女性ホルモン剤
病態
女性ホルモン剤が使用される主な病態として無月経の治療、ホルモン補充療法(HRT)、子宮内膜症の治療、その他の婦人科疾患の治療として機能性子宮出血、月経困難、子宮発育不全、黄体機能不全、思春期発来不全、多嚢胞性卵巣症候群、陣痛誘発、排卵誘発、及び抑制、月経周期の移動他、前立腺肥大、癌、子宮内膜癌、卵巣癌、乳癌に用いられる。
薬剤
女性ホルモンは大きく分けて2種、卵胞ホルモンであるエストロゲンと、黄体ホルモンであるプロゲステロンがある。視床下部-下垂体ー卵巣系によってその支配を受けている 。薬剤としては卵胞ホルモン、黄体ホルモン、それら2種の配合薬がある。
卵胞ホルモン
合成エストロゲン
黄体ホルモン
卵胞・黄体ホルモン配合剤
低用量OC
緊急避妊薬
子宮体黄体ホルモン放出システム
排卵誘発剤
GnRHアゴニスト・アンタゴニスト
子宮内治療薬
子宮収縮薬
子宮収縮抑制薬
卵胞ホルモン
エストラジオール:エストラーナ、ル・エストロジェル、ディビゲル、ジュリナ
エストラジオールプロピオン酸エステル:オパルモンデポー
エストラジオール吉草酸エステル:プロギノンデポー、ペラニンデポー
エチニエストラジオール: プロセキソール
エストリオール:ホーリン、エストリール
エストリオールプロピオン酸エステル:エストリオールデポー
結合型エストロゲン:プレマリン 合成エストロゲン エストラムスリンリン酸エステルナトリウム水和物:エストラサイト 黄体ホルモン プロゲステロン:プロゲホルモン、ルテウム、ルディナス、ウトロゲステロン、ワンクリノン:ルテウム
ジドロゲステロン:デュファストン
ヒドロキシプロゲステロンカプロン酸エステル:プロゲデポー、オオホルミンルテウムデポー
メドロキシプロゲステロン酢酸エステル:ヒスロン、プロベラ
クロルマジノン酢酸エステル:ルトラール
ノルエチステロン:ノアルテン 卵胞・黄体ホルモン配合剤 E・Pホルモンデポー、ルテスデポー、ソフィアーA、ソフィアーC、ルテジオン、プラノバール、メノエイド、ウェールナラ
エチニルエストラジオール・ドロスピレノン配合:ヤーズ
エチニルエストラジオール・ノルエチステロン配合:ルナベル 低用量OC エチニルエストラジオール・ノルエチステロン配合:シンフェーズT28
エチニルエストラジオール・レボノルゲステロル配合:アンジュ21、アンジュ28、トリキュラー21、トリキュラー28
デスゲストレル・エチニルエストラジオール配合:マーベロン21、マーベロン28 緊急避妊薬 レボノルゲストレル:ノルレボ 子宮体黄体ホルモン放出システム レボノルゲストレル:ミレーナ
女性、男性ホルモン配合剤:プリモジアンデポー、ダイホルモン・デポー 排卵誘発剤 シクロフェニル:セキソビット
クロミフェンクエン酸塩:クロミッド GnRHアゴニスト・アンタゴニスト プレセリン酢酸塩:スプレキュア
酢酸ナファレリン:ナサニール
ゴセレリン酢酸塩:ゾラデックス
リュープレロリン酢酸塩:リュープリン
セトロレリクス酢酸塩:セトロタイド
ガニレクス酢酸塩:ガニレスト レルゴリクス:レルミナ
子宮内治療薬 ダナゾール:ボンゾール
ジエノゲスト:ディナゲスト、ジエノゲスト「モチダ」 子宮収縮薬 メチルエルゴメトリンマレイン酸塩:メチルエルゴメトリン「あすか」
ジノプロスト: プロスタルモン・F
ジノプロストン:プロスタグランジンE2
ゲメプロスト:プレグランディン
ミフェブリストン/ミソプロストール:メフィーゴ 子宮収縮抑制薬 リトドリン塩酸塩:ウテメリン
硫酸マグネシウム・ブドウ糖配合:マグネゾール、マグセント