主訴：両手の指痛

(痛みのスケール11段階で7)

《 病 歴 》

⚫︎約15年前から両手の指が毎日痛むように

⚫︎最初は右人差し指の第2関節に始まり、そこから徐々に進行

⚫︎痛みは全ての指に分布し、特に左母指CM関節症状が最も辛い

⚫︎朝のこわばりは明確ではないが、天候が悪い日には症状が悪化する

⚫︎リウマチは否定されている

《 診 察 》

⚫︎エコー検査で指関節の変形と滑膜のわずかな肥厚（炎症所見）を確認

⚫︎左CM関節にも腫れと圧痛、滑膜肥厚を認める

《治療方針・内容》

指関節の痛みを軽減するため、動注治療を提案

両手の動注治療を行った

治療後経過

《１ヶ月後》

⚫︎右手は少し楽になったと報告あり

⚫︎左手薬指の第2関節の痛みが軽減

⚫︎左手小指の第2関節に新たな痛みが出現

追加治療：再度両手の動注治療を施行

《２か月後》

⚫︎症状が大幅に改善、痛みは8割減となった

⚫︎右手の指はほぼ痛みが消失し、物を握れるように

⚫︎左CM関節の腫れが減少

⚫︎趣味のピアノが弾けるようになり、生活の質が向上

⚫︎治療効果に非常に満足されている

方針：最後に動注治療3回目を行い有事再診として外来は卒業となった