(左図が疼痛側の右足、左が正常の左足)
主訴:右足の強い痛み
(痛みのスケール11段階で10)
《 病 歴 》
⚫︎7月に転倒し尾てい骨にヒビが入った後、右足の外脛骨付近に痛みが出現
⚫︎近医で保存療法やインソールを試みるも改善せず
⚫︎痛みが強いときは歩行困難になり、階段昇降や立ち上がり時にも激痛がある
《 診 察 》
⚫︎エコー検査で異常血管の存在を確認
⚫︎圧痛がある
《治療方針》
外脛骨の異常炎症血管を減らすためにカテーテル治療を提案
《治療概要》
カテーテルを使用して右足の血管を造影し、痛みの原因となっている炎症血管を確認後、一時的塞栓物質を投与
治療後経過
《治療後初回外来》
⚫︎痛みが8~9割軽減し、症状が大幅に改善
⚫︎歩行範囲が広がり、タクシーを利用する頻度が減少
※足を上から見た血管撮影
※足を上から見た血管撮影
右有痛性外脛骨に対し、カテーテル治療と動注治療を行い、痛みが大幅に改善した1例です。
歩行のしやすさが向上し、日常生活の質が大幅に改善しました。
同様の症状でお悩みの方は、ぜひお気軽にご相談ください。
カテーテル治療(手術)名:経動脈的微細血管塞栓術
治療の説明:足の付け根(鼡径部)や手首から、カテーテルという太さ0.6mmほどの「くだ」を血管の中に挿入し、異常な炎症新生血管(モヤモヤ血管)を減らします。カテーテル挿入箇所の局所麻酔のみで行う30分〜1時間ほどの治療です。
施術の副作用(リスク):カテーテル挿入部位の内出血(約4%)、造影剤や薬剤による蕁麻疹などのアレルギー反応(約2%)、治療部位の一時的な疼痛の増加(約5%)
施術の費用:143,000〜440,000円(税込)