~「人里はなれた多摩川に野球地獄があろうとは」(柴田勲)~
たび重なるファインプレー、ビッグアプセットナイン躍動!しかし勝利の方程式が崩れClub TMに惜敗!
先週の試合が雨で中止となり2週間ぶりとなったこの日、マスク規制も緩和されビッグアプセットナインもノーマスクで多摩川ガス橋に集結、2週間ぶりの野球に挑む。試合前には激しい雨が降りしきり再びまさかの中止か、と一瞬心配されたもののその雨も無事あがってClub TMさんとの試合が無事プレーボール。
先攻をゲットしたビッグアプセットは初回表、先頭佐藤がいきなり1・2塁間を鋭く破るヒットで出ると素早く盗塁で2塁へ、そしてワンアウトのあと首位打者をひた走る3番山下が鮮やかにライトに弾き返し、2塁から佐藤が俊足を飛ばしてホームイン、山下のタイムリーでビッグアプセットは試合開始3分で先制だ!さらに山下が相手エラーと芝田のショートゴロで3塁に進んだツーアウト3塁から5番伊藤がセンターへの大飛球、これがセンターオーバーのエンタイトルツーベースとなり、山下がホームインし2点目をゲットだ!
ビッグアプセット先発は、先々週グランド変更の連絡が届かず柴又をひとり彷徨っていたライアン小川が、柴又のリベンジにマウンドに上がる。相手先頭にセンターオーバーのツーベース、さらに2番をフォアボールで歩かせいきなりノーアウト1・3塁のピンチ、するとここで相手1塁ランナーのスタートにキャッチャー村上が鋭く反応、ショート佐藤の頭脳プレーもあって相手ランナーはセカンドタッチアウト!キャッチャー村上の59歳での最年長盗塁阻止記録を更新するビッグプレーが飛び出すと、その後小川は相手3・4番をいずれもサードゴロ、サード大間もこれを鮮やかにさばいて初回を無失点で切り抜けるナイススタートだ!
2回裏のClub TMの攻撃、2安打に盗塁を絡められ1点を失い2-1と1点差に詰め寄られる。さらにツーアウト1・2塁とピンチが続くが、ここで相手10番の打球は三遊間最深部へのゴロ、これにショート佐藤がぎりぎり逆シングルで追いつくと迷いなくサードへ送球、このプレーを読んでベースに入っていた大間がキャッチしフォースアウト!さりげなくもレベルの高いファインプレーでピンチを切り抜けた!
3回裏の守備では、相手先頭打者がセンター後方への大飛球、これに反応したのがセンター伊藤、鋭い出足で目を切って20m背走、途中2度ほど打球を確認すると最後は逆シングルでこの大飛球をキャッチ!相手ベンチからも拍手のあがるスーパープレーが飛び出しワンアウトだ。しかしこのあと小川は2安打とフォアボールで2点を献上しついに2-3と逆転されてしまう。さらにワンアウト3塁とピンチが続き、内野陣も前進守備で追加点阻止の構え、ここで続く相手5番はセカンドへの強いゴロ、これは田辺が冷静に処理しサードランナー動けずツーアウト、そして相手6番の打球はショート前方への緩いゴロ、難しい打球にショート佐藤が鋭くダッシュしこれを捕球するとそのまま1塁へ鮮やかなランニングスロー、キャッチャー方向に流れる送球をランナーと交錯しながらファースト芝田もギリギリでキャッチ、再びの佐藤のスーパープレーでまたもピンチを乗り切った!
1点差を追いつきたいビッグアプセットの流れを変えたのは伊藤だ。4回表先頭で登場した伊藤がストレートをフルスイングすると、時速200kmの目にも止まらぬ弾丸ライナーがレフトをはるかに超える、ボールはレフト後方のグランドを転々としそのまま向こうの3塁ベンチまであっという間に到達、伊藤は楽々ダイヤモンドを駆け抜け、これがホームランダービー単独トップにたつ今期3号ホームランとなり3-3の同点だ!
4回裏、同点に追いついたところで櫻町監督はマウンドに伊藤を送る。目の覚める同点ホームランを放った伊藤をそのままリリーフに投入し、試合の流れを一気に取り戻そうという勝利の方程式だ。
しかし久しぶりのマウンドとなった伊藤は本来のピッチングがなかなか取り戻せない。先頭打者からフォアボール2つに不運なヒットも含め4安打を集中、これにボークが絡み最後は相手2番にレフトオーバーのホームランも打たれなんとノーアウトのまま一気に6点を失ってしまう。
この流れを断ち切ったのがライトに入った丸野だ。ホームランのあと思い空気のなか相手3番の打球はまたもライト前へ、するとこれに鋭く反応しライト丸野が猛ダッシュ、素早く捕球するとファーストへレーザービーム、芝田も最大限の伸びでぎりぎりのクロスプレーとなりこれが間一髪アウト!相手ベンチからも歓声の上がるスーパープレーで思い空気を一気に振り払う。するとこれで伊藤は立ち直り後続を三振、セカンドゴロに打ち取りチェンジ、さらに続く5回も2三振を奪い無失点と、あの6失点が嘘だったかのように立ち直りをみせた。
まさかの6点ビハインドとなったビッグアプセットは5回表にはフォアボール4つで最後は佐藤の押し出し四球で1点、6回表には3四死球でワンアウト満塁、ここで時間の関係で最終バッター宣言を受けた丸野が最後は渾身のフルスイング、これがセンターを大きく超える大飛球となり芝田、田辺、小川の満塁走者一掃のタイムリーツーベース、最後はビッグアプセットが3点を返す意地を見せたが結局2点とどかず、7-9の敗戦となった。
満を持した勝利の方程式があっけなく崩れた敗北に野球の怖さを思い知らされる試合となってしまったが、一方で佐藤の度重なるスーパープレー、村上の史上最年長盗塁阻止、伊藤、丸野のファインプレーはもちろん守備陣はこの試合ノーエラー、6安打を放った打線も引き続きチーム打率3割台を維持する好調を継続だ。ピッチングに悔いの残った伊藤も終盤は立ち直り、守備や打撃では引き続き絶好調、ホームラン争い単独トップに立つとともに規定打席到達にあとわずか、いきなり打率トップに躍り出る構えだ。
この日ビッグアプセットナインが奮闘したガス橋グランドからわずかに上流に行くと、1955年から1998年まで読売ジャイアンツが使用した有名な多摩川グランドがあり、それが多摩川の野球聖地感を不動のものにしている。ONとともに巨人V9を牽引した「赤い手袋」柴田勲が2軍時代につくった「多摩川ブルース」が歌い継がれるなど、野球人の汗と涙がしみ込んだ多摩川河川敷、草野球といっても広い意味ではその思いを受け継ぐ野球人のひとりと言えなくもない、そうした野球の厳しさと素晴らしさをあらためて感じながら、今日の試合の反省と、第2コーナーを回った今シーズンへの闘志を改めて胸に秘めながら、初夏の多摩川土手をそぞろ歩くビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
今日はあと一歩の惜敗となったが、なかなかお目にかかれないスーパープレーも随所に見られた試合だった。
打撃では伊藤くんの今季第3号ホームランはレフト後方の隣りの面のサードファウルラインあたりまで飛ぶ驚異的な130メートル弾丸ライナーの超人的な当たり。伊藤くんはセンター守備でも玉利似の相手 1番の特大フライを20メートル以上全力背走のスーパーキャッチを見せ、相手チームからもナイスプレー!と声が飛んだ。
また 1番佐藤達路くんは初回先頭打者でライト前に運び2盗を決め、山下のタイムリーヒットでホームインと機動力を見せ、ショート守備では痛烈な打球に三遊間最深部で逆シングルキャッチ、サード大間さんにランニングスローのナイスプレー❗️
3番好調山下はこの日も2塁に佐藤達路くんを置いて右方向をきっちり狙い、1、2塁間を抜く先制タイムリーのチームバッティング❗️
また村上はセンター前ヒットでチャンスメークする好調振りで、キャッチャーとしても強肩レーザービームで2盗阻止の最年長記録を樹立❗️サード大間さんは軽快な守備力をこの日も見せ、丸野くんはライトで前進ダッシュ、素早いキャッチアンドスロー、ファースト芝田も思い切り伸びてライトゴロ❗️またキャッチャーでも奮闘してくれ、満塁の場面の最終打席では走者一掃の特大ツーベース❗️
ピッチャー小川さんは3回をきっちり抑えるナイスピッチング、大河原はこの日も真芯で捉えた痛烈なセカンドへの当たりを放ち、このところ芯打率100%の変貌振りだ。
またニューヨークの自由な空気を吸ってきた芝田はファースト守備で微妙に左右に逸れる送球を変幻自在にナイスキャッチ、田辺さんもセカンド守備を落ち着いてこなし、西村はリハビリの努力が結実し、ついに強肩復活❗️
伊藤くんは次回登板で必ずリベンジを果たしてくれると期待だ❗️
最後まで集中力を切らさず、佐藤達路くんもよく声出しし村上の状態にいち早く気づくなど、一人ひとりがモチベーション高くプレー。収穫がたくさんあったゲームだった。
来週はこの勢いで快勝しよう❗️
来週5月28日(土)は12時から神宮外苑で試合です。
みなさんの出席表明お願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️