アリゾナセミナー

【海外セミナー】

2022年度報告書

語学クラス

授業は1日平均1.8コマの1時間10分~1時間50分。午前9時40分から午後4時15分まで、クラスは1クラス約15人。国籍は日本、中国、韓国、台湾、イラク、カンボジア、ベトナム、サウジアラビア、クウェートの学生がいました。

授業はすべて対面形式です。発音やリスニング、スピーチ等を勉強する「Speaking&Listening」は毎日。ボランティア活動のほか、自分で架空のボランティア活動を立ち上げる「English for Specific Purpose」が月、水、金の週3日。会話に必須な言葉や、文法を勉強する「Communication」が週1回あります。

授業中は飲食は可能でテスト中でなければ、スマホ・パソコンも使えます。時間通りに出席する学生は約半分で、留学生の中には授業途中で突然消え、ご飯を買って戻ってくる人がいます。日本の授業に比べて圧倒的に自由な印象です。授業中に自主的に発表したら、お菓子がもらえるなどの授業内容もバラエティに富んでいて面白いと思います。

 先生の問いかけに対し、多くの留学生が自分の番でなくても積極的に意見を述べます。分からないところがあったらすぐ先生に聞き、答えがわかったときには、必ず根拠とセットで自分の意見を話していました。他国の留学生は文法よりリスニングとスピーキングが得意、逆に日本人留学生は、文法が得意で、クラスではその差を埋めるのに苦労しました。先生は優しく、わからないことがあればいつでも聞くように促してくれます。

課外活動とグランドキャニオン

課外活動は、「ボランティア」、「Conversation Café」、「Global Hangout」、「Indoor Sports」の4つです。

 ボランティアでは、ハーブ畑で参加者全員で草取り、新しく他校から来た日本人留学生に大学のシステムについて教えたり、靴下に特殊な塗料で絵をかき、転倒防止のすべり止めを作ったりしました。

 Conversation Caféでは、クイズ大会やゲームが行われます。その場でチームを組んで参加者とコミュニケーションをとる機会が多いです。

 Global Hangoutは、UNOやトランプ等のゲームと食べ物が用意され、話したい人と自由に話せるイベントです。

 Indoor Sportsは、体育館にバレーボール、バスケットボール、バドミントンの道具等が用意があり、自由なイベントです。これらの中でガーデニングのみが時間がきちんと決まっていますが、ほかの課外活動は決められた時間の中で参加と退室が自由にできます。

 他に課外活動では、「グランドキャニオン」へのショートトリップがあります。グランドキャニオンへ行ける日程は決まっており、留学生のほとんどが参加します。早朝に出発して、4~5時間のバス移動です。グランドキャニオンは学校や町よりかなり寒く積雪があるので、防寒対策は必須です。現地では3時間ほど自由行動があり、集合写真を撮ったりグランドキャニオン内の塔に登ります。

 参加者は皆グランドキャニオンの美しい景色に圧倒され、そのあともお互いに体感したことで大いに盛り上がるので、もしこれからアリゾナセミナーに参加する人がいるなら、絶対に行ってほしい場所です。

ホームステイと現地での生活

 ホームステイ先と学校までの距離は、あまり離れていないので通学には困りませんでしたが、バスが時間通りに来なかったり、逆に早く通り過ぎたりするので早めの行動を心がけていました。

 食事は朝と夜はホストファミリーが用意してくれました。そして時折、近所で開かれたホームパーティに招待してくれたり、誕生日はお店で祝ってくれました。

ホストファミリーは、困ったときや、やりたいことが見つかったときの最大の味方で、ほとんどの場合は留学生に優しく対応してくれます。家によってはルールがあって、生活アドバイスについては、ステイ初日にしっかり説明してくれるので、忘れないように注意しなければなりません。

現地のほとんどの人は、明るく優しいので何かがわからないことがあったときや、道に迷うことがあれば、調べるより人に聞いたほうが良いと思います。

自由時間を過ごす

  放課後は友達とショッピングに出向いたり、映画に観たりしました。アリゾナ州立大学の近くには、古着屋やお土産屋、スーパーマーケットや映画館等が点在しており、歩いて巡るだけでも楽しく過ごせます。

ほかに、アリゾナ州立大学内で行われるバスケットボールの試合を見たり、大学の近くにある「A mountain」という山へ放課後に登山しました。

休日はバスに乗って1時間ほどのFashion SquareやArizona Milsなどのショッピングセンターに行きました。初日にバスや路面電車に乗り放題になるチケットがもらえるため、時間さえあれば出費は少なく楽しむことができます。また、アリゾナ州で有名な観光地のSedonaへは、ホストファミリーが車で連れて行ってくれました。

参加者へのアドバイス

  3週間という短い時間でしたが、たくさんの経験、たくさんの人たちと交流した毎日は、とても充実したものでした。セミナー参加の前は、人前で発表することや、自分から話しかけることに苦手意識がありました。それに留学直後の最初の1週間は、自身の英語力不足に苦しむこともありました。

日々過ごすうちに、失敗を恐れずにコミュニケーションを図る、言葉がわからなくても、最後まで向き合ってみることで、段々と会話がスムーズになって、自分が知らなかった世界や自分にはない価値観を知ることができました。ほかの留学生たちからも多くの刺激を受け、何事にもチャレンジすることの大切さを学びました。

今、海外生活を終えて変わったことは、まず自分に自信がついたこと。そして自ら声をかけたり、積極的な発表も臆することがなくなりました。海外の友達もたくさん作ったことも、このセミナーで嬉しかったことのひとつです。

就活とセミナーの時期は重なっていたので、参加はとても迷いました。ですが、今回勇気を出して行ってみて、本当に良かったと思います。ネイティブの人たちと楽しく会話ができた時の達成感は格別です。留学を迷っている人にはぜひ行って、同じ達成感を味わってほしいです。 

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2019年度