庭の果樹にまつわる聞き書き活動を通じた地域活性化

研究背景と目的

 中山間地域では、自家消費用の様々な果樹が庭木として保存されています。その中には、地域の風土と文化を背景に無意識に選抜された在来種も多いのです。しかし、住民の高齢化や都市部への移住により、それらの管理は行き届かず、放置され荒廃したり、野生動物が侵入する原因になったりしている現状があります。貴重な遺伝資源を保全しつつ、里山の緑ある風景を守るために、住民のみに管理の負担を強いるのではない、新たな管理・活用システムの開発を目指しています。

研究内容

静岡県川根本町久野脇地区において,庭の果樹に関する情報をまとめ,記録に残す活動を行っています。それぞれの果樹について,持ち主から果物にまつわる思い出などを聞き,方言などはそのまま文字におこして残す手法である「聞き書き」としてまとめ,地域の文化や歴史を地域の魅力として発信しています。また,果実調査を通し,果実を交流手段として活用できないか,新たな利用方法を探っています。

協同

静岡県川根本町久野脇地区

南伊豆町 

今後の展望

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