~「オレの人生、中日で勝ち越しだ」(大河原尚樹)~
ノビータ大河原、史上5人目の通算1,500打席達成!塚野智己、鮮やかリリーフでチームの危機を救う!
いよいよ10月も最終週を迎え、この日遠くテキサスではワールドシリーズが、そして大阪では59年ぶり関西ダービーとなる日本シリーズが開幕、野球シーズンもいよいよ佳境を迎えるなか、この日ビッグアプセットは光が丘公園に強豪鬼道衆を迎えシーズン勝ち越しを固めにいきたいところだ。この日は今期2試合目となる塚野智己が久々に参加、一方山下が急遽仕事で不参加になるなか、総勢11人のコアメンバーで試合に臨む。
そしてこの試合最大の話題はノビータ大河原、あと2打席で通算1500打席を迎えるこの日もチームを支える総務部長として活躍しつつ黙々と試合前のルーティンをこなし、その時をまつ。通算1,499打席目となった3回ツーアウトランナーなしでは、相手投手の外角ストレートに手が出ず見逃し三振、そして迎えた6回先頭打者としての通算1,500打席目では、いきなり初球の内角高めのストレートをジャストミート、これがレフト線への大飛球となり1塁側ビッグアプセットベンチも総立ちとなるがこれが惜しくもファール、今期最長不倒距離を観測するもののその後変化球にタイミングがあわず空振り三振、記念の通算1,500打席を断トツトップの通算
672回目の三振をフルスイングで締め、その前の大ファールも相まって大河原らしい打席となって記念の打席に花を添えた。
ノビータ大河原が公式記録にその名を初めて刻んだのは、いまから20年前、2003年4月19日、上井草スポーツセンターでの対エクソダス戦、この試合で10番DHとして3打数ノーヒット2三振を記録し、ここから足掛け21年、すでに2,000打席を超えている櫻町は別として、通算2位以下の村上、西村、芝田とは100打席圏内の差であり、その時間の積み重ねの重みを改めて感じる。
ノビータといえばビッグアプセットナインなら知らない人はいない、ビッグアプセット20周年記念大河ドラマ「おちいさま」で明らかとなった、幕末以降の皇室とともに歩む高円寺・大河原家の嫡男だ。あの貞明皇太后から直接ペンケースを賜った経験をもつ現当主・章雄氏(「おちいさま」では背広の生地となっていたが、その後本人の申し出により実際はペンケースであったことが判明)からの再三の世継ぎ要請を先送りし続けたノビータだが、還暦を迎えた今年、ついに大河原宗家の家督を継ぐことを決意、その華麗な人生の第二幕がついに上がるタイミングでの大記録達成だ。
かつて自分の人生を評して、「オレの人生8勝7敗で勝ち越しだ」と言おうとしたところを、「オレの人生、中日で勝ち越しだ(つまり全勝だ)」と言い間違えてしまい、ビッグアプセットナインの総好スカンを食ったこともあるノビータ大河原、次はトップ櫻町を追う通算2,000打席、そして前人未到の通算1,000三振を目指して、その歩みは決してとまることはない。
ところで試合の方だが、この日先発のライアン小川、最近好調であったがこの日は強豪鬼道衆打線につかまり、キャッチャー倉林の盗塁阻止やサード大間の再三の好守など好守備もあったものの3回までに8点を献上、一方打線のほうも相手投手の変化球にどうしてもタイミングが合わず、5回ツーアウトまでノーヒットの大ピンチ。ここで木全がレフト後方へのヒットでようやく呪縛から逃れるとつづく小川も三遊間を鋭く破るヒット、しかしこの回も無得点に終わり、ノーヒットノーランは逃れたものの最終的に0-11と前回サヨナラ勝ちした鬼道衆の返り討ちにあってしまった。
しかしこの中で光ったのは久々登場の塚野智己、石井・石井大和も欠場のなか自らリリーフに買って出て4回から4イニングを熱投、サイドスローから繰り出す鋭いツーシームとスライダー、時折見せるコーナーへのフォーシームも見事に決まり、4イニングで8奪三振という快投をみせ、劣勢の試合をひとりでその流れを引き戻した。
塚野智己の好投はあったものの、試合としては攻守がどうしてもかみ合わず惨敗、一時安泰かと思えたシーズン勝ち越しもこれで貯金1だ。櫻町監督の「まあこういう日もある、ということで」というコメントの通り、この試合のことは引きずらず来週以降、残り最大5試合となった残りのシーズンに全力を尽くしたい。チームとしてのシーズン勝ち越しはもちろん、個人タイトル部門では石井大和の史上4人目の三冠王達成への期待も高まる。また今期好調だった打線はこの日の貧打で長らく保っていたチーム打率3割をついに割り込んでしまったが、それでもここまでチーム打率.298、これは史上最高の2017年の.294、2007年の.292をまだ上回っており、年間チーム打率更新の期待も高まる。ノビータ大河原の偉業へのオマージュとともに、残りシーズンに全力を尽くすことを改めて誓いつつ、まだ日の高い光が丘公園を高級焼肉屋に向かって歩みを進めるビッグアプセットナインであった。
<監督コメント>
大河原選手、通算1500打席達成おめでとうございます❗️チームの大黒柱としてプレーはフルスイング、今後ともよろしく❗️
試合は、鬼道衆に2安打完封負け。今回は雪辱されてしまったが、この日の収穫は木全のバッティングと塚野智己くんのピッチングだ。
木全のレフトオーバーの真芯を食った完璧な大飛球は荒木大輔からヒットを打った木全の真骨頂を久々に見せてくれた。
またアスリート塚野智己くんは、久々の出席というブランクを全く感じさせないサイドハンドからのナイスピッチングで4回を8奪三振でビシッと締めてくれた。
小川さんはこの日は打たれたものの、山本由伸も打たれることもあるんだから心配はしていません。バットでもショートの右を鋭く抜くヒットで貢献。次も投打によろしくお願いします。
さて来週11月4日(土)は12時から夢の島公園でラウンダーズ戦です。
みなさんの出席表明お願いします。
大変申し訳ありませんが、私は自分の還暦で妻を慰労せねばならないという深い理由で欠席になりますので、大河原監督代行よろしくお願いします。
では来週❗️
みんな、よろしく❗️