~「みんな、ブラボー!!」(長友佑都)~
サムライブルーの魂炸裂、最終戦は投打完璧ゲームで2022年シーズンは史上最多45試合で遂に完結!!
前日の早朝6時、堂安の稲妻シュート、三苫の神の左足アシスト、そして鉄壁守備が日本と世界の歴史を変えたドーハの歓喜、それから28時間、歓喜の興奮と感涙も覚めやらない中、今期最終戦に気温8度と冷え込む聖地東台に集結したのは、充実のシーズン最後を締めくくるにふさわしくビッグアプセットナイン16人、試合後には中華太陽での納会も準備万端用意される中、シーズンラストを締めくくる変則ダブルがプレーボールだ。
【第一試合: 鬼道衆戦】
第一試合はかつて対戦相手常連だった鬼道衆、初回表のビッグアプセットの攻撃は先頭石井大和がライト前ヒットで幸先よく出塁するが、二盗は相手キャッチャーの強肩に阻まれアウト、初回は無得点で終わる。
するとその裏鬼道衆の攻撃、ビッグアプセット先発石井大和は相手先頭打者を三振に切って取ると、つづく2番にセンター前に打たれるもこの走者の盗塁をキャッチャー石井がお返しに阻止、3番にもレフト前ヒットを許すがこの走者も牽制でおびき出しアウトにするなど、緊張感高い立ち上がりだ。
このまま試合は両先発投手のナイスピッチングで0-0の膠着状態に入る。鬼道衆先発投手は鋭いスライダーを武器にした緩急あるピッチングでビッグアプセット打線を幻惑、3回にはワンアウトから佐藤達道が鮮やかにセンター前に弾き返すが後続つづかず、結局4回までを2安打無四死球でビッグアプセットは得点チャンスをつかめない。
一方ビッグアプセット先発の石井大和も安定のピッチングで3回までを2安打無失点、3回裏にはワンアウトから三遊間でレフト前に向けるかという打これた打球、これに塚野敦也が三遊間最深部で飛びつくと間髪入れずファーストへ送球し間一髪アウトとするスーパープレー、両軍ベンチからの拍手喝采に塚野敦也も帽子をとって応える神業プレーで石井大和を盛り立てる。
しかし迎えた4回裏に落とし穴が待っていた。この回の先頭打者にセンター前ヒットを許すと続く相手1番にもライト前に弾き返されノーアウト1・2塁、ここで相手2番がランナーの送りバントはピッチャー前、石井大和が鋭くダッシュし一塁の送球するがこれが逸れてしまい石井大和は自らのエラーで先制点を許してしまう。その後ワンアウト2・3塁となったところで、相手4番に右中間に完璧に弾き返され、ビッグアプセットは必死の中継プレーでホーム阻止を狙うが惜しくも間に合わずこれが痛恨のスリーランホームラン、合計この回4点を献上してしまった。
4点ビハインドのビッグアプセット打線は反撃を試みるが、6回先頭の塚野敦也のライト前ヒット、7回ワンアウトから鈴木がレフトフェンス直撃の完璧ツーベース、8回には先頭小川の相手エラーと田辺の内野安打でチャンスメークするがいずれも後続つづかない。唯一の光明は7回からリリーフでマウンドに上がったライアン小川、イニングが始まる瞬間に指名するという監督の無茶ぶりにも同日マウンドにあがった小川は相変わらず一球ウォームアップで仕上がり、2回を1安打3三振の完璧ピッチング。どうしても得点が奪えず0-4の不完全燃焼敗戦となったが小川のピッチングで気を取り直したビッグアプセットナインは今期最終戦となる第2試合に臨む。
【第2試合: グリフィンズ戦】
気を取り直して臨む今期最終戦は、先般ビッグアプセットにおけるクラスー発生のため試合キャンセルをお願いせざるを得なかったグリフィンズとの対戦。櫻町監督は第1試合でひとり1打席に終わった大河原を1番バッターに配置、最終戦に今期充実ピッチングの石井を先発にたて必勝の構えでプレーボール。
先発石井は冷気のなかどうしても体が温まらずいつもの球速が見られないが、そんな中でも丁寧なピッチング技術でグリフィンズ打線を翻弄、順調な立ち上がり。初回裏ビッグアプセット打線も、1番に入った大河原が相手ベンチから最大級の警戒を受け凡退するなど得点できず0-0の立ち上がりだ。
試合が動いたのは2回裏のビッグアプセットの攻撃、先頭芝田がセンター前ヒットででると、単独打点王に執念を燃やす続く丸野をアシストすべく決死の二盗、これで気合を入れなおした丸野は渾身のフルスイングで左中間を突破、これがタイムリーツーベースとなり丸野の単独打点王が確定だ!これで一気に盛り上がったビッグアプセットベンチは攻撃の手を緩めず、櫻町のフォアボール、谷上のデットボールでチャンスを膨らませたところで佐藤達道が鮮やかにライト前に弾き返すタイムリーで2点追加、さらに続くチャンスで西村の完璧センター前タイムリー、小川が右中間突破のタイムリーツーベースとつるべ打ちを見せこの回一気に5点、試合の流れを一気につかんだ。
5点をもらった石井はコンディションに苦労しながらも安定のピッチング、3回表にはフォアボールで出したランナーを犠牲フライで返され1点を献上するが結局4イニングを2安打1失点のクオリティスタートでマウンドを降り、第1試合につづくマウンドを小川に譲る。
小川は第1試合に引き続き重いストレートに今期安定してきたスライダーを織り交ぜたピッチングで試合の流れを渡さない。6回には先頭打者のセカンドゴロに対し、ファーストに入った石井のベース到達が一瞬遅れる隙を許さないセカンド大間のチャレンジングな送球で先頭打者を出すという事態となるが、ここも冷静に後続を断ち、5回に外野エラー絡みで1点を失うものの第2試合も2回を自責点ゼロに抑えチームトップとなる4セーブ目をゲット。
一方ビッグアプセット打線は最終戦を締めくくるにふさわし猛攻だ。5回裏にはワンアウトから鈴木が左中間への鋭いヒットで出ると、つづく佐藤達道が左中間突破のスリーベース、これで鈴木が俊足を飛ばしてホームインで1点追加、そして最終回となった6回裏にはワンアウトから田辺、村上、大間が3連続フォアボールで満塁とすると、このチャンスで登場した1番大河原が相手投手の変化球をよけずに頭部デットボール、一瞬金属音が響き渡りグランドに静寂が訪れるも、大河原は全く表情をかえずに一塁に進塁、これがタイムリーデットボールとなりさらに1点、そしてつづく石井大和のセカンドゴロで村上が還り、最後はラストバッターが宣告された石井がライト前に弾き返すタイムリーを放ちさらに1点を加え、9-2となったところでゲームセット。最終戦は攻守がかみ合った完璧試合運びと、最後はタイムリーで終わるという完璧シナリオでのシーズン完結となった。
こうして激動の2022年シーズンもついに完結だ。今期は天候に恵まれ試合中止はクラスターによる中止を含めわずか4試合、これでシーズン45試合を消化し2006年シーズンの44試合をなんと16年ぶりに塗り替える史上最多試合を達成だ、今期は1998年のビッグアプセットから創立25周年、2003年の公式記録スタートから20周年を迎えることとなったが、メモリアルシーズンに相応しい史上最多試合でシーズンを締めくくることとなった。
個人タイトルでは、エンペラー伊藤が首位打者と本塁打王の二冠、打点を最終戦で丸野に抜かれ惜しくも史上4人目の三冠王獲得はならなかったが、首位打者は初の獲得、本塁打王は2019年に続く3年ぶり2度目の獲得、今期はシーズン後半に参加ペースが落ちたものの、途中までは2005年黒田のシーズン10本のシーズン本塁打記録を塗り替える勢い、打率でも
他の追随を許さない独走で文句なしの2冠王、エンジョイカップ優勝での大活躍も含め今期は充実のシーズンとなった。
一方、最終戦で打点王獲得したのは丸野、。本塁打王は2016年、2021年の2度獲得しているが念願の打点王は初の獲得だ。昨年はわずかの差で首位打者を逃した丸野、今期も打率・本塁打とも僅差の3位につけ、将来の三冠王候補として来年以降にさらに期待だ。
盗塁王は石井親子のデットヒートとなったが、最終戦でいずれも2盗塁ずつを決め最終的には石井が24盗塁でゲット。2018年以来4年ぶり通算5度目の獲得は、福原の4度(04/05/06/08年)を抜く史上最多獲得だ。
一方投手部門では、石井は最多勝(16勝)、最優秀防御率(2.60)の二冠に輝いた。最多勝の2年ぶり8度目、最優秀防御率の4年連続12度目は、いずれも勿論チーム歴代最多を更新だ。また最多勝・最優秀防御率の2冠も通算8度め、また投手2冠と盗塁王の同時獲得も通算4度め(13/16/17/22年)となり、改めてチームへの貢献の高さを再認識だ。
また表彰対象外の個人記録でも、櫻町は通算11度めの最多試合出場(7年連続)、村上が20年目にして初の最多打席、石井大和が33安打・33得点で初の最多安打と最多得点、また三塁打6本は2009年の櫻町と並ぶシーズン最多タイ記録、やたら出塁していた印象のつよい田辺が最多四死球で35四死球は2005年村上の38四死球に次ぐ史上2位、そして大河原が不滅の通算13度めの最多三振に輝くだけでなく、今期49三振は自らのもつ2005年44三振を17年ぶりに大幅に更新、最高長打率の伊藤の長打率10割は、2005年の黒田(1.127)につづく史上2人目の10割突破、そして投手部門では小川が4セーブで初の最多セーブとなるなど、個人記録面でも充実したシーズンとなった。
充実のシーズンを打ち上げたビッグアプセットナインは、今期後半から長年通った受楽にかわり東台打ち上げ定番に定着した中華太陽で納会、マネージャー梨己ちゃんに、最終戦からロイヤルボックス観戦のアーロン黒須も加えた総勢14人が集結し納得のシーズンを振り返り大ジョッキ生ビールで乾杯だ。事前アレンジも完璧で絶品餃子を先頭にシーズン打ち上げ特注・太陽スペシャルが次々と供され、充実のシーズン、完璧な最終戦を振り返りつつ終わることのない野球談義はつづく。楽しさも、苦しさも、辛さも、喜びも、全てはグランドの上だ、ビッグアプセットナイン各人の日々のトレーニング、寒い中でのシーズン開幕、真夏のエンジョイカップでの奮闘と歓喜、チーム勝利やタイトル争いへの情熱、全ての力と感情をぶつけた2002年シーズン、みんなそれぞれの奮闘とサムライブルーに負けないチームの盛り上がりに「ブラボー!」だ。
創設四半世紀を通過するビッグアプセット、来年2023年はいよいよ最年長組がオヤブン村上を筆頭に次々と還暦に到達する節目のシーズンだ。怪我や透明化の危険は増すばかりだが、野球とチームへの情熱は上がる一方だ。ほろ酔い気分と充実シーズンへの納得感、来季メモリアルシーズンへの情熱を胸に、まだ薄明るい石神井公園界隈をそぞろ歩きながら、つぎなる祝宴の場をもとめてさまよい続けるビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
今シーズン45戦、みなさんお疲れさまでした❗️最終戦ダブルヘッダーは今季最多の16人が出席しオヤジも若手も梨己ちゃんも大いに盛り上がり、チーム3本柱の石井さん、石井大和くん、小川さんが全力投球、ショート塚野敦也くん、サード大間さん、佐藤達路くんの軽快なプレーにみんなで喜び、センター谷上くん、レフト鈴木さんが太陽が眩しい中で堅実なキャッチ、ライト大河原も攻めの守備でライトゴロを狙うサプライズ。ファースト芝田が真剣にゴロをさばき、セカンド田辺さんがベースに入って倒れ込んでもボールは離さず、セカンド大間さんがファースト石井さんに厳しい送球で喝を注入。そのひとつひとつが全力で真剣で、でも何故か楽しくなる瞬間の連続で、最後まで素晴らしいゲームでした❗️
打撃は最終戦、ヒットで出た芝田が2盗を敢行、やる時はやる芝田を2塁に置いて、続く丸野くんがこのワンチャンスに右中間にタイムリーツーベースヒットで単独打点王、おめでとう❗️最終戦のこのヒットで芝田はオヤジ首位打者おめでとう❗️塚野敦也くん、西村、鈴木さん、佐藤達路くん、石井大和くん、小川さん。田辺さん、石井さんにも会心のヒットが出て素晴らしい締めくくり。
石井さんは最終戦勝利で16勝、最多勝と最優秀防御率、さらに盗塁王おめでとうございます❗️小川さんも最終戦で規定投球回数をクリア、最多セーブおめでとうございます❗️
今日は来れなかったが伊藤くんの首位打者、7本でホームラン王も圧倒的。おめでとう❗️
1998年に創設したビッグアプセットも今シーズンで25周年、記録が残る2003年から20周年。今の若手が小学生の時に最年長組が35歳で始めたチームが今、四半世紀を経てこれ程までに隆盛を極め、オヤジと若手が融合し盛り上がっているのは創設時には想像し得なかったことで実に感慨深く、みんなの積極的出席、チームを盛り上げようという積極的協力、全力プレーに心から感謝します。25周年をみんなで祝いましょう❗️
来シーズンは1月21日(土)12時東台が開幕戦です。来季もよろしくお願いします❗️
なお今年もMVP、MIP、ゴールデングラブの3賞を、みなさんの投票により決めたいと思います。例年通り各賞に1位から3位まで3人づつ選び、大河原までメールかラインで送ってください。期限は12月18日(日)としますので、ご協力よろしくお願いします。
出席出来なかった人も、芝田の素晴らしい戦評で十分臨場感は味わってると思うので、是非投票をお願いします。
MVPは1位5点、2位3点、3位1点、MIPとGGは1位3点、2位2点、3位1点として集計し、年末までに発表したいと思います。
ということで、みなさん今シーズンお疲れさまでした❗️
来シーズンも元気よく行きましょう❗️
来シーズンも、みんな、よろしく❗️