タアン民族解放軍

Ta'ang National Liberation Army

反麻薬武装勢力

当初はパラウン州解放機構/軍(Palaung State Liberation Organisation/Army)という組織だったが、1991年に政府と停戦合意を結んだ(2005年に武装解除。2008年憲法ではパラウン自治区の設置が認められた)。しかしこれに不満な兵士の一部が、カレン民族同盟(KNUの本拠地マナプロウに赴き、民族民主戦線(National Democratic Front)の本部でタアン民族解放軍(TNLA)結成した。国軍と戦うとともに地域に蔓延る麻薬を「沈黙の弾丸」と呼んで敵視し、麻薬密売人・農家摘発にも力を入れている点に特色がある。

また麻薬中毒者を更生させ、新たに徴兵している。しかしあまりにも厳しい徴税と徴兵のために、2016年にはそれに抗議する3000人規模の住民の抗議デモが起こった。

2023年10月27日、兄弟同盟の盟友・ミャンマー民族民主同盟軍(MNDAA)アラカン軍(AA)とともに1027作戦を実施し、シャン州北部の国軍の拠点や中国へ通じる国境を占拠した。