました。加えて、中国語は将来自分自身で生きていくための大きな力になると考えていたので、1年を通してしっかりと中国語に向き合うことができる交換留学を決意しました。

挫折と喜びの両方を味わった留学生活

 私は両学期とも中国語を中心に学習し、中国の文化や日本に関連する授業も履修しました。授業は基本的に中国語で進められましたが、生徒の中国語レベルによって英語を話すこともありました。西南政法大学は交換留学生向けの授業が少なく、両学期ともゆっくりと進みました。それでも、後期になるとプレゼンテーションや課題の量が増えたこともあり、忙しい日が続きました。最初は授業でも先生の話を聞き取るのに苦労し、周りとの中国語のレベルの差を感じて心が折れたり、モチベーションを保てないことが多々ありましたが、その度に必死に中国語と向き合い、友人に分からないところを教えてもらいながら、1歩ずつ乗り越えることができました。また、授業以外にも中国人の本科生や他の留学生と交流を深めるイベントや、日本語の授業にボランティアとして積極的に参加し、様々な国の人たちと交流することの楽しさや喜びを知りました。

“ハプニング=辛い”だけじゃない

 西南政法大学は日本人留学生がとても少なく、ハプニングが起こっても自分で行動し、解決するしかないような状況が多くありました。最初は、そんな状況下で頼れる人も少なかったため、自分の生活に不安を感じていましたが、1つ1つを自分の力で解決していくうちに自分から積極的に行動できるようになりました。以前の私であれば、ただ誰かが助けてくれるのをじっと待っているだけでしたが、留学中の多くのできごとが私を一回りも二回りも大きくしてくれたと思います。それから、私は積極的に多くの人たちとコミュニケーションが取れるようになり、性格も少しずつ外向的になりました。この経験を生かして、今後は留学を考えている学生や留学生と積極的に交流し、私と同じように留学生活に不安を抱えている人たちの支えになりたいと思います。

私を支えてくれた人たちの存在

 私はこの1年間の留学生活の中で様々なことを経験しましたが、辛い時も楽しい時も常に私に寄り添い、支えてくれたルームメイトや友人たちの存在はとても大きかったと思います。この出会いは私の人生において、かけがえのない財産になりました。私はこの交換留学を経て、留学は語学力を高めるだけでなく、人生を大きく変える出会いや自分を成長させてくれる機会をもたらしてくれる絶好のチャンスなのではないかと思いました。2年次に資金の問題で何度も交換留学を諦めそうになりましたが、今では諦めなくて本当に良かったと思っています。私はこれから支えてくれた全ての人たちに恩返しができるように、失敗を恐れず、様々なことに挑戦しながら1歩ずつ自分自身のスキルを高めていきたいです。