ウメ‘島田八房’の安定生産に向けた結実および貯蔵性改善に関する研究

研究背景と目的

 大井川中流に位置する島田市伊太地区は、温暖な気候と豊富な水に恵まれ、古くからウメが特産品として栽培されてきました。中でも‘島田八房’ は、小粒ですが種子が小さく、丈夫な果皮の下に柔らかな果肉を持つことから、味が良い梅干しを生産できることが知られています。また、‘島田八房’ は本来1花に1本である雌ずいが複数ある花が多いことから、果実が房状に着果する珍しい特徴もあります。しかし、着果が安定せず、青梅で出荷する場合黄変が急速に進み、大消費地に出荷できないことから、生産量が減少している現状があります。本研究では、 ‘島田八房’を地域ブランドとして確立し、伊太地区を特徴あるウメ産地として再興させるための第一歩として、受粉技術の改善による結実の安定と、エチレン作用阻害剤を利用した貯蔵性の改善を目指します。

1つの花からたくさんの実がなる島田八房梅

研究内容

島田八房梅と南高梅の比較

・花粉の貯蔵温度が花粉発芽率に及ぼす影響

・1-MCP処理と貯蔵温度が果実の貯蔵性に及ぼす影響

についての研究

協同農家

島田市在住の梅農家・大石さんと協力し,研究に取り組んでいます。

以下のリンクから是非覗いてみてください!

https://ume-oishi.com/