リンゴの無肥料栽培区では土壌環境にどのような変化が起きているのか?

研究背景と目的

 弘前大学藤崎農場(青森県藤崎町)は、肥料分に富む沖積土壌であることから、1972年から無肥料でリンゴを栽培しています。一方、近隣の農家は青森県の生産指導要項に沿った施肥を行い、栽培を行っています。いずれも、十分な品質の果実を生産し続けていますが、化学肥料や堆肥の施用を行わない無肥料栽培が可能となれば、肥料にかかる生産コストを削減できるだけでなく、大幅な省力化につながり、また、過剰な窒素成分の周辺河川等への流入も防止することができ、環境にも人にも優しいリンゴ栽培が実現可能です。本研究では特に土壌微生物群集の特徴の差異を調査し、無肥料栽培が実現できている要因の解明を目指しています。 

研究内容

 土壌分析,微生物群集に関する実験を通じて微生物と植物の関係を調査しています。

協同

前大学農学生命科学部 附属生物共生教育研究センター藤崎農場