人間の感覚は受ける刺激の強さの対数に比例すると言われています
・ウェーバー・フェヒナーの法則:E ∝ log R
Eは感覚量,Rは刺激の強度
この関係は木材の機能にも当てはまり,刺激が強くなるほど変化を感じにくくなります
感覚を誘起する刺激は物理量であり,計測することができます
個人差や個人内変動は考慮できませんが,客観的な値を得ることができます
ここでは伝わる刺激と木材の物性との関係を明らかにし,効果を上げる方策をご案内します
機能 感覚 刺激 木材の物性
・温もり 触覚 熱 熱伝導率,熱容量,熱抵抗
・柔らかさ 触覚 圧力 硬度,剛性
・乾き・湿り 触覚 水分 吸放湿量,吸放湿速度
・手触り 触覚 圧力,熱,水分 表面粗さ(熱・水分は上述)
・響き 聴覚 音 剛性,密度,粘性
・見映え 視覚 光 色,模様
・香り 嗅覚 匂い物質 成分,放散量