~「『アレ』目指さなあかんやろ!」(阪神・岡田監督)~
エンジョイカップ1回戦、石井熱投で息詰まる投手戦も延長タイブレークで無念の惜敗!
あの歓喜のエンジョイカップ優勝から3か月、ディフェンディングチャンピオンとしてビッグアプセットが105日ぶりに聖地大宮健保グランドに帰ってきた。15年ぶりに阪神タイガース監督に復帰した岡田監督が「アレ」と呼ぶ優勝、2015年7月大会・11月大会以来の連覇を目指すビッグアプセットだが、この日は若手を中心にメンバーが集まらず、石井経由で若手助っ人・打保(うつぼ)君を招集でようやく11人、痛めた足を治そうとした治療に失敗した田辺がひとり屋根裏解説にまわり、三者凡退石井も午前中の試合で5イニング投げたうえで健保にかけつけ必勝の覚悟でプレーボールだ。
何度やっても緊張感が高い初回表の守備、プレーボール直後の相手1番はショート前の難しいゴロ、これに打保が鋭くダッシュ、ショートバウンドを救い上げるとそのまま鮮やかなランニングスローでファーストアウト!さらにつづく2番の1・2塁間のゴロ、折からの夕陽の逆光に惑わされながらファースト櫻町がこれをがっちりキャッチし自らベースを踏みアウト!いきなりでたナイスプレーに緊張感高かったビッグアプセットナインもいきなりのヒートアップだ!
これでリズムをつかんだ石井は2・3回を4三振でいずれも三者凡退、4回表にはツーアウトから相手4番にライト前に弾き返され久々のランナーを背負うが、ここでこの一塁ランナーの盗塁をこの日キャッチャーに入った丸野からの鋭い送球、セカンド西村のタッチも決まりアウト!石井の熱投をバックも盛り立てビッグアプセットは試合の流れを決して渡さない。
一方、対戦相手Barbariansの先発投手は変幻自在な変化球に時折みせる120キロ超えの速球を駆使する好投手、ビッグアプセット打線は試合前半凡退を繰り返す。3回裏、先頭小川がここぞの秘技・打撃妨害で出塁するが後続つづかず、4回表ワンアウトから石井がセンターオーバー、これがビッグアプセット初ヒットとなるが石井は2塁を狙いアウト。4回を終わった時点で両投手と両チーム鉄壁の守備で一歩も譲らない展開だ。
迎えた5回表のBarbariansの攻撃、先頭打者の打球は石井のフォーシームを真芯でとらえたライナー、これがサード芝田の腕を直撃し先頭バッターが出塁、するとこのランナーが盗塁し丸野からの送球がセンターに逸れる間にランナーがサードに進み、ノーアウ1ト3塁とこの試合展開からすると絶体絶命のピンチだ。内外野前進守備で決死の構えで失点を阻止したいビッグアプセット守備陣、ここで続く相手6番の打球はレフト線に高く上がるフライ、レフト山下が必死に前進しファールゾーンに入ったところでこれをキャッチ、すると相手3塁走者がタッチアップでホームを狙う、ファールゾーンで捕球した山下からランナーとホームが直線状に並ぶ難しい角度となったが、山下の決死のバックホームは全力疾走のランナーの左脇横をすり抜けキャッチャー丸野へどストライク、これをがっちり丸野が捕球しホームタッチアウト!!シビれる1点勝負の試合の最も厳しい場面ででた山下のスーパープレーに屋根裏の田辺と梨己ちゃんも総立ち、ビッグアプセット守備陣も大歓声だ!石井は続く相手7番も三振に切って取り、両チームがっぷり四つのまま最終回7回を迎える。
7回表のBarbariansの攻撃、1番から始まる打線にビッグアプセット守備陣の緊張感が高まるところで、先頭1番左バッターの打球は1・2塁間難しいゴロ、これにファースト櫻町が鋭くダッシュしギリギリナイスキャッチ、ピッチャー石井が素早く1塁カバーに走りバッターランナーとの競争となるが、ここで櫻町がなんと石井に向けてバックハンドトス!一瞬を争うタイミングで飛び出したドラゴンズの名手・高木守道を彷彿とさせるバックトスで鮮やかな連携プレーがきまりアウト!「隠れて練習してたのか!」と守備陣も盛り上がる土壇場で飛び出したビッグプレーで先頭打者の出塁を阻止、この回も無失点に抑えいよいよ7回裏のビッグアプセットの攻撃を迎える。
1点とればサヨナラ勝利の最終回裏のビッグアプセットの攻撃、ワンアウトから2番石井が今度は鋭く三遊間を破り出塁、サヨナラのランナーが出た。つづく3番丸野がデットボールで1・2塁とついにサヨナラのチャンスとなり、ここで4番芝田・5番櫻町を迎える場面にビッグアプセットベンチも総立ちだ。しかしここで芝田は速球に押されファーストゴロ、ツーアウト2・3塁となり櫻町に最後の期待がかかるがここも相手ピッチャー渾身のストレートに振り負け三振。ついに0-0のまま延長タイブレークに突入だ。
大会規定により、タイブレークは1イニング限定、ワンアウト満塁で任意の打順でスタート、8回表Barbariansは2番の代打からの攻撃を選択、ビッグアプセット守備陣も決死の前進守備で失点を許さない構えだ。石井はこの打者を渾身のピッチングで三振にうちとりツーアウト満塁!しかしつづく相手3番に痛恨のフォアボールを与えてしまい、押し出しでついに1点を献上してしまう。そしてつづく相手4番の当たりはショート・センター・レフトの間に高く舞い上がるフライ、ショート打保が追いすがるがこれが無情にグランドに落ち、これで2点を追加されこの回3点で終える。
その裏、1番石井大和からの打順を選択した3点を追い後がなくなったビッグアプセット、しかし石井大和はキャッチャーフライ、つづく石井がデットボールで1点を返すが、最後は3番丸野がピッチャーフライに倒れ万事休す、1-3のタイブレーク敗戦となった。
息詰まる投手戦、山下のスーパープレー、櫻町のバックトス、助っ人打保は6つのゴロを華麗にさばく守備で試合を引き締めるなど先週に引き続き好プレー続出の守備陣も奮闘、特に石井は午前中の試合と合わせこの日13イニングの熱投、打ってもビッグアプセットで唯一2安打1打点を気を吐きチームを引っ張ったが、相手好投手の前にビッグアプセット打線にあと一本が出なかった。
一歩及ばず、「アレ」がなくなってしまったビッグアプセットだが、来週からはエンジョイカップ敗者復活トーナメントが始まる。来週はいよいよ11月に突入し2022年シーズンもいよいよラストスパートだ。緊迫のゲームをやりきった充実感とあと一本がでなかった後悔、そして気を取り直して立ち向かう敗者復活での「アレ」を目指す思いを胸に、三々五々大宮を後にするビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
ディフェンディングチャンピオンとして迎えたエンジョイカップ初戦は、石井さんの粘りのナイスピッチング、守備陣もレフト山下の犠牲フライキャッチ後のバックホームレーザビームでダブルプレー❗️ショート打保くんもショートゴロを華麗にさばきランニングスロー、ファースト櫻町、サード芝田も手堅い守備力を見せ、キャッチャー丸野もセカンド送球で2盗阻止のナイススロー❗️ディフェンスは迷いのない積極的プレーで素晴らしかった。
一方打線は石井さんのヒット2本のみ。最終回、最大のチャンスで櫻町の場面で初球の高めチェンジアップを見逃したのが痛かった。
本来勝てる相手だっただけに悔しい結果となったが、ここは切り替えて、来週の歯医者復活トーナメントで「アレ」を目指しましょう❗️
来週11月5日(土)は14時から大宮健保30面で敗者復活トーナメント初戦です。
みなさんの出席表明お願いします❗️
では来週❗️
みんな、よろしく❗️