~「春は名のみの風の寒さや(早春賦)」~
厳寒の萩中公園、湾岸サムライズに力負けで20年ぶりの開幕5連敗!
公式記録スタートの2003年シーズン以来、20年ぶりの開幕4連敗、フロリダ沖に消えたロケットが浮上することのないまま迎えた開幕5戦目は、強豪湾岸サムライズに挑む。しかし立春をすぎること3週間の萩中公園は折からの寒波がおそい、春は名のみの寒風ふきすさぶ中、ビッグアプセットナインは投打に奮戦するもまたも勝利の女神に見放され、ついに開幕5連敗となった。
背水の陣をしくビッグアプセットは開幕戦リリーフ以来の2試合目の登板となる石井大和を今シーズン発先発にたて必勝の構え、これに応える石井大和は初回表の湾岸サムライズを三振ひとつを含む三者凡退に打ち取る。一方今期打線に火がつかないビッグアプセット打線も、2回裏ワンアウトから芝田がサード強襲ヒットのチーム初安打ででるがここも得点なく、2回終了時点で0-0の緊迫した投手戦の様相を呈し始める。
均衡敗れたのは3回表湾岸サムライズの攻撃、ワンアウトから相手8・9番に連続ヒットをあび続く相手10番を三振に打ち取ってツーアウトとなるが、ここで相手1番にレフト前に打たれツーアウト満塁、そしてここで相手2番にもセンター前に弾き返されサードランナーが生還しついに1失点、しかしこの回はレフト丸野、センター塚野敦也の好返球で相手打線を採取失点に抑え、またさらにつづくツーアウト満塁のピンチでは、キャッチャー石井から矢のようなサード牽制、サード大間の素早いタッチでランナーアウトでピンチを脱するなど、1点を失うも緊張感高い守備で試合の流れを渡さない。
しかし湾岸サムラズ打線が2巡目にはいった4回表、先頭打者のショートフライが折からの強い風にあおられてエラーとなると、この回5安打を集中され4失点、試合は一気に0-5の劣勢となる。
劣勢にたったビッグアプセットの反撃は4回の裏だ、この回先頭の小川がフォアボールででると、つづく大河原がやんごとなきデットボールで続くノーアウト1・2塁のチャンス。ここで1番石井大和が外角球を鮮やかに弾き返すと打球は左中間を襲うライナー、相手センターがぎりぎりダイビングで挑むが届かず、タッチアップの構えから2塁走者小川が激走、最後はホームに間一髪で滑り込む怒涛のスライディングでセーフ!ついにビッグアプセットは反撃の狼煙を上げる。さらにビッグアプセットはノーアウト2・3塁で上位打線に回る絶好の反撃場面、しかしこの絶好のチャンスで登場した2番石井は地からがはいったかまさかのピッチャーフライ、ビッグアプセットベンチにため息がもれるが、さらに続くワンアウト2・3塁のチャンスで3番塚野敦也は内角ストレートを強振しジャストミート、この打球が3塁線を襲う、しかしこの快心の打球が2・3塁の場面でサードベースについていた相手サードの正面をつき、これがサードライナー、快心の打球に思わず飛び出した3塁走者大河原も戻れず、絶好のチャンスは一瞬のうちにチェンジとなった。
この攻撃がこの試合を象徴。5回表からビッグアプセットはライアン小川をマウンドに送り、今期変化球のバラエティがまし安定感を増した小川だが、もはや試合の流れは止めようのない状況、この回も4安打を浴び3失点、6回表には相手1番にレフトフェンスオーバーの本塁打をあびび、合計9失点となる。
5回裏のビッグアプセットは、先頭加藤がサード強襲ヒット、ツーアウトから今期首位打者ダービーを独走する大間が技ありの流し打ちライト前ヒットでツーアウト1・2塁、ここで8場田辺が意地のフルスイングでセンター前に弾き返し、2塁から加藤がホームイン!意地の2点目を返すが、もはやこれまで。そのあと湾岸サムライズの繰り出すリリーフ陣に追加点ならず、このまま2-9の敗戦、ついに開幕5連敗となった。
この日の萩中公園は試合開始直後から気温がどんどん下がり、レフト方面から吹きすさぶ寒風が試合後も5連敗に打ちひしがれるビッグアプセットナインを襲う。しかし厳寒のネット裏で着替えをすませたビッグアプセットナイン、まだ開幕5戦目だ、シーズンは長い、まずは萩中といえば鎌田名物羽根付き餃子だ、と気持ちを立て直し、三々五々蒲田駅西口の餃子名店に集結だ。負けたからといって試合後の打ち上げに罰ゲームを課すのは逆効果だ、という先週の教訓を生かし、櫻町監督やロイヤル大河原が次々とニンイク水餃子を始めとする強烈メニューをオーダー、ナイン全員がニンニク臭くなったところでチームの気持ちも立ち直り、「もうみんな歳なんだからちゃんと身体を鍛えないとだめですよ」という石井の厳しい指摘も上の空で聞きつつ宴は徐々に盛り上がる。この日もどうしても試合の流れをつかめなかったが、石井大和・小川の力投、キャッチャー石井やセンター石井大和の好送球、ファースト芝田や櫻町の気合のハーフバウンドキャッチなど数々の好プレーもでた。あとはきっかけさえつかめばシーズンに波に乗っていけるのちがいない、ほろ酔いのビッグアプセットナインはそう気分を立て直し、薄暗くなった鎌田西口の街をあてもなく放浪するのであった。
(注)先週の試合、小川さんの失点・自責点がいずれも1点少なく記録されていたので、今日の 個人記録に先週分の1点をそれぞれ加えてあります。
<監督コメント>
今季第5戦の湾岸サムライズ戦は、石井大和くんの素晴らしいピッチングで3回まで緊迫した投手戦となる好ゲーム。しかし4回、湾岸サムライズ強力打線に捉えられ、これを取り返すことができず敗戦。まだロケットは発射台のままとなった。
この試合、小川さんのリリーフも球がまとまりナイスピッチング、打線も石井大和くん、田辺さんのタイムリーヒット、加藤くん、芝田、大間さん、石井さんにヒットが出るなど準備は着々。塚野敦也、櫻町はダブルプレーとなったものの痛烈な打球も飛ばした。
小川さんの激走ホームスライディングもみんなを鼓舞し気合い十分。
来週は行きましょう❗️
来週3月4日(土)13時から城北中央公園で初対戦フラワーズ戦です。
みなさんの出席表明お願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️