慣行農法と有機農法を融合した新たな環境保全型農業の可能性を パーマカルチャーの理論をベースとして探る

研究背景と目的

 世界中で行われている慣行農法は、一般に農薬及び化学肥料を大量に利用するため、土壌荒廃、食品への残留農薬、生物多様性の減少等、様々な問題が発生しています。一方、そのような問題を克服するために、自然農法、有機農法など化学肥料や合成農薬を利用しない農法が志向されていますが、収量や品質の低下、労働負担の増加というような新たな課題が発生してきています。世界の人口は2050年までに98億に達すると予想されており、有機農法のみでは全人口の食料需要を満たすことは不可能であす。オーストラリア発祥のパーマカルチャーは「禁止」を前提としない循環理論です。私たちは本理論の活用の下、慣行農法と有機農法を融合し、新たな環境保全型農業理論の確立を目指しています。

研究内容

パーマカルチャーの理論をベースとして、農薬や化学肥料を使う慣行農法と、それらを忌避する有機農法や自然農法を融合し、新たな環境保全型農業の可能性を探っていきます。


研究フィールド

園芸イノベーション学研究室岡部圃場 等