~「球がこうスッとくるだろ、そこをグゥーっと構えて腰をガッとする、あとはバアっといってガァーンと打つんだ」(長嶋茂雄)~
アーロン黒須サプライズ降臨!若手・ベテラン噛み合う奮闘で錦糸町スナイパーズに逆転勝ち!
6月に入りこの日は最高気温25度、いよいよ夏本番を感じさせる聖地東台にこの日はコアメンバー11人が集結、今日もやるぞ、と試合前の練習に熱が入っていたその時、グランド後方からひとりの男が現れた。
アーロン黒須、言わずと知れた野球界のレジェンド、芝田監督時代の2009年にビッグアプ師セットに入団、2010年打点王、2012年首位打者のタイトルに加え、青山球場や木根川球場での特大ホームランなど数々の伝説を生んだレジェンドだ。ビッグアプセットで88試合に出場したあとプレーから身を引きもう10年近く、直近では赴任先の仙台で大学野球リーグの弱小校のコーチとしてベストナイン選手3人を輩出、さらにその際まとめた渾身のバッティングメモがビッグアプセットナインの間でも広く熟読されるなど、いまだその存在感は抜群だ。その黒須が突然のサプライズ登場で一塁側ロイヤルボックスにどっかりと腰を下ろすと、ビッグアプセットナインも大盛り上がり、一方で既に記憶が薄れかけた黒須のバッティングメモの内容を必死に思い出しつつ、錦糸町スナイパーズとの試合に臨む。
アーロン黒須視察の緊張感のなかプレーボールした試合は初回表ビッグアプセットがいきなりの電撃先制だ。ツーアウトとなったところで3番加藤がフォアボールを選びツーアウト1塁から、4番芝田が相手先発の外角回速球をジャストミート、これが鮮やかな流し打ちで鋭く一塁線を突破、打球がライトファールゾーンを転々とする間に加藤が一塁から快足を飛ばして長駆ホームインでビッグアプセット先制だ!
しかし今日の相手、錦糸町スナイパーズは女子1名を含む平均年齢21歳の若手チーム、初回裏にそのパワー炸裂で反撃だ。ビッグアプセット先発石井大和が先頭打者を三振に切ってとったが、相手2番が左中間を破るツーベース、ツーアウト後に相手5番がレフトオーバーのタイムリーツーベースで同点、さらに相手5番がライト前に弾き返し2点目、怒涛の連打で1-2と逆転だ。
しかしアーロン黒須の前で無様な試合はできない。奮起するビッグアプセット、2回表はワンアウトから西村がレフトオーバーのツーベース、最近打撃好調の西村が黒須理論を忠実に守るバッティングでチャンスメークするがここは後続続かず無得点。
そして3回表の攻撃、この回先頭の石井大和が鋭くセンターに弾き返すヒットで出ると2番村上はデットボールでノーアウト1・2塁、ここで登場3番加藤、アーロン黒須の正統派後継者たる加藤がここで左中間最深部に到達する大飛球のツーベース、これで石井大和・村上が相次いで生還し3-2と逆転だ!さらに加藤が3塁に進んだところで5番伊藤のショートゴロで加藤がホームインしこの回3点で4-2とリードを広げる。
打線の逆転援護を受けた先発・石井大和は2回からピッチングのギアを上げる。伸びのあるストレートにキレのよいチェンジアップが効果的に決まり、若手パワー満載の錦糸町スナイパーズ打線を翻弄、2・3・4回の3イニングを1安打のみで2塁を踏ませこの ないピッチング、パワー溢れる相手上位打線はフルスイングで鋭い当たりや高いフライを連発するが、レフト西村が動体視力ぎりぎりの大飛球捕球を見せるなど若手・ベテラン混合の守備陣は鉄壁の守りで試合の流れをがっちりつかむ。
5回裏の守りでは先頭から内野安打にエラーが絡みひさびさにノーアウト2・3塁のピンチ、この時点で既に5点のリードがあったが内野陣は1点も与えないと前進守備の構え、すると石井大和は続く相手10番・1番を連奥三振に打ち取りツーアウト、続く相手2番は1・2打席とも左中間に大飛球を飛ばしており、キャッチャー石井の指示でセンタ-伊藤も左中間よりにシフトチェンジ、するとまたも打球は左中間最深部への大飛球、通常であれば完璧長打のあたりだがポジショニングを動かしていた伊藤が鋭く背走すると、ネット手前1メートルでこの大飛球をキャッチ!守備陣一体となったスーパープレーでこのピンチを無失点で切り抜けた!
すると6回表のビッグアプセットの攻撃、木全・大河原が連続フォアボールを選びノーアウト1・2塁から1番石井大和がフルスイングするとこれがセンター頭上を襲う大飛球、ボールはA面グランドを転々とし石井大和は悠々とダイヤモンドを駆け抜ける、ホームランダービー単独トップの4号だ!と誰もが思った瞬間、打球がA面グランドダッグアウトに飛び込んでおり、東台野球場グランドルールによりこれがまさかのエンタイトルツーベース。1塁から激走ホームインの大河原もやむなく3塁に戻ったが、この後またも3番加藤が右中間突破のスリーベースで2者を還しこの回3点、これがダメ押しとなりそのまま6回裏も石井大和が無失点に抑え試合は10-2でビッグアプセットの完勝となった。
石井大和は6イニングを8奪三振、2失点の力投で石井に並ぶハーラートップの4勝目、打撃でも絶好調継続でこの日も幻のホームランを含む2安打、先週規定打席到達の伊藤と並ぶ4割ジャストで打率トップに躍り出た。久々登場の加藤もツーベース・スリーベースの2打数2安打で、規定打席未到達ながら打率7割台後半の驚異のバッティングが続く。ベテラン勢も先制タイムリーの芝田、田辺・西村もクリーンヒットを放ちレジェンド黒須の教えを継承する姿勢をアピール、スーパーキャッチの伊藤、サード守備に奮闘した村上、久々登場で野球を堪能した木全、黒須の前で気負いすぎ2三振を喫した大河原、黒須から監督の心構えを神妙な顔で授かった監督櫻町、若手ベテラン全員がアーロン効果で躍動した全員野球のナイスゲームでビッグアプセットナインも快心の笑顔だ。
アーロン黒須がビッグアプセットに提供した「打撃アドバイス」、彼の数十年培ったバッティングを書き下ろした渾身のドキュメント、まさに立教のスーパーレジェンド・ミスター長嶋の打撃理論を初めて言語化したとも考えられるバイブルだ。今シーズンこれを熟読したビッグアプセットナインは、ここまでチーム打率ほぼ3割と昨年の2割7分から3分アップ、3割・4割打者も7人を擁するなど早くもその効果が抜群だ。突然のレジェンド登場に勇気づけられたビッグアプセットナイン、監督櫻町はさっそく黒須に現役復帰をオファー、黒須も躊躇しながらも復帰の方向で検討の意向を示すなど、長年野球博物館に展示されていた背番号44ユニフォームが再びグランドに登場する日も近い。今日は帰ったらあの打撃理論を改めて熟読しよう、と思いつつ、この盛り上がりのまま石神井公園駅前、黒須も思い出深い定番中華になだれ込むビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
黒須さん登場で大盛り上がりのこの日は、20代前半の若く強打のチームに大逆転勝ち❗️
初回、芝田のタイムリーツーベースで先制、逆転されても3回に加藤くんが左中間を深々と破る2点タイムリーツーベース、5回にセンター伊藤くんの大飛球ナイスキャッチの直後には石井大和くんのホームラン級のツーベースの後加藤くんがまたも2点タイムリースリーベースの猛者振り。田辺さんも速球派ピッチャーのストレートをセンター前ヒット、西村はこの日も完璧なレフトオーバーツーベースを放つ好調な打撃を見せ、守備でも大きなレフトフライを無事好捕するなど、オヤジ若手ともに躍動したナイスゲーム。
ピッチャー石井大和くんも伸びのあるストレートにカーブも決まり、ナイスピッチングで4勝目。快勝劇でした❗️
さて来週6月11日(土)は15時から大井ふ頭中央海浜公園A面でSルドルフと初対戦です。
みなさんの出席表明お願いします❗️
なお、7月2日(土)開幕の大会開催が決定したとの連絡がエンジョイカップ事務局からありました。
参加チーム数は16チームの予想で、7月2日(土)が1回戦、7月9日(土)が2回戦、7月16日(土)が準決勝、決勝のダブルになりそうです。雨天順延があれば、7月23日も大会になります。
みなさん7月の土曜日は仕事は極力調整し、毎週予定しといてください❗️
また芝田の戦評にもありましたが、黒須さんが復帰してくれるという嬉しいニュースがありました。
みなさん、レジェンド黒須さんの「打撃アドバイス」を熟読し、さらにレベルアップしましょう❗️
では来週❗️
みんな、よろしく❗️